hotice株式会社は、全国の生活者531名を対象に「YouTube利用実態調査」を実施しました。本調査では、2026年現在の日本人の視聴習慣や利用目的を多角的に分析し、YouTubeが全世代の6割以上が毎日アクセスする「映像型ナレッジ・インフラ」として定着している実態が判明しました。
受動的な娯楽から、悩み解決やスキルアップのために情報を掴み取る「能動型メディア」へと進化し、日本人の意思決定に不可欠な存在となっています。
日本人の9割以上が週1回以上アクセス
調査回答者531人の結果を見ると、YouTubeは多くの日本人にとって生活の一部となっている実態が浮き彫りになりました。最も多くの回答を集めたのは「ほぼ毎日」の65.54%で、全体の3分の2に迫る勢いを見せています。
これに「週に2~3日」の10.73%、「週に4~5日」の9.98%を加えると、週の半分以上をYouTube視聴に充てている日本人が全体の約86%に達します。一方で、利用頻度が低い層は非常に少数にとどまっており、「週に1日程度」利用する人は5.84%、「利用していない」と回答した人は3.01%でした。
全体を俯瞰すると、現代の日本人にとってYouTubeは日常のルーティンに深く組み込まれた「生活インフラ」へと進化を遂げている様子が読み取れます。
30代以下の7割以上が毎日視聴する習慣
年代別に見ると、日本の若年層における圧倒的な視聴習慣が顕著に表れています。10代では「ほぼ毎日」と回答した人が80.00%に達しており、他のどの世代よりも高い熱量で動画コンテンツに触れていることが分かります。20代や30代においても、毎日視聴する割合はそれぞれ72.00%、74.26%と極めて高い水準を維持しています。
興味深いのは、40代以降の中高年・シニア層における浸透具合です。40代の58.82%が毎日視聴しているのはもちろん、70歳以上でも53.57%と半数を超えています。また、「利用していない」と答えた割合は60代の10.34%や70歳以上の7.14%が目立つ一方、10代や20代では0.00%でした。
日本の若年層では「当たり前のインフラ」として、高年層でも「日常的な娯楽」として定着しており、世代による利用頻度の差が少なくなっていることが本調査からうかがえます。
日本人男性の約7割が毎日利用
性別で比較すると、男女ともに高い利用頻度を示していますが、数値上は日本人男性の方がより日常的に活用している傾向が見られました。男性では、69.41%が「ほぼ毎日」視聴していると回答しました。一方、女性で毎日視聴している人は58.64%となっており、男性の方が10ポイント以上高い数値が出ています。
また、「利用していない」と答えた割合も、男性が1.76%なのに対し、女性は5.24%とわずかに多くなっています。このことから、日本人女性は生活の合間に適宜視聴を楽しむスタイルが主流であるのに対し、日本人男性はより能動的に、毎日欠かさずYouTubeに接触する層が厚いという背景が推察されます。
30分から2時間の視聴層が全体の半数
YouTubeを視聴している日本人515人の回答を分析すると、ある程度まとまった時間を費やす層が主流であることが分かりました。最も高い割合を示したのは「30分以上~60分未満」で25.05%でした。次いで「1時間以上~2時間未満」が23.88%、「10分以上~30分未満」が21.94%と続き、これらの中時間視聴層が全体の約7割を占めています。
一方で、短時間や長時間の没入層は相対的に少なくなっています。もっとも手軽な「10分未満」は8.54%にとどまりました。反対に、長時間の視聴となる「2時間以上~3時間未満」は12.82%、「4時間以上」は4.66%、「3時間以上~4時間未満」は3.11%という分布になりました。
全体を俯瞰すると、日本人のYouTube利用は細切れの隙間時間だけでなく、テレビ番組のように腰を据えて楽しむスタイルが定着している様子がうかがえます。
10代の4割以上が毎日2時間以上視聴
年代別に視聴時間を比較すると、日本の若い世代ほど動画コンテンツへの没入度が高い実態が浮き彫りになりました。特に10代の傾向は顕著で、3時間以上視聴する層が16.36%存在しています。さらに「2時間以上~3時間未満」の27.27%を合わせると、4割を超える10代が1日に2時間以上をYouTubeに費やしています。
20代や30代においても、「1時間以上~2時間未満」がそれぞれ27.00%、16.00%を占めています。日本の若年層にとって、YouTube視聴は生活の大きな割合を占める主要な娯楽であることが分かります。
一方で、50代以上になると視聴時間のコンパクト化が進む傾向にあります。70歳以上では「30分以上~60分未満」が34.62%と最も多くなり、2時間以上視聴する層はわずか11.54%にとどまりました。年齢層が上がるにつれて、YouTubeは特定のトピックを必要な分だけ効率的に摂取するメディアへと、役割を変化させている可能性が考えられます。
