カカクコムTOB、Kamgras1が買付価格を3,681円に再引き上げ―対抗提案者との攻防続く | GameBusiness.jp

カカクコムTOB、Kamgras1が買付価格を3,681円に再引き上げ―対抗提案者との攻防続く

対抗提案者(BCPE Blitz Cayman, L.P.名義)の提示価格3,597円はKamgras1の買付価格を下回る水準。

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カカクコムTOB、Kamgras1が買付価格を3,681円に再引き上げ 対抗提案者との攻防続く
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カカクコムに対する公開買付け(TOB)を巡り、公開買付者のKamgras1株式会社は2026年9月29日、買付価格を1株3,680円から3,681円に引き上げると発表しました。あわせて公開買付期間を10月14日まで延長し、2026年5月13日の開始から通算105営業日に及ぶ長期戦となっています(TDNet開示資料)。

カカクコムを巡っては、Kamgras1による公開買付けに対し、BCPE Blitz Cayman, L.P.名義の別の提案者(開示上「本提案者」)が対抗する買収提案を継続しており、両者の価格提示合戦が続いています。Kamgras1は当初3,571円としていた買付価格を8月27日以降、段階的に引き上げてきた経緯があります。

対抗提案者との価格を巡る攻防

本提案者は9月16日付で、公開買付け予定価格を3,597円とする方針を公表しました。ただしKamgras1は、この価格が同時点の自社の買付価格3,680円を下回っていると指摘し、株主にとって自社の提案が最も有利な売却機会であるとの立場を崩していません。

さらにKamgras1は、本提案者が公開買付けの開始条件として掲げる「対象者取締役会の賛同・応募推奨」について、公開買付契約上、本提案者の価格がKamgras1の買付価格以上でなければ得られない仕組みになっている点を問題視しています。本提案者の提示価格がその水準に届いていない以上、条件充足の見込みが客観的にないにもかかわらず、開始予定の公表(予告公開買付け)を維持している状況について、Kamgras1は「真摯な提案とは言い難く、市場を混乱させるもの」との見解を示しています。

また、KDDIとの不応募契約に基づく条件付き価格についても、本提案者は3,720円へ引き上げましたが、KDDIが応じるために必要な価格水準(Kamgras1の買付価格の2%増、9月29日時点で3,755円)には届いていないと指摘し、この条件付き提案についても実現可能性を欠くとの認識を示しています。

Oasisとの協議も継続

カカクコム株主であるOasisは8月18日、買付価格が3,640円を下回る公開買付けは支持しない旨を公表していました。Kamgras1は9月10日付で価格を3,680円まで引き上げた後も、Oasisとの間で公開買付けへの応募に関する協議を継続しているとしており、9月29日時点でも複数回の意見交換を重ねていると説明しています。応募合意には至っていないものの、提示価格がOasisの基準を上回る水準にあることから、応募実現の可能性は相応に高まっているとの認識を示しています。

今回の1円という小幅な価格引き上げは、対抗提案者の動きや市場株価が買付価格を上回って推移している状況を踏まえた対応とみられます。カカクコムの株主や新株予約権者は、買付期間が10月14日まで延びたことで、なお不透明な状況下での判断を迫られる形となっています。

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《久遠 未来@MediaInnovation》

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