
CRI・ミドルウェアは2026年7月8日、同社のミドルウェア製品ブランド「CRIWARE」がオープンソースのゲームエンジン「Godot」に完全対応したと発表しました。Unity、Unreal Engineに次ぐ存在として海外市場を中心に利用者が急拡大するGodotに対し、音声・映像分野で蓄積した技術資産を提供することで、開発者の選択肢拡大とグローバル展開の加速を図ります。
Godotの成長とコミュニティでの存在感
Godotは2014年に開発された2D・3D双方に対応するオープンソースのゲームエンジンです。無料で使用でき、初心者にも扱いやすい独自スクリプト言語「GDScript」を備えています。Godot Foundationが2026年5月6日に公開した統計によれば、直近バージョンは約200万ダウンロード(2026年2月時点)を記録しました。
GDCが2026年3月に公表した調査レポート「2026 STATE OF THE GAME INDUSTRY」では、ゲームエンジン全体のシェアはUnreal Engineが42%、Unityが30%、独自エンジンが19%と報告されています。Godotは全体シェアでは上位3つに含まれていませんが、Global Game JamやGMTK Game Jamといったゲームジャムでは参加者の3割超がGodotを使用するなど、新興開発者層を中心に急速に支持を広げています。こうした成長を背景に、Godotは「第3のゲームエンジン」と称されるようになりました。
CRIWAREの戦略的意義
CRIWAREは、全世界のゲーム向けに10,000ライセンス以上の採用実績を持つ音声・映像ミドルウェアブランドです。すでにUnityやUnreal Engineに対応しており、今回のGodot対応によって主要ゲームエンジン3種すべてをカバーする体制が整いました。
マルチプラットフォーム対応を前提とするCRIWAREの設計思想は、Godotのクロスプラットフォーム特性とも親和性が高く、既存のゲームエンジンからGodotへの移行や、複数プラットフォームへの展開を負担少なく行える点が、開発者への訴求ポイントとなります。
CRI・ミドルウェア代表取締役社長の押見正雄氏は「Godotへの対応は、CRIWAREのグローバル展開を推進する上での重要な一歩であり、ゲーム開発者コミュニティとの関係強化や、国内外での利用拡大に寄与するものと考えています」とコメントしています。
CEDEC2026でGodot Foundationと共同講演
本対応を皮切りに、CRI・ミドルウェアはGodot関係者との協力関係を構築していく方針です。その第一歩として、2026年7月24日(金)15:00~16:00、パシフィコ横浜ノース 第12会場にて開催される国内最大級のゲーム開発者向けカンファレンス「CEDEC2026」において、Godot Foundationとの共同講演を実施します。
登壇テーマは「Godot Engineにおける外部ツールの活用とGodot Foundationの日本展開」。CRIWAREをはじめとする外部ツールの活用方法や、Godot Foundationの日本市場における今後の展開について議論される見通しです。講演視聴にはCEDEC2026への事前登録が必要となります。






