
2025年5月23日、マイクロソフトによるアクティビジョン・ブリザードの買収について、独占禁止法違反で提訴していた米連邦取引委員会(FTC)が提訴を取り下げたことを海外メディアThe Vergeが報じています。この提訴の取り下げにより、2年にわたるマイクロソフトとFTCの法廷闘争は完全に終わりを迎えました。
アクティビジョン・ブリザードを巡る法廷闘争、完全終焉へ
2023年10月、マイクロソフトはアクティビジョン・ブリザードを「ゲーム業界史上最大の買収額」といわれる690億ドル(2023年10月の為替レートで約10兆円)で買収しました。
この買収については2022年ごろから噂となり水面下で準備が進められていたのですが、2023年7月にFTCはこの買収により「アクティビジョン・ブリザードのゲームがWindows/Xbox専用になる可能性がある」「ゲームサブスクリプションやクラウドストリーミングの競争を阻害する」などという理由で、独占禁止法違反を訴えていました。
結果としてこの訴えは却下され、その後高等裁判所へ控訴するものの、2025年5月8日に控訴却下が報じられていました。そして今回、FTCは上告を断念しこの判決を受け入れるに至りました。
マイクロソフトの副会長兼社長のBrad Smith氏は、「本日の決定は、全国のプレイヤーとワシントンD.C.の良識にとっての勝利です。本日の発表に対し、FTCに感謝申し上げます」と述べました。
こうして2年にわたる法廷闘争に終止符が打たれ、もはやその足を止める者はいなくなったマイクロソフト傘下のアクティビジョン・ブリザード。はたして次はどんなゲームで世界中のゲーマーたちを楽しませてくれるのでしょうか。
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