性別による向き合い方の違い
性別による視聴時間の違いを見ると、日本人の男女でYouTubeへの向き合い方に微細な差が反映されていると言えそうです。日本人女性は「30分以上~60分未満」が27.07%と最も高く、1時間未満で視聴を終える層が合計で56.91%と過半数を占めました。女性ユーザーは、家事や仕事の合間などの限られた時間の中で、区切りよく視聴を楽しんでいる姿が推察されます。
一方、日本人男性も「1時間以上~2時間未満」が24.55%とボリュームゾーンは共通していますが、長時間視聴の割合が女性を上回っています。「2時間以上」視聴する層の合計は、男性で20.66%となっています。数値自体は女性の20.44%に近いものの、母数の多さも相まって男性の視聴の厚みが際立つ形となりました。
男性は興味のある分野を深く掘り下げる「没入視聴」、女性は生活リズムに合わせた「定時視聴」という、性別ごとの活用スタイルの違いがうかがえます。
就寝前と昼休みの視聴が突出
YouTubeを利用している日本人515人の回答を見ると、特定の時間帯に固定されるのではなく、生活のあらゆる「区切り」で利用されている実態が浮かび上がりました。最も多かったのは「就寝前」で44.85%に達し、1日の締めくくりに動画を楽しむスタイルが日本人の間で定着していることが分かります。
次いで「昼休み・日中の休憩時間」が28.35%、「夕食後~入浴前後」が27.96%と続きました。また、「帰宅直後~夕食前」も25.83%と高く、学校や仕事からオフへと切り替えるタイミングでもYouTubeが開かれています。
一方で、「起床~朝の活動開始前」は19.42%、「通勤・通学などの移動中」は18.25%、「家事や身支度の合間」は13.01%でした。これらの結果から、日本人のYouTube利用は、まとまった余暇時間だけでなく、生活の合間に自然に入り込む柔軟なメディアとして活用されている様子がうかがえます。
なお、「休日・休暇中」は20.97%、「特に決まっていない」は10.49%となっています。
10代は夜、40代は昼に活用
年代別に利用タイミングを比較すると、日本の世代ごとのライフスタイルが色濃く反映された結果となりました。10代では「就寝前」が70.91%と際立って高く、2位の「夕食後~入浴前後」の41.82%を大きく引き離しています。日本の若年層にとって、夜のリラックスタイムをYouTubeと共に過ごすことは、生活に欠かせないルーティンとなっていることが分かります。
対照的に、40代では「昼休み・日中の休憩時間」が37.11%で最多となり、「就寝前」の32.99%を上回りました。働き盛りの日本人世代においては、夜のプライベート時間だけでなく、日中の限られた隙間時間をリフレッシュに充てる傾向が強まっています。
また、60代や70歳以上の高年層では「特に決まっていない」の割合が他の世代より高く、特定の時間帯に縛られず、自由なタイミングでコンテンツを楽しむ様子がうかがえます。
性別による生活動線の違い
性別で見ると、YouTubeに接触するタイミングには日本人の男女で明確なスタイルの違いが見て取れます。日本人女性は「就寝前」が53.04%と過半数を超えており、夜間の落ち着いた時間に視聴が集中する傾向にあります。次いで「夕食後~入浴前後」が32.60%と高く、日本人女性にとってYouTubeは1日の疲れを癒やすためのパーソナルな道具としての側面が強いようです。
一方で、日本人男性も「就寝前」が40.42%で最多ではあるものの、女性ほど極端な集中は見られません。特徴的なのは「通勤・通学などの移動中」が22.16%と、女性の11.05%の約2倍に達している点です。また、「昼休み・日中の休憩時間」も日本人男性は29.94%と安定しており、外出先や仕事の合間でも能動的にYouTubeを活用している姿が浮き彫りになりました。
暇つぶしと趣味が利用の2大目的
YouTubeを利用している日本人515人の回答を分析すると、利用目的は一つに限らず多角化していることが分かりました。最も多かったのは「暇つぶし・隙間時間の埋め合わせ」で69.32%に達し、生活の余白を埋める手段として圧倒的な支持を得ています。
次いで「趣味・エンタメ・リラックス」が63.88%となっており、多くの日本人が日常的な癒やしや楽しみを求めてYouTubeを開いている実態がうかがえます。また、中位には「トレンドや流行のチェック」34.17%や「好きなタレント・インフルエンサーのチェック」32.04%が並び、情報収集の場としても定着しています。
さらに「勉強・学習・スキルアップ」が29.13%、「商品・サービスの検索・検討」が21.94%となっており、実用的な知識や購買判断の情報を得るためのツールとしても活用されています。
一方で、ビジネスや直接的な交流を目的とする層は少数派です。「仕事・業務の情報収集」は9.51%、「その他」は1.75%、「自身での投稿・発信」は6.02%、「友人・知人とのコミュニケーション」は4.47%にとどまりました。
