
ユービーアイソフトのCEOであるYves Guillemot氏が、フランスの裁判所に出廷するよう召喚状を受けていたことが明らかになりました。
2025年7月2日に判決が確定した、元従業員3名が主導および関与したとされる組織的ハラスメントの裁判に関連するものとのことです。
ユービーアイソフト「引き続き司法制度に協力する」
フランスのニュースネットワークBFM TVによれば、今回召喚状を提出したのは先の裁判にも関わった「同じ民事当事者」である労働組合Solidaires Informatiqueおよび4人の個人。
ユービーアイソフトは召喚状を受け取った事実を認めつつも、「その調査の後、民事当事者の要請に反して、検察庁はユービーアイソフトまたはその経営陣に対して刑事訴訟を開始する根拠はないと判断し、2024年6月の公聴会の最終弁論でこの決定を確認した。」とした上で、「この事件に関連する事実の検討において過去5年間に行ってきたように、この問題に関して司法制度に協力し続ける。」との声明を発表しています。
裁判前となる2025年5月末には、Solidaires InformatiqueはGuillemot氏および人事部長のMarie Derain氏の両名を「一連の事件に関する共謀行為」として出廷させ、「ユービーアイソフトが抱える組織的体質」に焦点を当てたいとの方針を明らかにしており、今回の召喚状提出はこの方針に則ったものと思われます。
なおユービーアイソフトのEVP Cecile Russeil氏は「私たちの最優先事項は、セクシャルまたはモラルハラスメント、性差別的な行動、暴行、侮辱、またはあらゆる種類の差別に関する予防とゼロトレランスの方針を通じて、従業員の身体的および倫理的安全を確保することだ。」とする声明を発表しています。