「業者からまとめて買ったRTX 4090グラフィックカードの4枚のうち、3枚が偽物だった」……そんな中国のハードウェア修理系YouTuberである修电脑的张哥が公開した動画が話題を呼んでいます。
怪しい業者から買った4枚のうち3枚が偽物!?絶えない「RTX 4090」の偽造
今回の中国のYouTuberの元に持ち込まれたのは、「業者から買ったRTX 4090のグラボ4枚が全部動かないから修理してくれ」と持ち込まれたものです。
修理を進めていくうちに、恐るべき事実が明らかになりました。それはグラフィックボード4枚のうち、本物のRTX 4090は1枚だけで、残りは他のグラフィックボードをRTX 4090に似せた偽物だということです。

同氏によれば、本物のRTX 4090にはGPUの左下隅にQRコードが印刷されているが、偽物は左下隅ではなく、少し右上にQRコードがあるとのことです。また、本物のRTX 4090には目視しづらいながらも基板の右上にコンデンサーがありますが、偽物にはそれがないとのこと。この2点が目視で本物のRTX 4090が本物かどうかを識別するポイントだと氏は述べています。
結局、持ち込まれた4枚のグラフィックカードのうち、偽物の3枚は廃棄処分。残りの本物のRTX 4090は一部チップとコンデンサーの取り換えで修復できたとのこと。
海外メディアtom's Hardwareでは「今はまだRTX 3080やRTX 3090と基板構造が似ているRTX 4090が偽造の主流で、RTX 5000番台の偽造の存在は確認されていないが、RTX 5090の需要と価格の高さを考えると、そのうち偽造が出てくるのは避けられないだろう」とコメントしています。
こうして偽造品が未だに出回っていることが確認されたRTX 4090。これに限らず高額な電子機器の購入を検討する際は、安い商品にすぐに飛びつかず、信頼のおける販売元から購入することをお勧めします。