ネクソン、2026年1~3月期は過去最高の四半期業績——売上収益1,522億円、営業利益582億円 | GameBusiness.jp

ネクソン、2026年1~3月期は過去最高の四半期業績——売上収益1,522億円、営業利益582億円

『ARC Raiders』の累計販売1,600万本突破とメイプルストーリーフランチャイズの大幅増収が成長を牽引し、300億円を上限とする自己株式取得も決議しました。

企業動向 業績
ネクソン、2026年1~3月期は過去最高の四半期業績——売上収益1,522億円、営業利益582億円
  • ネクソン、2026年1~3月期は過去最高の四半期業績——売上収益1,522億円、営業利益582億円

ネクソンは、2026年度第1四半期(1~3月)の連結業績を発表しました。売上収益は前年同期比34%増の1,522億円、営業利益は同40%増の582億円となり、いずれも過去最高の四半期業績を達成しています。

ARC Raidersが累計1,600万本突破、グローバルIP創出の成功例に

好業績を牽引したのは、傘下のEmbark Studiosが開発したシューター『ARC Raiders』です。第1四半期だけで460万本を販売し、累計販売本数は1,600万本を突破しました。同作は2026年の英国アカデミー賞ゲーム部門で「マルチプレイヤー」賞も受賞しています。

代表取締役社長のイ・ジョンホン氏は、同作の成功について『ネクソンが欧米の開発体制を通じてグローバルIPを創出・展開できる体制を確立したことを示した』と述べ、中長期的な成長を支える経営資産と位置づけています。10月には新マップや有料コンテンツを含む大型アップデート『Frozen Trail』を予定しています。

メイプルストーリーFは42%増収、3大フランチャイズ以外が急成長

メイプルストーリーフランチャイズの売上収益は前年同期比42%増加しました。『MapleStory: Idle RPG』や『MapleStory Worlds』が成長を牽引しています。ただし、同四半期にはMapleStory: Idle RPGのプログラミング不具合に関連する返金対応が発生し、売上収益で67億円、営業利益で35億円の減少要因となりました。

メイプルストーリー、アラド戦記、FCの3大フランチャイズ合計の売上収益は929億円で前年同期比ほぼ横ばいでした。一方、ARC Raidersの好調により3大フランチャイズ以外の売上収益は同188%増の593億円と大幅に成長しています。アラド戦記フランチャイズは『アラド戦記モバイル』の減収により同26%減となりました。

経営変革——3プロジェクト中止、コスト管理を徹底

3月のキャピタル・マーケット・ブリーフィングで発表した経営変革の取り組みも進行中です。品質・事業性の観点からポートフォリオを見直した結果、3つのプロジェクトを中止し、『NAKWON: LAST PARADISE』や『Woochi the Wayfarer』へ投資を振り向けました。2026年度の人件費と従業員数は前年度水準を維持する方針です。

また、中国版『アラド戦記モバイル』の開発をテンセントに移管する一方、クリエイティブ面の決定権は子会社ネオプルが引き続き保持するとしています。

パートナーシップの拡充

パートナーシップ面では、Blizzard Entertainmentと『オーバーウォッチ』PC版の韓国パブリッシング契約を締結したほか、EA SPORTS FCの韓国パブリッシングに関する長期契約をEAと結びました。テンセントとは中国PC版『アラド戦記』のパブリッシング契約を10年延長しています。

株主還元と今後の見通し

株主還元として、5月15日から7月31日にかけて300億円を上限とする自己株式取得を実施することを取締役会で決議しました。2026年度の年間配当は1株あたり60円を予想しています。

第2四半期の売上収益は1,070億~1,197億円、営業利益は161億~253億円を見込んでいます。アラド戦記フランチャイズやマビノギモバイルの前年比較での減収を見込む一方、メイプルストーリーフランチャイズの成長とARC Raidersの増収寄与を見込んでいます。下半期には『マビノギモバイル』の台湾・日本展開や、『Dungeon&Fighter: Idle RPG』の年内ローンチなど、複数の成長ドライバーが控えています。

《多賀秀明》

この記事の感想は?

  • いいね
  • 大好き
  • 驚いた
  • つまらない
  • かなしい
【注目の記事】[PR]

関連ニュース

特集

人気ニュースランキングや特集をお届け…メルマガ会員はこちら