
海外メディアWccftechのインタビューにゲーム開発会社・Virtuosのメンバーで子会社にてテクニカルディレクターを務めるEoin O' Grady氏が答え、ニンテンドースイッチ2のパワフルさをアピールしました。
「Xbox Series Sの大半のゲームを問題なく移植できる」スイッチ2の高いポテンシャル
Virtuosは、『ダークソウル リマスタード』『サイバーパンク2077』『ホグワーツ・レガシー』『The Elder Scrolls IV: Oblivion Remastered(オブリビオン リマスター)』『メタルギアソリッドΔ:スネークイーター』などの移植やリマスターなどを多く手がけている企業です。


そんなVirtuosの子会社、Black Shamrockのテクニカルディレクター・Eoin O' Grady氏が海外メディアWccftechのインタビューに答えました。
Eoin氏はスイッチ2の性能に対して、以下のように答えています。
GPU性能はXbox Series S(以下、XSS)に少し劣るが、XSSはスイッチ2がサポートするDLSSなどのテクノロジーに対応していないため、両機のGPU性能はほぼ同等である。
CPUに関しては、PS4よりもスイッチ2の方がわずかに良い。ただしゲームの移植時にはCPUよりもGPUに依存する傾向があるので、ゲームの種類と移植後の目標フレームレートによって移植難易度は大きく異なる。
(GPUに対して大きく依存することなく)XSSで60fps動作するゲームはスイッチ2にも簡単に移植できるはず。
GPUに大きく依存しながらも、XSSで30fpsのゲームもスイッチ2に簡単に移植できる可能性が高い。
複雑な物理演算、アニメーション、その他CPUを大量に消費する要素を含むゲームをスイッチ2に移植しようとする場合は、追加の最適化が必要になりそうだ。
そのほか、スイッチ2の特色であるDLSSについては、ローンチソフトながら同機能を活用した『サイバーパンク2077』を例に挙げ「DLSSはXSSやPS4よりも優れたアップスケーリング技術を提供している」と述べました。
そして初期のローンチタイトルにDLSSを活用しなかったタイトルが多いのは、ゲーム自体にそもそもDLSSが必要かどうか、あるいはスイッチ2向けのDLSS対応にかかる作業時間と、初期のローンチに間に合わせるための兼ね合いだろうとコメント。
さらに、今後スイッチ2向けのDLSSを活用する移植技術が確立すれば、同機の強力なグラフィック性能を引き出せるであろうと話しました。
改めてゲーム開発者からもそのポテンシャルの高さが評価されている「ニンテンドースイッチ2」。さらなる性能を活かしたゲームが今後も登場するのでしょうか。