
AIによる3Dモデル生成基盤とワールドモデルの開発を手がけるグローバルAI企業Tripo AIは2026年6月9日、シリーズA+およびA++ラウンドで合計約2億米ドルを調達したと発表しました。
資金用途と新構想「Project Eden」
調達資金は、研究チームの拡充、コアアルゴリズムの開発加速、データ基盤・インフラの強化、グローバル展開に充てる計画です。
あわせて発表されたワールドモデル研究構想「Project Eden」は、ユーザーやAIエージェントが仮想世界を自由に創造・編集・体験でき、その状態を時間を越えて維持し続けるプラットフォームの実現を目指すものです。従来の動画生成AIが「次の1フレーム」を描くのに対し、ワールドモデルはユーザーの操作やAIの行動、時間経過に応じて環境そのものを継続的に更新し続ける点が異なります。
Project Edenが掲げる主な特徴は、視点の切り替えやユーザーの離脱後も世界の状態が一貫して維持される「永続性」、加えた変更が他の参加者にも反映される「編集・再利用性」、そして複数の人間とAIが同じ世界に同時参加できる「マルチプレイヤー対応」の3点です。ゲームなどのコンテンツ制作エンジンとしてだけでなく、ロボティクス等の身体性AI研究やシミュレーション基盤としての活用も期待されています。
3D生成モデルとオープンソース活動も拡大
プロダクト面では、2026年3月に高精度な3D形状生成に特化した「Tripo H3.1」と、数秒で実制作レベルのメッシュを出力する「Tripo P1.0」をリリース済みです。プロ向けツール「Tripo Studio」には8K対応AIテクスチャ生成や、用途に応じた3段階の精度で3Dモデルを自動パーツ分割する新機能も追加されています。
オープンソース活動も継続しており、今回の第3弾では清華大学や香港大学との共同研究を含む複数プロジェクトを公開しています。






