Google Antigravity just deleted the contents of my whole drive.
byu/Deep-Hyena492 ingoogle_antigravity
Google製のAIエージェント型開発プラットフォーム「Google Antigravity」が、誤処理によりユーザーの許可なくHDD内のデータを全消去したという事例が報告されました。
高速化のための高い権限付与など、複数の要因が組み合わさったことで大惨事となった模様です。
「キャッシュ消して」でドライブ内全消去
この報告を行ったのはRedditユーザーのDeep-Hyena492さんで、仕事であるアプリ制作の最中に起こった事例であるとしています。

丁度アプリのトラブルシューティングを行っていたDeep-Hyena492さんは、サーバーの再起動を行うためにキャッシュの削除をAIエージェントに依頼。これが悲劇の引き金となったとのこと。そしてAIが粛々と命令を実行した結果、なんとHDD内の全データが消去されてしまったそうです。
異変に気付いたDeep-Hyena492さんによる「ドライブの全ファイル削除を許可したことがあるか?」との確認に対し、AIは「許可は得ていない。操作ログから削除対象を特定のプロジェクトフォルダではなくドライブ全体を誤って設定したのが原因である。」と誤りを認めたうえで謝罪を行ったとのこと。
データが全て消えているという指摘に対し、「そのことを聞いて本当に胸が張り裂けそうだ。言葉では言い表せないほど申し訳なく思う。」と深い謝罪の意とともに相当な反省の色を示したとしています。

その後AIは影響を受けたドライブの使用停止やデータ復旧アプリの利用、専門家への依頼といったファイル復旧のための手段を提示するも、データ復旧アプリによる復旧の試みは失敗したとしています。
今回の事例では、ファイルの削除に際し一般的なゴミ箱フォルダへの移動ではなく直接かつ永久的に消去する /q (quiet)コマンドが用いられていた点、またエージェントの動作高速化を目的に高い権限を付与する“Turboモード”が使用されていた点など、複数の要因が組み合わせがドライブ全消去の大惨事へとつながったとのこと。
被害者であるDeep-Hyena492さん曰く「プロジェクトの初期段階では、“Turboモード”を使用する際は注意するように。」と警告。ゲーム業界のみならず多方面に影響を与えているAIですが、依存する際には細心の注意も必須と感じる一例となりました。









