インディーゲーム開発者の滝井ノアメ氏は2026年8月10日、同氏らが制作を手がけ、Sekai Projectがパブリッシャーを担当する百合ゲーム『私たちフェイクマリッジ?』の発売を延期することを発表しました。
その背景には同氏らによるSteam配信ゲームの売上が国内銀行に入金拒否(デバンキング)されているという現状があることが明かされています。
例え成人向けでなくとも入金拒否。銀行による規制が強まっているか

本作は成人向け描写のない、百合恋愛アドベンチャーゲームです。プレイヤーは作中のとある人物が使役する「天使」となり、作中の人物たちのカップリング成立に向けて選択肢を提示するなど、おせっかいを焼いていく……という内容になっています。
滝井ノアメ氏によれば、昨今海外送金の審査が話題となる中、同氏は新生銀行に資料提出を求められ、氏はSteamで公開しているゲームに関する資料(成人向け含む)を提出したところ、新生銀行から成人向け描写のあるゲームがあると判断され、入金拒否の措置を受けたとのこと。

それを受けて、パブリッシャーから成人向けを含まないゲームの売上をゆうちょ銀行へ入金してもらうように頼みました。しかしながら、ゆうちょ銀行側からまた審査資料の提出を求められ、やはりこちらも拒否の措置を受けたということです。
同氏によるとパブリッシャーからの入金(低額)は拒否されていないとしていますが、現在進行系で売上が入らないうえに、これから新作を出しても売上が入らないということで、この問題に最優先で対応しているとのこと。
なお、同氏の他のポストによれば「銀行の規約で事業資金の取引禁止/公序良俗に反する資金の項目があると拒否理由にされる」とのことですが、ゆうちょ銀行の拒否理由は非公開であったとされています。
この問題には元国会議員であり、表現の自由の活動家としても知られる、くりした善行氏も反応を見せています。同氏は「ここのところ(デバンキング)事案が増加している可能性があります」「政府もマネーロンダリング対策の強化を求めており、それらが影響している可能性もありますが、合法的な取引まで阻害されているとしたら、弊害としかいえません」と述べました。
過去に成人向けゲームの売上が銀行に入金拒否を受けたことは話題を呼びましたが、成人向けゲームでない一般向けゲームでさえ入金拒否を受けるという今回の事例。先述したようにマネーロンダリング対策の強化の可能性も考えられますが、銀行によるコンテンツの規制は、思った以上に厳しくなっているのかもしれません。
『私たちフェイクマリッジ?』は、PC(Steam)にて発売予定。なお、同作のプレイにあたっては前作となる『私たちマリアージュ(1)』をプレイすることが推奨されています。
¥26,500
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)










