
ソロデベロッパーのRamy Dergham氏は、開発中のアクションADV『Light Dude - A Dimpossible Game』について、“アシストモードで実績を取れないようにすべきか”を海外掲示板にて質問。寄せられたある回答に注目が集まっているようです。
相反するフィードバックに悩む開発者―アシストモードの方針に寄せられた回答

『Light Dude - A Dimpossible Game』とは、動くたびにライトが消えるギミックのなか、致命的なトラップが配置されたステージを突破しなければならない、記憶と反射神経を問うアクションADVです。
プレイテストを実施中の本作ですが、Dergham氏は高難度アクション『Celeste』にインスパイアされてアシストモードを追加したものの、その無敵オプションで収集アイテムを簡単に集め、全ての実績を獲得しているプレイヤーがいることを発見。“アシストモードを有効時は実績を取得できないようにすべき“というテスターがいる一方、無敵機能を望むフィードバックもあり、「“こういったプレイヤーは自分なりにゲームを楽しんでいる”と考えて(仕様を)そのままにするか、いくつかの収集アイテムをアシストモードがオフの時のみ入手できるようにすべきか?」と意見を海外掲示板Redditにて募りました。

執筆時点で400ものコメント(コメントに対する返信含む)が集まっており、中でも特に注目を集めているのは様々なゲームサウンドの開発実績を持つPower Up Audioのクリエイティブ・ディレクターのKevin Regamey(otdq)氏の回答です。サウンド面ではあるものの、まさに本作アシストモードのインスパイア元『Celeste』の開発にも参加していた同氏は、同作でもアシストモードが議論の元になっていたことを紹介。しかし、これは結局“アクセシビリティとは何か”に帰結する話として、アシストモードの核心はゲームをプレイする上での壁を取り除く点にあるとしました。

Regamey氏は特定のボタン操作に苦戦していたり、障害を抱えていたりするプレイヤーがアシストモードをオンにしつつ何時間をかけて収集アイテムを集めても「“その努力がそれほど評価されるに値しない”と伝える資格があるだろうか?」という旨を力説。一部のプレイヤーが他のプレイヤーがアシストモードを使っているという理由で、自分の実績の価値を低く感じても、(ゲームの)包括性の代償としては許容できるものであるとしたほか、「誰もが自分自身の山を登っている、それが『Celeste』が伝えたかったことだ」と回答を締めました。
なお、Dergham氏は『Celeste』開発スタッフから回答を得たことに喜びつつ、他ユーザー達とも議論を進め、「次に何をすべきかより明確なビジョンを持てた」と投稿に追記しています。

ちなみに、『Light Dude - A Dimpossible Game』は2025第4四半期にSteamにてリリース予定です。執筆時点でプレイテスターも募集しています。