国家安定化シム『Rebel Inc: Escalation』―大ヒット『Plague Inc.』開発陣が追い求めたリアルさと楽しさの両立【インタビュー】 | GameBusiness.jp

国家安定化シム『Rebel Inc: Escalation』―大ヒット『Plague Inc.』開発陣が追い求めたリアルさと楽しさの両立【インタビュー】

戦後の安定化に焦点を当てた珍しい作品です。

ゲーム開発 インディー
国家安定化シム『Rebel Inc: Escalation』―大ヒット『Plague Inc.』開発陣が追い求めたリアルさと楽しさの両立【インタビュー】
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気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Ndemic Creations開発、PC(Windows/Mac)向けに10月14日に正式リリースされた国家安定化シミュレーション『Rebel Inc: Escalation』開発者へのミニインタビューをお届けします。

本作は、スマホアプリも大ヒットとなった伝染病で人類を絶滅させるシミュレーション『Plague Inc: Evolved』の開発者によって作られた政治/軍事シミュレーション。今作では、戦争で荒廃した国を安定させるのが目的です。とても現実的なのも特徴の一つで、アフガニスタンでの出来事をしっかりとリサーチして作られているほか、現実世界の開発イニシアチブと反乱鎮圧戦術の革新的な表現がされているとしています。また、世界銀行にも賞賛され、主要な国際平和会議でも取り上げられたとのこと。日本語にも対応済みです。

『Rebel Inc: Escalation』は、1,680円で配信中


――まずは自己紹介をお願いします。一番好きなゲームは何ですか?

James Vaughan氏(以下James)Ndemic Creationsの創設者でありCEOのJames Vaughanです。一番好きなゲームは、もちろん前作『Plague Inc.』と本作ですね(笑)。他にも面白いゲームで好きなものはたくさんあることはあるのですが……。

――本作の開発はなぜ始まったのですか?

James私は戦争の後の安定化というものの複雑性を描きたいと思いました。大量の戦車やお金の山を送り込むように、簡単なことではありません。とても注意深いバランスが重要になってくるのです!

本作のコアとなるアイデアは、自国軍と反乱軍の間の「イタチごっこ」です。反乱軍を倒すことで、隣のエリアに移動させることができます。プレイヤーは最適な場所に自国軍を配置し、民間や軍事問題を考えながら、その安定を確保します。

前作『Plague Inc.』の降って湧いた成功後、私はやっと本作の開発に携わることができました。これまでに起こった様々な反乱、失敗、過ちをシミュレートし、もしあの時こうだったら、という本作の構想は何年も前にできていたのです。

――本作の特徴を教えてください。

James本作を本格的な体験とするため、現実世界のデータと専門知識をベースにしています。

現実世界の出来事をベースにしたゲームを作るというのは、とても難しいことであると同時に、とてもやりがいのあることです。本作はプレイヤーを魅了しつつ、よく考えてもらうゲームとするため、リアルさと楽しさのバランス調整をしなければなりませんでした。リアル過ぎると複雑になり過ぎ大変なことになりますし、リアルさが足りないと衝撃や信憑性が失われてしまいます。

リサーチを行い、私は本作で表現したいテーマをまずは絞り込みました(例:汚職、インフレ、和平プロセス、外国人兵士の帰国など)。それから数年かけ、様々なゲームシステムを実験してみたのです。すべてのピースがピッタリとはまるまで、様々な組み合わせを試してみました。細かなディテールも大事ですが、ほとんどの作業は、システムのコアとなる部分を見つけ出す作業でした。最終的に出来上がったものには、とても満足しています。そして、なぜ本作のいくつかの部分がリアルではないのか、というディスカッションもとても勉強になると思います。

――本作はどんな人にプレイしてもらいたいですか?

James遊びやすくとも、考えさせられるような高度なゲームをプレイしたい人をターゲットとしています!

――本作が影響を受けた作品はありますか?

James本作のためにリサーチをしていたとき、アフガニスタンに関する本をたくさん読みました。特にクリスティーナ・ラム氏の書いた「Farewell Kabul」はとても印象的でしたね。

――新型コロナウイルスによる開発への影響はありましたか?

Jamesありました!私たちは2020年1月にリモートワークを一部開始したのですが、それがとても良く、結局すべてリモートで行うことにしたのです。

――本作の配信や収益化はしても大丈夫ですか?

Jamesもちろんです!本作の動画や配信は是非見てみたいです。

――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。

James前作も本作も、皆さんのサポートに感謝いたします。日本人のプレイヤーの皆さんが、友人の方々に本作をオススメしていただけると嬉しいです。

――ありがとうございました。

◆「注目インディーミニ問答」について
本連載は、リリース直後インディーデベロッパーメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に500を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。
《Chandler@Game*Spark》

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