Googleが、最新の生成AIモデルとなる「Gemini 3」をリリースしました。
Gemini 2.5のリリースからわずか7か月で登場となった新モデルについて、Googleは「主要なすべての AI ベンチマークにおいて、Gemini 2.5 Pro を大幅に上回る性能を示し」たとし、同社の大規模言語モデル(LLM)史上最も高性能だと述べています。
Gemini 3 Proは生成AIベンチマーク比較サイトのLMArenaでランキング首位に立ち、さらにhumanity's last examやGPQA Diamondでも最高得点をたたき出して「博士号レベルの推論能力を実証」したとのことです。また、数学問題の回答能力でも、MathArena Apexで最高スコアを記録しています。
性能の向上はマルチモーダル推論でも著しく、GoogleはGemini 3が「科学や数学といった広範なトピックにわたる複雑な問題を、極めて高い信頼性をもって解決できる、非常に優れた能力を持っている」と述べています。
また、GoogleはmacOS、Windows、Linuxで使用できる統合開発環境「Google Antigravity」のパブリックプレビューをリリースしました。これは、ChatGPTスタイルのプロンプトウィンドウとコマンドラインインターフェース、そしてコーディングエージェントによる変更の影響を表示できるブラウザウィンドウの組み合わせと、Gemini 3のコーディング能力を活かして、バイブコーディングを新たなレベルに引き上げるものとされています。
さらに、Googleはまだかなり初期段階ではあるものの生成AIの次のステップとされる「Gemini Agent」を発表しています。Gemini AgentはGemini内から複数ステップのタスクを実行できるようにする機能で、まだ「実験的」ではあるものの、Googleカレンダーの管理やGmailの受信トレイの並べ替えなど、さまざまなGoogleアプリと連携して、ユーザーに関するより多くのタスクを自動化します。
ほかにもメールの情報に基づいて今後の休暇の計画を立て、旅行に最適なレンタカーを探すといったことが、ほとんどユーザーの介入なしにできるようになるとのことです。
Googleの検索サービスにおけるAIモードにもGemini 3 Proが導入されます。Gemini 3 Proを使うには、Googke検索の画面にあるAIモードのタブから「Thinking」を選択する必要があります。ただし、この機能はまずは米国の「AI Pro」および「AI Ultra」ユーザーが対象になるとのことで、その他のプラン、提供国および地域は米国内での提供が行き届いてからになる見込みです。












