
サバイバルゲーム『サブノーティカ』のパブリッシャー・KRAFTONが公式サイトにて、『サブノーティカ2』に関する公式声明を掲載しました。
「1200万人の潜水艦乗組員の皆さんへ」と呼びかける
サバイバルゲーム『サブノーティカ』開発元・Unknown Worldsの主軸メンバーであった3人の解雇が報じられたのは、2025年7月2日のことでした。対象はCEOのテッド・ギル氏、CTO兼共同設立者のマックス・マクガイア氏、 クリエイティブ・ディレクター兼共同創設者のチャーリー・クリーブランド氏です。

その約1週間後の7月10日、KRAFTONが最新作『サブノーティカ2』の早期アクセス配信日延期を発表。
加えて、KRAFTONが開発スタジオの全従業員に約束していた、総額2億5000万ドル(約400億円)のボーナス支払い前に解雇が行われたことを知った『サブノーティカ』ファンは激怒しました。
海外掲示板Redditには、「『サブノーティカ2』を絶対に買わないで」「こんな仕打ちを許してはならない」というスレッドを立て、ボイコットを始めたと海外メディアInsider Gamingは報じています。
DO NOT BUY SUBNAUTICA 2
byu/Specialist-Target461 insubnautica
ユーザーコミュニティを巻き込むこの騒動に対し、このたびKRAFTONは公式サイトに声明文を発表しました。
それによれば経営陣交代の背景として、マクガイア氏とクリーブランド氏の職務放棄を挙げています。先述のボーナス2億5000万ドルの大部分にあたる90%を3人の元幹部に割り当て、『サブノーティカ2』の開発でリーダーシップを発揮することを期待していたが、マクガイア氏とクリーブランド氏の2人は責任を果たさたなかったとのことです。
また、KRAFTONによる職場復帰の要請も両者は何度も拒否し、クリーブランド氏はゲーム開発ではなく、個人的な映画製作プロジェクトに専念することを選択。結果として、2024年初頭の予定だった『サブノーティカ2』の早期アクセスリリースが大幅延期となった、としています。

「中核となるリーダーシップの不在が、度重なる方向性の混乱とプロジェクト全体のスケジュールの大幅な遅延につながった」とKRAFTONは考えており、解雇に至った元幹部らの行動に深く失望したとも述べています。
KRAFTONは“1200万人の潜水艦乗組員の皆さんへ”と呼びかけ、最後に『サブノーティカ2』の開発を続けることを断言。これまで開発に貢献してきたUnknown Worldsの従業員全員に対し、公正かつ公平な報酬を支払うことも約束しています。
一方で、既報の通り退職した元経営陣がKRAFTONに訴えを起こしており、「詳細は今後ほとんどが公開される予定」となっています。プレイヤーとしては裁判の行方も気になりますが、まずは『サブノーティカ2』が無事リリースされることを願うばかりです。
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