『ヴァンガードプリンセス』著作権者自称の海外メーカー主張内容アッサリ変える、それでも米国の著作権は譲らぬ模様 | GameBusiness.jp

『ヴァンガードプリンセス』著作権者自称の海外メーカー主張内容アッサリ変える、それでも米国の著作権は譲らぬ模様

「正当な著作権者」自称するしたeigoMANGAが無言の撤回から一転、今度は食い違う発言を行う

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原作『ヴァンガードプリンセス』より。

過去に第三者が開発・リリースした格闘ゲーム『ヴァンガードプリンセス』の米国・日本における“正式な知的財産権保有”を自称したeigoMANGAは、ユーザーとのやり取りの中でその主張と食い違う発言を行いました。

「正当な著作権者」自称したeigoMANGAが無言の撤回から一転、今度は食い違う発言を行う



『ヴァンガードプリンセス』とは、2009年にスゲノトモアキ(SUGE9)氏が公開したフリーソフトの対戦格闘ゲームです。2011年8月より同氏のブログ更新が途絶えていましたが、翌年にアメリカのeigoMANGAが本作を原作に英語対応の『Vanguard Princess』を販売開始しています。

eigoMANGAによる当時の発表(英語版の発表は記事下部の画像一覧にて掲載)

しかし、eigoMANGAから原作者スゲノ氏から明確に許可を得ている証拠は明かされていないうえ、原作ゲームに使われたエンジン「2D格闘ツクール2nd.」の利用規約違反などの疑惑も存在。さらに同社は2025年5月、自らが日本と米国における「唯一の正当な権利者およびライセンサー」であると各所で発表したものの、日本時間2025年5月27日頃に何の告知も無く発表を削除しました。

該当の発表では、同社がアメリカ合衆国で同作の商標と著作権を登録、日本の文化庁がかねてより孤児著作物(著作権者の行方がわからない著作物)に対し行っていた「裁定制度」(必要な各種の手続きと、供託金の提出をもって国が該当の著作物の利用を一時的に認める制度)の認定をもって、同社が同作の“所有権が認められ”、「正式な著作権者として確立された」とする旨のものでした。当時、弊誌Game*Sparkが文化庁へ問い合わせを行ったところ、「著作権が申請者に移転する、というような仕組みではない」との回答を得ており、eigoMANGAがなぜ裁定制度を根拠に「正当な著作権者」を主張しているのかは不明でした。

英語メディアでも報道された発表の削除から1ヵ月近くが経った6月23日、eigoMANGAはゲーム配信先であるSteamのコミュニティスレッドにて「スゲノ氏からライセンスを受けており、現在は米国で商標および著作権登録されているほか、日本での使用権も認められている」と投稿。米国における権利関係の説明は変わらないものの、日本での所有権(ownership)の主張を使用権(usage rights)に修正したようです。また、ライセンスを受けていることに関しては、“本当にライセンスを受けているなら裁定制度を利用する必要は無かったのではないか?”といった疑問も浮かびます。

なお、eigoMANGAは同様の投稿を複数の、権利関係とは全く関係ないスレッドにも行っているほか、「このスレッドを修正し、私たちの使用権について正確な事実を伝えられるようにした」とも説明しているため、“この修正の過程”で他ユーザーによる権利関係に言及した書き込みが削除された可能性も否めません。

ちなみに、同社はラスベガスで開催される世界的格闘ゲーム大会「EVO 2025」のサイドイベントとして、『Vanguard Princess』のトーナメントを告知しており、詳細は不明なものの「特別発表(special announcements)」を予定。執筆時点で参加者は1名となっています。


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《ケシノ@Game*Spark》

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