ヘッドホンやスピーカーで知られるBoseは2026年10月1日、ゲーム向けインタラクティブオーディオプラットフォーム「FMOD」の開発元であるFirelight Technologiesを買収したと発表しました。
BoseがFMOD開発元を買収、ゲーム分野での事業拡大へ
Boseはヘッドホンやスピーカーに加え、空間音響や車載オーディオなど幅広い分野で技術開発を進めています。今回の買収ではゲームを継続的な成長に向けた重要な機会と位置づけ、FMODの技術や開発者コミュニティを取り込みながら、ゲーム分野での事業拡大を図ります。

オーストラリア・メルボルンに拠点を置くFirelight Technologiesは、25年にわたりゲームやリアルタイムアプリ向けのオーディオ制作ツールを提供してきました。同社の主力製品である「FMOD」は、プレイヤーの行動や環境変化に合わせてリアルタイムに音響を変化させるインタラクティブオーディオの構築を可能にするツール群で、世界中のインディーゲームから大型タイトルまで幅広く採用されています。
発表によると、買収後も「FMOD」は引き続き幅広い開発者に提供・サポートされ、既存の開発者やパートナー、顧客への支援も継続されるとのこと。Boseは「FMOD」の開発およびコミュニティに対する投資を継続する方針を示しています。
ゲームからVR/AR、車載分野への応用も見据える
Boseは「FMOD」が持つリアルタイム音響技術を活用し、長期的にはVR/AR(仮想現実/拡張現実)や車載システムなど、インタラクティブな音響制御が求められる多様な産業分野への応用機会を探っていくとしています。
BoseのAudio Technology事業プレジデント兼チーフストラテジーオフィサーのNick Smith氏は、今回の買収を同事業にとって重要な前進と位置づけています。また、ゲームを継続的な成長に向けた重要な機会とし、Boseのオーディオ技術を通じてクリエイターを支援していく考えを示しました。
また、Firelight Technologies創業者兼CEOのBrett Paterson氏は、20年以上にわたりクリエイター向けツールの開発に取り組んできたと振り返り、Bose傘下に入ることでFMODのコミュニティを支えながら、今後の開発ロードマップを進める機会が広がるとの考えを示しています。
現時点で具体的なゲーム向け製品や新サービスは発表されていないものの、今回の買収により、Boseはゲーム開発を支えるミドルウェア領域へ事業の接点を広げることになります。FMODの技術や開発者基盤を足掛かりに、今後ゲーム開発者向けの技術提供をどこまで広げていくのかが注目されます。






