愛の喜びに震える物語を…御影氏×望月氏×与田氏に想いを語ってもらった『クリミナルガールズX』インタビュー | GameBusiness.jp

愛の喜びに震える物語を…御影氏×望月氏×与田氏に想いを語ってもらった『クリミナルガールズX』インタビュー

MIKAGE LLC.から発表されたスマホ/PC向けVR対応RPG『クリミナルガールズX』。約9年ぶりとなるシリーズ最新作にかける意気込みとは? 御影氏をはじめとするキーマンに思いのたけをたっぷり語っていただきました。

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愛の喜びに震える物語を―御影氏×望月氏×与田氏に想いを語ってもらった『クリミナルガールズX』インタビュー
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YouTube:https://youtu.be/ggOgF8F8m8M

2月9日、御影良衛氏が代表取締役を務めるMIKAGE LLC.がスマートフォン/PC向けVR対応RPG『クリミナルガールズX』を発表しました。2010年11月18日に日本一ソフトウェアから発売されたPlayStation Portableソフト『クリミナルガールズ』から約9年を経ての最新作となります。シリーズ3作目となる本作は、どのような想いで制作されているのか? プロデューサーの御影氏、シナリオの与田想氏、キャラクターデザインの望月けい氏らにお話をうかがいました。
【聞き手:山﨑浩司】
【文・校正:蚩尤】

◆タダでいいから書かせてほしい!? シナリオ・与田氏の熱い思い


――まずは簡単な自己紹介をお願いできますでしょうか。

御影合同会社MIKAGEの代表・御影良衛です。2015年まではイメージエポックで代表取締役をしていました。今は伊豆の標高1000m位の所に事務所を構えています。毎年、12月から翌年3月ごろまでは積雪で人が立ち入れないようなところですので、冬のシーズン社員は基本的に在宅勤務という少し変わった会社です(笑)。

名畑名畑翔と申します。新潟・佐渡島の観光地、史跡 佐渡金山を管理・運営しております株式会社ゴールデン佐渡から参りました。主に広報を担当しております。

――世界文化遺産の候補地でもある佐渡金山がどのような経緯で本作に関わることになったのか、後ほどじっくりお話をうかがえればと思います。

与田合同会社dotworksの代表をしております、シナリオライターの与田想です。『クリミナルガールズ』に続き、本作のシナリオを担当しています。

望月フリーランスのイラストレーター、望月けいです。まだ駆け出しといえるくらいではあるのですが、今回、全キャラクターのデザインを担当させていただけることになりました。

――与田さんはシリーズ一作目『クリミナルガールズ』以来の参加ですね。

2010年11月18日にプレイステーションポータブル用ソフトとして発売された『クリミナルガールズ』。販売は日本一ソフトウェア

与田はい。『クリミナルガールズ』は私がフリーランスのシナリオライターとして活動を始めて最初に手がけたタイトルということもあり、思い入れがあります。その後も『セブンスドラゴン』や『ステラグロウ』など、イメージエポックさんとはたくさんご一緒させていただきましたが、実は御影さんとお会いできる機会はほとんどなくて。

御影そうなんです。当時は僕が現場まではなかなか降りていけなかったので……。

与田それで今回『クリミナルガールズX』のお話を直々にいただけて、初めてじっくりお話させていただけました。

御影実は当初は、他のシナリオライターさんにお願いしようという案もあったんです。とはいえ『クリミナルガールズ』は与田先生のお力も大きく、その中で生まれた作品ですから、制作に入る前にせめてきちんとお話をして筋を通さなければと。丁度横浜の知人のオフィスにいた時にご連絡させていただいたら「今から30分で御社まで行きますのでお話させてください!」と(笑)。

与田その場で今回の企画についてご説明いただいて、まず従来のスマホゲームとは違い「終わりのあるストーリー」でいいということに強く興味を引かれました。さらに『クリミナルガールズ』の新作となれば何としても自分自身で責任を持って取り組みたいなと思い、「全シナリオを手弁当で書くので、権利をください」と申し出ました(笑)。

御影流石にタダはまずいので、それなりの金額を提示したんですよ。それでも「手弁当でやります」と言われて、悩んだあげくプロジェクトパートナーとしての参加をご提案させていただきました。

――シナリオライターの方が、そういう形で参加するのはめずらしいのではないでしょうか。

御影少なくとも僕にとっては前代未聞ですよ。ゲームでシナリオライターさんが無報酬で書いていただいて著作権をお渡しするケースはかなり少ないですからね。チーム内で相談し、最初はお金を受け取っていただいて通常ケースで相談をしようとなったのですが、与田先生の意思は固くて。最終的に考えたのはゲームを作るというのは、ときには血へどすら吐くことになるような作業なわけでもありますから、同じ覚悟をもって取り組むと考えようと開発チーム一同の賛同を得ました。

写真左:合同会社MIKAGEの御影良衛氏 写真右:シナリオの与田想氏とキャラクターデザイン望月けい氏(中央)/ゴールデン佐渡の名畑翔氏(※望月氏と与田氏は顔出しNGのため、望月氏による落書き入り)

――なるほど。それでは望月さんにもお話を。ゲームでメインイラストレーターをされるのは本作が初とおうかがいしました。

望月はい。実はおはずかしながら『クリミナルガールズ』自体も最初は存じあげなくて。御影さんからお声がけいただいて、知り合いに評判を聞いたらいいゲームだという話でしたので、すぐに購入してプレイしました。

