
Bungieは、2025年9月24日にリリース予定のチーム制脱出シューター『マラソン(Marathon)』について、一部のアートワークにて盗用の疑いが持たれていたことに対する調査内容を報告しました。
2017年の作品を盗用された可能性をアーティストが告発
この盗用疑惑は、海外アーティストのANTIREAL氏が日本時間2025年5月16日2時に自身のXアカウントにて投稿したもの。投稿内では、ANTIREAL氏が2017年に製作・公開したデザインの一部が、アルファテスト中の『マラソン』内に流用されているとして、比較する画像もアップロードされています。
ANTIREAL氏は、一連の投稿の中で、今回の疑惑において法的に追求するためのリソースもエネルギーも持っていないとコメント。自身の10年間の活動で磨き上げてきたデザインを勝手に使用され、メーカーから連絡も報酬も、出典の明記もないことについての批判と落胆を示すポストを行っています。
Bungieは元スタッフが組み込んだものと説明。今後の調査も約束
このANTIREAL氏の書き込みからおよそ10時間後の2025年5月16日12時に、本作の開発チーム公式Xアカウント(MarathonDevTeam)は調査結果を公表しています。調査の結果、元スタッフがゲーム内のテクスチャシートに組み込んでいたことを報告。既存のアートチームはこの問題を認識していなかったことで、どこで見落としが発生したのかを現在も調査中であるとしています。
また、ANTIREAL氏とは連絡を取って、アーティストにとって最善を尽くせるようにこの問題について協議するとしています。自社の方針としてアーティストの許可を取らずに作品を使用することはないとコメントし、あらためてゲーム内のアセットについて厳格な調査を行うことを約束しています。
なお、Bungieは2024年に同社の『Destiny2』において、公式グッズに二次創作の無断使用があったことを報告をしています。この際は調査結果を報告すると共に、アーティストに対して正当な対価を支払い、クレジット表記の記載を検討するという内容のコメントが行われています。また、2023年に同じく無断使用され、補填の支払いを約束されたものの連絡が途絶えていたケースも報告されています。