
仮想通貨を不正に引き出すマルウェアが内包されたゲームがSteamから削除されたことが判明しました。
ある仮想通貨調査員によれば、被害アカウントは261アカウントで被害総額は15万米ドルにものぼるとのことです。
マルウェアのせいで仮想通貨が空っぽに、Steamの対応の遅さや審査の甘さに批判も
今回問題となっているのはGenesis Interactiveが手掛けた『Block Blasters』です。7月30日から公開されていた本作は当初問題なく遊べる無料ゲームでしたが、8月30日に「クリプトドレイナー」と呼ばれる仮想通貨を不正に奪取するマルウェアが組み込まれたことが全ての始まりでした。
マルウェアの攻撃により、ゲームをインストールしたユーザーの仮想通貨のウォレットから個人情報が不正に取得され、被害者は攻撃者の元へ送金されるという形で仮想通貨を不正に奪取されたとのこと。
仮想通貨調査員のZachXBT氏によれば、一連の攻撃による被害を被ったアカウントは261アカウントで被害総額は15万米ドルにものぼるとしています。
ビデオゲームストリーマーRastalandTVさんも被害者の一人で、がん患者の救命治療のための資金集めを目的としたライブ募金活動中に被害に遭い、悲痛な声をあげる動画がXに投稿されています。
本作がSteamによる審査を通過した“検証済み”作品だったこと、また作品の削除が9月21日と問題発覚から時間が経過していたことなどから、一部のユーザーからはSteamの審査の甘さや対応の遅さを批判する声が挙げられています。
過去にはSteam上の作品にマルウェアが仕込まれる事件が度々発生していますが、実際に甚大な被害を齎したという点において今回の一件は深刻な事態となっている模様です。
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