現地時間6月11日、ついに開幕したE3 2019において、CD Projekt REDは『サイバーパンク2077』の最新デモプレイを一部の招待されたメディアに向けて公開しました。解説を加えながら上映されたこのデモプレイにおいて、キアヌ・リーブス演じるジョニー・シルヴァーハンドがデジタルな姿で描かれる様子、キャラクタークリエイション時に選べるバックグラウンド、それに影響される会話の選択肢、ハッキングシステム、非殺傷プレイ、飛び交う様々な言語、と言った多くの新情報を伺い知ることができました。このトレイラーの一般公開は、8月に米国で行われるPAXを予定しています。
コリン・ウォルダー氏(以下ウォルダー氏)コードオーディオ&ローカリゼーションリードのコリン・ウォルダーです。オーディオとローカライズ関連のツール開発を行なっています。これまで13年間にわたり、ゲーム業界で仕事をしてきました。2015年にCD Projekt REDに入り、『ウィッチャー3』の拡張版から開発に参加、今は『サイバーパンク2077』の開発を行っています。以前は他社で『GTA5』の開発などにも携わってきました。
ウォルダー氏キアヌ・リーブスは、本当に自然に、私たちが求めているキャラクターに一番適している俳優だと思いました。キアヌ演じるジョニー・シルヴァーハンドというキャラクターは、「サイバーパンク2.0.2.0.」という原作のTRPGに出てくるキャラなのですが、彼の役柄はいわゆる反抗的で、企業に対する不満を音楽という形で表現し、音楽の力を通じて人々を反乱に導くというものです。キアヌがこれまでに演じてきた他の映画のキャラクターなども、体制に対して戦う反抗的なものがすごく多いと思うので、その経験もさることながら、そういう意味でとてもぴったりでした。もう一つ理由を挙げるとすれば、常に我々は外部の人と仕事をする際、120%、150%の力を発揮できるような人と一緒に仕事をしたいと思っています。キアヌはE3のマイクロソフトカンファレンスにおいて、壇上で観客に語りかけた時、ゲーマーのことを愛し、その愛が滲み出るようなプレゼンをしたのですが、私はそれを見たとき、キアヌが求めているものとCD Projekt REDがゲームに求めているものは同じなんじゃないか、と感じたのです。