御影でも、実は最初にお渡しした資料では「1作目と2作目は遊ばなくていいです」と書いてあるんですよ。必要以上に前作のイメージに引きずられないでほしかったので。

望月すみません、ガマンしきれず(笑)。その後、あらためて御影さんからお話をうかがったら、御影さんが目指しているビジュアルと自分の描きたい絵の方向性がかなり一致していると感じまして、自分でよければぜひやらせてくださいと。

――クリミナルガールズシリーズに連なる作品であるという一面もまたあります。御影さんはプロデューサーとして、どのようなところを重要視しておられますか。

御影10年たつと時代の変化や作品自体の演出も「原作を大事にする部分」「新しいものへの挑戦」の両輪を真剣に考えなくてはいけません。我々は初代『クリミナルガールズ』は知っていても『2』は当時開発ラインを確保できず参加していませんでした。そのうえで我々が考えた原案を元に日本一ソフトウェア様が原案を大事にしていただけて『2』が出来上がったと認識しています。

では「3」作目はどうするべきか? 方向性を固めるにあたって原案者とも話したのですが、やはり『クリミナルガールズ』のコンセプトはタイトル通りに「クリミナル(罪)」なんです。ひと言でいうと、クリミナルガールズとは罪の物語です。そこにオリジナル性のある「バトルシステム」と「おしおき」要素が付加してできあがった作品です。1作目も、いざ遊んでみるとストーリーは硬派だったと思っています。そこに原点回帰して、『X』も"罪"という要素を見つめ直そうと。

そこに「3」作目という事で、望月先生と雷雷公社さんを軸としてビジュアルを構築しなおしました。バトルはVRモードに対応するにあたり、元来のバトルシステムの「概念」はいじりたくなかったので「視点」を変更するイメージで……すみません、言葉だと説明しづらいです。誤解を与えそうで。

今、ゲーム動画を映像にして見ていただけるようモデルチームががんばっているので、ここでよけいな事を言わないようにしておきます。

――なるほど「バトル」に関しては待った方が良さそうですね。では切り口を変えて質問させてください。VRモードを今回搭載しようと考えた理由はなんでしょうか?

御影VRモードは制作開始時点では予定にありませんでした。去年頃ですがVRブームにそろそろ最初の火がついてきているなと感じ始めていて、プログラマー陣に制作難易度と開発スケジュールの相談をしたところ、どちらも問題ないという返答がきて、そこから本格的に考え始めました。2019年以降のVRの技術の進化と製品の値段・更に対応ハードと普及率、お客様の興味の浸透度などを深くリサーチしていきました。

話が長くなるので割愛しますが、VRといっても取り入れる技術でプログラムを組む難易度やゲームデザインに落とし込む方法がかなり異なります。

その中で、最新機器で現在できる最高峰のVR体験をゲームとして広く普及させるには少しだけ早いかなと思いました。残念ながらどのグレードでもまだ酔いますし、長時間プレイには向かない。機器の値段も、もうひと声安くなってほしい。などとネガティブな事を言ってしまいましたが、各メーカーさんが着実に技術を磨き、値段も少しずつ買いやすいものになり、その結果お客様の層もじわじわと無視できない広がりに確実にリーチし始めています。

手頃な値段のスマホVRからOculusシリーズの中位グレードの製品は何かのきっかけがあれば現状でも爆発的に広がる前兆はあると考えています。そうなってから商品を作り始めても遅いので「やるなら今でしょ」という事で手がける事を決定しました。2019年現在、参入して「早すぎるタイミング」ではもう無いと思います。

ですので、今作は手軽にVRを体験できるハードで長時間プレイを強要しないシーンにVRモードを適用してゲームを演出するように開発メンバーに頼んでいます。そうすれば最終的に上位機種にも対応出来ますので。

――深くおうかがいしたいところではありますが、本作のビジュアルの方に関してもお願いします。

御影先ほどお話した通り、望月先生と雷雷公社さんを軸にしているんですが、お二人ともとても若いんです。実は『クリミナルガールズ』でイラストを担当していただいたいちはや先生も、当時は学生でした。担当者が親御さんにご挨拶にうかがい、さらに報酬も学生さんがすぐ手にできる額ではありませんでしたので、確定申告などそれに付随して発生する作業なども説明して、という顛末がありました。

その時にいちはや先生を見出したのは私ではありませんが、その慧眼を見習って当時から日課でPixiv上位200名程を欠かさずチェックするようになりました。200位前後にたまに顔を出す絵師さんが30位常連になるタイミングを見ているのは、「新しい表現がきたな」と本当に興奮します。そんな彼らの中には商業作品と比べても見劣りしない描き手が大勢います。

しかし10年前に比べて、最近はPixiv等で台頭している若手絵師さんがゲーム制作の「メイン」として参加する機会が減っているなという感覚があるんです。その理由の一つは、今のスマートフォンゲームが、コンシューマーゲームのタイトルに関わった頃の絵描きさんをそのまま「メイン」で持ってきているケースがかなり多いからではないかと思います。

それはもちろん悪いことではありません。でも、若手をメインに据えることでこんな風なシナジーが生まれるんだよ!というのをアピールできればなと思っています。

――そうした思いが望月氏の起用につながっているんですね。

望月イラストレーターの候補は10人くらいいて、自分はその中から選んでいただけたと聞いています。それならば、与田さんのシナリオに私の絵がどう化学反応起こせるかというところをお見せできればと思っています。

ストーリーのテーマは"純愛"!

愛の喜びに震える物語を―御影氏×望月氏×与田氏に想いを語ってもらった『クリミナルガールズX』インタビュー

《蚩尤@インサイド》

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