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中国ゲーム大手、独自の外部決済システムを積極展開──スパイスマート調査で15社の実態が明らかに

Apple・Googleの手数料方針変更を背景に、TencentやNetEaseなど大手企業がクーポンやポイント還元を組み合わせた独自決済基盤を構築しており、そのノウハウが海外展開にも波及する可能性が指摘されています。

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中国ゲーム大手、独自の外部決済システムを積極展開──スパイスマート調査で15社の実態が明らかに
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スパイスマートは2026年5月20日、中国ゲーム企業15社を対象とした外部決済の利用状況に関する調査レポートの概要を公開しました。同調査は2026年1~3月に実施されたもので、App StoreおよびGoogle Playの手数料方針の変化を踏まえ、各社の決済導線や商品設計、プロモーション施策などを比較・分析しています。

大手は「統合型プラットフォーム」を構築

調査によると、対象企業の多くが公式サイトなどを通じて外部決済を提供しています。Tencent GamesやNetEase Gamesといった大手企業は、複数タイトルを一括管理できる統合型の決済プラットフォームを構築しているのに対し、中規模企業ではタイトル単位・サイト単位での対応にとどまる傾向がみられました。

決済手段としてはWeChat PayやAlipayへの対応が広く普及しており、スマホ決済が浸透した中国市場ならではの特徴が表れています。

単なる決済にとどまらない多彩な施策

外部決済で購入できる商品はゲーム内通貨にとどまらず、アイテムパックやレアアイテムなど多様な設計がみられました。さらに割引クーポンの配布やポイント還元、購入者限定の抽選イベント、ボーナス制度など、外部決済の利用を促すさまざまな施策が確認されています。こうした施策の充実度は企業規模によって異なる傾向があるとのことです。

スパイスマートはこれらの結果をもとに、中国ゲーム企業の外部決済にみられる特徴を5項目に整理しています。

Apple・Googleの手数料引き下げがもたらす影響

2026年3月、Appleは中国App Storeの手数料率を30%から25%へ引き下げると発表しました。Googleも標準手数料の引き下げと外部決済の開放方針を公表しています。

スパイスマートはこの動きについて、中小デベロッパーや独立開発者の収益改善が期待されるほか、ユーザー還元施策や開発投資の拡大につながる可能性があると分析しています。加えて、各社が国内市場で培った外部決済の運営ノウハウを海外市場でも活用する動きが加速するとの見方を示しました。

一方で、高手数料率を維持するAndroid系サードパーティストアから、自社公式サイトやTapTapなどの無料配信プラットフォームへのシフトが進む可能性や、シーズンパス・買い切り型DLCを含む収益モデルの多様化も推測されるとしています。

調査レポートの全文は、スパイスマートが提供する運営ソリューション「LIVEOPSIS」の契約企業向けに配信中です。

《多賀秀明》

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