
ゲーミング図書館アワードの受賞館が発表されました。
2023年からスタートしたアワード
ゲーミング図書館アワードは、ゲームの提供や利用およびコレクション形成・展示などについて優れた実績のある図書館やアーカイブ機関を顕彰することを目的に、2023年からスタート。
図書館でのゲームの導入は、地域のコミュニティ形成、ゲームや遊びの価値の再評価、YAを中心とする図書館への入り口、経済的不平等の是正、さらには教育利用などの観点でユーザの高いニーズを反映しつつ海外で急速に発展を見せているとのことで、国内でも徐々に展開が進んでいるとしています。本賞は、このような動向を国内において後押しするものとして設置されました。
5館が受賞
3回目の開催となる今回、5館が受賞しました。
※選評についてはゲーミング図書館アワード公式サイトから抜粋
大賞
「焼津市立大井川図書館」
焼津市立大井川図書館は、2024年度よりボードゲームを導入し、86個のボードゲームを所蔵し貸出もしている。2024年10月からと期間はまだ浅いながらも、ゲームのイベントも多く開催され、図書館サービス全体でゲームが活用されているため、他の参考になる図書館であり、大賞とするにふさわしい図書館である。
優秀賞(ボードゲーム)
「埼玉県立越谷総合技術高等学校図書館」
埼玉県立越谷総合技術高等学校図書館では、4年間にわたり定期的に館内にてゲーム会を行っている。また図書館の予算でゲームを購入しており、図書館としてゲームが導入されている。学校図書館としてボードゲームを通じて学校教育への支援も行っており、図書館広報紙などで活動を内外にも知らせており、学校図書館の活性化事例として重要であり、優秀賞とするにふさわしい図書館である。
優秀賞(ボードゲーム)
「日本点字図書館」
日本点字図書館では、40年にわたり主に視覚障害を持った方々が、晴眼者と一緒にゲームを楽しむことができるゲーム会を定期的に開催している。また視覚障害者向けのトランプなどを開発し販売しており、誰でもゲームを楽しむ社会を作るために先導的役割をになっている。誰でもゲームを楽しむためのバリアフリーは、ゲーム界においても、図書館界においても重要な課題であり、その長期的活動は優秀賞にふさわしいと評する。
優秀賞(デジタルゲーム)
「城西大学水田記念図書館」
城西大学水田記念図書館では、コロナを機に、図書館を舞台にしたデジタルゲーム「TOSHOKAN QUEST」を開発し、図書館のガイダンスや利用教育に役立てている。ゲームは定期的にアップデートされており、オープンキャンパスなどの来場者にもプレイされていて、図書館におけるゲームの活用の重要な事例となっている。他大学、図書館でも同様の活動が広がっており、先駆けとして優秀賞とするにふさわしい図書館である。
審査員特別賞
「福岡県立図書館」
福岡県立図書館では、県内市区町村立図書館への支援として、ゲームの相互貸借を行なっている。ゲームを導入してみたいが、予算規模の小さな図書館では、まず試してみてゲームへの理解を深めることが、ゲーミング図書館の第一歩となるため、福岡県立図書館の活動は、福岡県全体でゲームを図書館に導入するきっかけ作りとして重要な活動である。また近隣県にも活動が広がっており、審査員特別賞にふさわしい図書館である。


ゲーミング図書館アワード公式サイトでは、過去の受賞館も確認できます。









