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愛の喜びに震える物語を…御影氏×望月氏×与田氏に想いを語ってもらった『クリミナルガールズX』インタビュー

MIKAGE LLC.から発表されたスマホ/PC向けVR対応RPG『クリミナルガールズX』。約9年ぶりとなるシリーズ最新作にかける意気込みとは? 御影氏をはじめとするキーマンに思いのたけをたっぷり語っていただきました。

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愛の喜びに震える物語を―御影氏×望月氏×与田氏に想いを語ってもらった『クリミナルガールズX』インタビュー
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◆愛する喜びを描く純愛物語をきっちり結末まで描く!


――先ほど御影さんから原点回帰という言葉が出ましたが、ストーリーはどのようなものになるのでしょう。

御影与田さんにはまず「クリミナルガールズという題材を使って、純愛モノを書いてほしい」とお願いさせていただきました。私はここ数年で、生きていくうえで大事な言葉を大勢の方たちからいただきました。そのとき痛感したのは、やっぱり人間に必要なものは愛なんだということ。それを踏まえて与田先生には「遊んでくれた方たちがゲームで『愛』を体感し、それを日々の生活の中に還元できるような作品を作りたい」とお話させていただきました。

――その発注を受けて与田さんはどのように感じられましたか?

与田スマートフォンのRPGでは、物語が終わることなく続く形式が基本にあり、大勢の女の子と同時進行的に関係を深めていったりしますよね。そんな中で、最愛の女性との純愛を貫くストーリーはなかなか難しい。まずはそこをどうしようかなと。

御影そこに関しては「コンシューマーゲームのシナリオを書くつもりでお願いします」とお伝えしました。まずはきっちりとした結末がある物語を。それを大勢の方に受け入れていただけたなら、その物語をさらに広げるか、もしくは、いろいろなものを刷新してあらためて新しいシーズンを始めればいいんじゃないかなと思っています。

――発表されたあらすじでは「主人公は生をまっとうしたあと猫の姿となり、若くして命を落とした婚約者である"最愛の君"の魂を救うべく奮闘する」とありますね。

与田"最愛の君"を救う試練に挑むため、記憶を奪われ猫の姿に変えられた主人公と、「生きていれば大罪を犯すはずだったが寿命半ばで死んだ者」=「半罪人」となり準地獄に堕ちてきた24人の少女たちが織りなす更生の物語が基本にあります。

準地獄での戦いの中で、それぞれの過去や犯したあやまちが徐々に明らかになっていき……という構成は1作目と同じです。ただ、今作では登場する少女たちの数も多いですし、過去の世界での関係性もかなり濃くなるので、恋愛関係だけではないさまざまな愛の形を描いていけたらと思います。

御影恋ではなく愛がテーマですので、ヒロインたちの年齢層も気持ち高めに設定しています。20~26歳くらいというところでしょうか。メインキャストの梅原裕一郎さんと斎藤千和さんも、そうした観点からキャスティングさせていただきました。恋ではなく愛をささやくことができて、聴いている人がグッとくるお芝居ができる方がよいなと。

――みなさん、梅原裕一郎さんと斎藤千和さんの収録にも立ち会われたということですが、いかがでしたか?

与田本作はヒロインが24人登場しますが、主人公はあくまで"最愛の君"ひと筋ですので、誠実さが見える声というのが最重要でした。その点、梅原さんの落ち着きのある声色とお芝居は適任で、サンプルボイスを聴かせていただいた時点で「この方しかいない!」と。斎藤さんも強さと温かみのあるヒロインの魅力を、期待以上に表現してくださいました。

望月梅原さんのお芝居にはさりげない正義感があり、プレイヤーのみなさんからの共感を受け止める主人公としてピッタリでした。斎藤さんも私たちがほしいと思うものを超える素晴らしいお芝居をバシっと演じてくださいました。

御影僕たちも申し訳なさを覚えながらリテイクをお願いするところもあったのですが、そんなときに斎藤さんが「大丈夫です、このセリフはこのゲームにとってとても重要なものですよね? 何十回でもリテイクを出してください!」とおっしゃってくださって。あんなに充実した収録は初めてでした。

――望月さんは、24人のヒロインや"最愛の君"をデザインするうえで意識されたことはありますか。

望月このシリーズはストーリーが大きな魅力のひとつなので、与田さんのシナリオを自分に吸収してその世界観の魅力を最大限に表現できるよう、細部まで気を遣いました。最初は「若すぎます」とよくリテイクをいただいていたので、自分のタッチは"かわいい"寄りであることを念頭に置きながら、恋ではなく愛を育めるキャラクターにできるよう苦心しました。

24人のヒロインたちはお互いに密接な関わりを持っていくので、そうしたシナリオをキャラクターでどのように彩るかというのも常に考えていましたね。もちろん、かわいらしいテイストのキャラもこれから発表されていきますので期待していてください。

『クリミナルガールズX』メインヒロイン(画像は同作ティザーサイトより)

――シリーズのファンが気になる要素として「おしおき」がありますが、本作ではどのように実装されるでしょうか?

御影みなさまもご存知かもしれませんが、昨今のレーティング事情が変わりまして、シリーズに見られた「おしおき」システムは大変残念なことに、今は取り扱えない題材なのです。ちょっとゲームだけ厳しすぎやしませんかね? アニメも映画も意外とゆるいのに……誰か助けてほしいです。

とはいえブラックボックスに挑んでもおそらく太刀打ちはできないので、先ほどもお話したようにシリーズの最重要部分を再度見つめなおし、今回は純愛がテーマということもあって「おしおき」システムの代わりとなる新システムを開発メンバー一同で考えました。

私としてはすぐにでも見ていただいて「ああ、そうきたか」とみなさまの同意を得たいところですが、今それをすると私が開発メンバーに「おしおき」されるのでまだお伝えできません。もっと完璧に仕上げてから出してほしいと言われていますので。大変申し訳ありません。今は「みなさんが最愛の人にしてほしいことはなんですか?」とだけお伝えしておきます。

――なんでしょう、ハグとかでしょうか……。

御影ハグですか。山崎編集長はプラトニックですね。分かりましたハグ「も」検討しておきます(笑)。

――それではお話をメインヒロインに戻しますが、彼女が着用しているフライトジャケットは望月さんのプロデュースという形で京都の老舗革メーカー、デグナーが実物が制作すると発表されました。

御影「コストを抑えるよりは本物を」という思いでメーカーさんを探して、たどりついたのがデグナーさんでした。4月ごろには試作品の一着目が仕上がる算段で、その暁にはコスプレイヤーのカモミールさんに着ていただいて撮影を行う予定です。元々は軍人が着用するものであるフライトジャケットをそのまま制作するとさすがに重いので、そこは着やすいよう軽めに設計してもらっています。

写真左:コスプレイヤーのカモミールさん 写真右:雷雷公社デザインによるオリジナルワッペンのデザイン

フライトジャケットの基礎原型。これを参考ベースに、型からオリジナル製造をしているそうです

与田このフライトジャケットは、ストーリー上でも重要なアイテムとして登場させる予定です。

望月フライトジャケットの実物を今回初めて手にしたんですが、シルエットや素材がかっこいいのでなるべく形には手を入れず、フライトジャケット自体のよさを感じられるようにしました。さらにワッペンを雷雷公社さんにデザインしていただいたので、どんな仕上がりになるか私も楽しみです。

ゲームの舞台、佐渡島でリアルイベント開催!?

愛の喜びに震える物語を―御影氏×望月氏×与田氏に想いを語ってもらった『クリミナルガールズX』インタビュー

《蚩尤@インサイド》

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