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Adobe FireflyがSubstance 3Dで利用可能に―生成AIがテキストからテクスチャ・背景を作成

ベータ版が全てのAdobe Substance 3Dユーザーに順次公開されています。

企業動向 発表
Adobe FireflyがSubstance 3Dで利用可能に―生成AIがテキストからテクスチャ・背景を作成
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Substance Stagerの新機能「背景を生成」を使った最終レンダリング例

アドビは、Adobe Substance 3DアプリケーションであるSubstance 3D SamplerとSubstance 3D Stagerに、Adobe Fireflyによる生成AI機能のベータ版を追加したことを発表しました。

Adobe Fireflyは、同社が提供する生成AIツール。簡単なプロンプトを元に画像やテキストエフェクトを生成することができ、これまでAdobe Photoshop、Illustratorなどで利用可能でした。なお、オープンライセンスや著作権が失効済の画像、ストックサービス「Adobe Stock」内の素材などを中心に学習しており、商用利用が可能です。

アドビは、この機能により「工業デザイナー・ゲーム開発者・VFXプロフェッショナルなどにとっての創造性と効率性の新時代が到来し、3Dテクスチャリングや背景画像生成などの様々な分野で反復的およびクリエイティブなプロセスが加速される」としています。

Sampler―テキストを元にテクスチャを生成

Samplerでは「テキストからテクスチャ生成」機能が追加されました。テキストを入力するだけでテクスチャを作成し、複製や改良もプロンプトを変更するだけで行えます。

イメージは正方形で生成され、タイル状に配置できます。また、「画像からマテリアル」機能によって生成されたマテリアルを分析し、法線マップや高さマップ、粗さマップを作成することで、どのようなスタイルでもすぐに使用可能なテクスチャマテリアルを実現します。

Stager―テキストを元にステージを作成

Stagerでは「背景を生成」機能が追加されました。商品などを彩る背景画像の制作・調達がこれまで以上に簡単になります。「夕暮れ時のプールサイドのテーブル」や「落ち着いたスパのモダンな竹製テーブル」など、テキスト入力だけで背景画像が生成されます。

また、機械学習による「画像をマッチ」機能により、生成された画像に適した遠近感やライティングを判断し、自動で調整することも可能です。


新しい「テキストからテクスチャ生成」と「背景を生成」機能を搭載したSubstance 3D Sampler 4.4とStager 3.0のベータ版は、米国時間3月18日に開催されたGame Developers Conference 2024(GDC 2024)のSubstance Daysで展示されたもので、本日3月21日以降、全てのAdobe Substance 3Dユーザーが順次利用可能になります。

アドビ 3Dおよびイマーシブ担当バイス プレジデント セバスチャン デガイ氏 コメント

アドビは、最先端のクリエイティブツールをデザイナーやアーティストに届けるために、常に新しく革新的な方法を模索してきました。Adobe Fireflyの生成AI機能をAdobe Substance 3Dに統合する目的は、単なる制作プロセスの効率化だけではありません。人間の想像力を代替えするのではなく、解き放つための新たな生成ワークフローによって、未踏の領域へとクリエイティブの可能性を切り開きます。

《蚩尤》

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