
Steamが毎月公開しているSteamハードウェア&ソフトウェア利用状況調査の2025年8月版データによると、現在主流の16GBメモリに32GBメモリが肉薄しており、年内にもシェアが逆転する可能性が出てきました。
減り続ける16GB、着実にシェアを伸ばす32GB

長らくゲーミングPCの標準とされてきたメモリ容量16GB。コストとパフォーマンスのバランスに優れ、多くのゲーマーに愛されてきました。2025年8月の調査でも、依然として16GBが41.67%で最多シェアを維持しています。
しかし、その地位はもはや盤石とは言えないかもしれません。次点につける32GBのシェアが35.42%にまで増加し、その差はわずか6%ほどにまで肉薄しています。16GBのシェアが減少傾向にある一方で, 32GBは着実にシェアを拡大しており、このままのペースで推移すれば、年内にも両者のシェアが逆転する可能性が十分に考えられます。
この変化の背景には、DDR5メモリ価格の下落や、近年のAAA級タイトルの要求スペックが上昇傾向にあることなどが影響しているとみられます。
GPUは「RTX 4060」がシェアを伸ばす
グラフィックボードのシェアでは、NVIDIAの旧世代GPUである「GeForce RTX 4060」が引き続きシェアを伸ばしています。
最新世代のRTX 5060がより安価に購入できるにもかかわらず旧世代のシェアが伸びている点について、海外メディアTom's Hardwareは、一部の地域でRTX 4060の在庫が潤沢で安価に販売されている可能性や、RTX 4060を搭載したPCシステムが魅力的な価格で販売されている可能性などを指摘しています。
そのほか、モニターの解像度では1600p(2560x1600)が、OSではWindows 11がそれぞれシェアを伸ばしており、ゲーミング環境のトレンドが徐々に変化していることがうかがえます。
なお、Steamハードウェア&ソフトウェア利用状況調査は、任意参加のユーザーから匿名で収集されたデータを集計したものであり、月ごとに結果が大きく変動する可能性があります。