全体を俯瞰すると、現代の日本人のYouTube利用は、娯楽を主軸としながらも、学習や比較検討といった実用的なニーズまで幅広くカバーする万能なメディアとなっている様子が読み取れます。
若年層は「人」、30代は「学び」を重視
年代別に目的を比較すると、日本人のライフステージに合わせてYouTubeに期待する役割が変化していることが分かります。10代では「好きなタレント・インフルエンサーのチェック」が56.36%と全世代で最も高く、特定の個人の発信を追うことが視聴の強い動機になっています。
また、20代でも「トレンドや流行のチェック」が43.00%と高い水準にあり、感度の高い日本の若年層にとっての情報源としての側面が強調されています。一方で、30代になると「勉強・学習・スキルアップ」の割合が35.00%に達し、実用性を重視する姿勢が見て取れます。
40代でも同様に29.90%が学習目的を挙げており、仕事や私生活に役立つノウハウを動画で効率的に取得しようとする傾向があります。60代や70歳以上の高年層では、再び「趣味・エンタメ・リラックス」の割合が相対的に高まり、実益よりも純粋な楽しみや時間の充実を目的とする使い方が主流になっています。
世代が上がるにつれて、YouTubeは流行を追う場から、個人の興味を深掘りする場へとシフトしている可能性が考えられます。
女性はトレンド、男性は実利を求める傾向
性別による比較では、YouTubeというメディアに求める価値に、日本人の男女で明確な違いが表れました。日本人女性は「趣味・エンタメ・リラックス」が67.96%と高く、さらに「トレンドや流行のチェック」が38.67%、「好きなタレント・インフルエンサーのチェック」が36.46%と、男性を上回る結果となりました。
日本人女性にとってYouTubeは、今の気分を高めたり、旬の情報をキャッチしたりするための感性的なツールであると言えます。対照的に、日本人男性は「勉強・学習・スキルアップ」が30.24%、「商品・サービスの検索・検討」が23.35%と、実利に直結する項目で女性を上回っています。
特に「仕事・業務の情報収集」は男性が11.08%に対し、女性は6.63%となっており、男性の方がよりビジネスや実用的な調べ物のためにYouTubeを活用している傾向が強いようです。共通して「暇つぶし」が最多であることに変わりはありませんが、女性は「楽しむこと・流行ること」を重視し、男性は「知ること・解決すること」を重視するという活用スタイルの違いが浮き彫りになりました。
有名人やインフルエンサーのフォローが中心
YouTubeを利用している日本人515人の回答を見ると、フォロー(チャンネル登録)対象は個人の発信者に強く惹きつけられていることが分かりました。最も多かったのは「有名人・タレント」で46.80%でした。次いで「インフルエンサー」が38.25%、「エンタメ・ネタ系アカウント」が34.56%と続き、個性の強い発信者やエンターテインメント性の高いコンテンツがフォローの大きな動機となっています。
一方で、情報やノウハウを軸としたアカウントも一定の支持を得ています。「趣味・専門分野の発信者」が32.62%、「ニュース・メディア系アカウント」が21.94%、「学習・ノウハウ系アカウント」が19.42%となりました。また「企業・ブランド公式アカウント」を登録している層は18.83%でした。
その他の傾向としては、「友人・知人」が5.63%、「その他」が1.17%となっています。また、特定のチャンネルを固定せず利用する層も存在し、「特定のジャンルは決めず、流れてきた投稿を見ることが多い」が17.48%、「フォローはあまりしていない」が12.82%となりました。
若年層はインフルエンサー、シニア層は専門家を重視
年代別にフォロー傾向を比較すると、日本の世代間で「誰を信頼して情報を得るか」の対象が分かれる結果となりました。10代や20代の若年層では「インフルエンサー」への登録率が非常に高く、特に10代では約6割に達しています。日本の若者にとって、YouTube発のスターはテレビ番組のタレントと同等、あるいはそれ以上に身近で影響力のある存在であることが分かります。
一方で、年代が上がるにつれて「趣味・専門分野の発信者」の存在感が増していきます。40代や50代の日本人ユーザーにおいては、単なるエンターテインメントだけでなく、自身の生活や趣味を豊かにするための専門的な知識を持つアカウントを厳選してフォローする傾向が見て取れます。
本調査は、hotice株式会社が合同会社RASA JAPANの協力のもと、2026年1月20日にインターネット調査として実施し、日本国内在住の一般ユーザー531名から有効回答を得ました。調査結果から、YouTubeは日本人にとって単なる娯楽の場を超え、生活に不可欠な情報インフラとして機能していることが明らかになりました。







