
ロックスター・ゲームスの共同創設者であり『グランド・セフト・オート』シリーズや『Red Dead Redemption』シリーズの開発者として知られるダン・ハウザー氏は、レックス・フリードマン氏のYouTubeチャンネルにて「Lex Fridman Podcast #484」に出演しました。その中でロックスター・ゲームスの未完のスパイアクションである『Agent』についても言及されています。
未完のスパイアクション『Agent』
『Agent』はロックスター・ゲームスが2009年にPS3向けに発表したスパイアクション。1970年代後期を舞台にスパイや暗殺といった内容になるとされていました。
しかし同作はその後目立った続報が発表されることはなく、2021年には公式サイトからひっそりと削除。当時の海外メディアPolygonの記事では、同社の担当者から「正式にノーコメントと言われた」と報じています。
オープンワールドとスパイは相性が悪い
そんな『Agent』について、レックス・フリードマン氏のポッドキャストインタビューに出演したダン・ハウザー氏が言及。ロックスター・ゲームス在籍時に検討していたゲームのアイディアを聞かれて、「オープンワールドのスパイゲーム」として同作に多くの時間を費やしたと語っています。
開発は相当に難航していたようで、同作には5つのバージョンがあったと明かしたハウザー氏は発表されていた1970年代という舞台設定についても「それはバージョンの1つでした」と口にしました。そんな同作をどうすれば良くなったのかと今でも考えることがあるということです。
より具体的な話として、ビデオゲームでは映画の様なストーリーは機能しないとの考えを示したハウザー氏は、オープンワールドゲームでは緊張感のある場面だけではなくぶらぶらとして好きなことをするタイミングもあるために主人公がスパイでは相性が悪いとの説明をしています。
なお現在はAbsurd Venturesを率いるハウザー氏ですが、2025年8月にSmilegateと提携してAAA級のオープンワールドSFアクションアドベンチャーを開発中だとの発表がされていました。











