スパイスマートは2026年4月21日、2025年にリリースされたスマートフォン向け新作ゲームを対象としたベータテスト実施状況の調査結果を公表しました。同社が継続的に実施している調査の4回目にあたります。
実施率は35.2%、ヒット作も同水準
調査対象は、2025年中にリリースされApp Storeセールスランキング100位以内に入った88タイトルです。このうちベータテストを実施したのは31タイトルで、実施率は35.2%でした。2024年調査時の34.7%とほぼ同水準です。

年間セールスランキングTOP100に入ったタイトルに絞っても、16タイトル中6本(37.5%)がベータテストを実施しており、全体の傾向と大きな差は見られませんでした。
海外開発が8割超、複数回実施は中国勢が中心
ベータテストを実施した31タイトルのうち、海外開発タイトルは25本で全体の80.6%を占めました(2024年調査では79.4%)。複数回テストを行った7タイトルのうち5タイトルが中国開発で、海外勢が検証プロセスを重視する傾向がうかがえます。

CBT・短期実施が主流、9割超が1年以内にリリース
31タイトルが行った計39回のテストのうち、オープン形式(OBT)はわずか2回で、大半がクローズド形式(CBT)でした。実施期間はすべて40日以内に収まり、最多は7日間以内となっています。テスト開始からリリースまでの期間は94.8%が1年以内で、最も多かったのは1~2か月以内でした。なお、テストデータの正式版への引き継ぎは確認されなかったとのことです。

広がるユーザー参加施策――SNS連動や課金還元も
今回の調査では、ベータテストに開発検証・フィードバック収集にとどまらないユーザー向け施策を組み合わせるケースが複数確認されました。
具体的には、『アンベイル ザ ワールド』や『スターセイヴァー』では公式Discordでのフィードバック投稿を促す施策を展開。『デュエットナイトアビス』や『信長の野望 真戦』ではCBT期間中にSNS投稿を条件としたキャンペーンが実施されています。
さらに、正式リリース時に使用可能なゲーム内アイテムを参加者へ付与する事例が複数あったほか、『杖と剣の伝説』『アンベイル ザ ワールド』など課金が可能なテストでは、期間中の課金額をリリース後に還元する仕組みも導入されていました。
ベータテストが単なる品質検証から、ユーザーの早期獲得・定着を見据えたマーケティング施策へと役割を広げつつある現状が浮き彫りになった調査結果といえます。






