ローグライト村作り『Kainga: Seeds of Civilization』―一番大きな影響を受けているのは、現実世界、地球上の文化や創造物【開発者インタビュー】 | GameBusiness.jp

ローグライト村作り『Kainga: Seeds of Civilization』―一番大きな影響を受けているのは、現実世界、地球上の文化や創造物【開発者インタビュー】

正式リリース時には日本語にも対応予定とのこと。

ゲーム開発 インディー
ローグライト村作り『Kainga: Seeds of Civilization』―一番大きな影響を受けているのは、現実世界、地球上の文化や創造物【開発者インタビュー】
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気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Erik Rempen氏開発、PC向けに11月12日に早期アクセスが開始されたローグライト村作り『Kainga: Seeds of Civilization』開発者へのミニインタビューをお届けします。

本作は、天災や巨大なモンスター、他の部族などの脅威を退けつつ、リーダーとして村を発展させていくローグライト村作りゲーム。プレイヤーは村のリーダー「Thinker」として、ランダム生成される環境や周囲の状況に適応しつつ、村を繁栄させるために尽力します。より詳しいゲーム内容については、プレイレポをご覧ください。記事執筆時点では日本語未対応。

『Kainga: Seeds of Civilization』は、2,050円で早期アクセス配信中


――まずは自己紹介をお願いします。一番好きなゲームは何ですか?

Erik Rempen氏(以下Erik)皆さん、こんにちは!本作のソロデベロッパー、Erik Rempenです。私はずっと旅行や冒険、そして異なる文化を理解することに魅了されてきました。これまでに8つの国に住んだことがあります(日本にも住んでいたことがあり、大学教授として働いていました!)。訪れたことがある国はおよそ70にもなり、芸術、歴史、そしてアウトドアアクティビティが大好きです。

大好きなゲームはたくさんあります。子供の頃に好きだったのは、『The Elder Scrolls III: Morrowind』『Half-Life』『ポピュラス ザ・ビギニング』で、本作の開発初期段階に大変参考になりました。最近ではあまり大規模なゲームをやる時間がないので(あればいいなとは思うのですが)、短い時間で遊べるゲームを楽しんでいます。大抵はローグライクゲームで、『Noita』や『Enter the Gungeon』、または『Deep Rock Galactic』のようなマルチプレイヤーゲームを兄弟と時間が空いた時に一緒に遊んでいますね。

――本作の開発はなぜ始まったのですか?

Erik本作の開発は、自分にできるかどうかを試すためだけに始めました。私は何か新しいスキルを習得したいと思っていましたし、以前からずっとゲーム開発はやってみたかったのです。私はちゃんとしたゲーム開発やプログラミングを学んだことはありませんので、すべて独学でやることとなりました。

私は以前からプレイヤーの方向性により、文化や建造物が進化するような都市建設ゲームをプレイしたいと思っていました。そのようなゲームを見つけることができなかったため、自分で作ることを決心したのです!

――本作の特徴を教えてください。

Erik本作は今までになかったはずの個性的な要素がいくつかあります。

まず初めに、本作は都市建設ゲームですが、プレイヤーは1人の人間としてプレイします。プレイヤーは1人の「Thinker(思想家)」であり、動きは遅く弱々しいので、人々に守ってもらわなくてはいけません。Thinkerたちは世界を探索し、自らの身を危険に晒しながら、新しいテクノロジーを発見するのです。一人一人のThinkerは特定の長所を持っており、様々なプレイスタイルに合うようになっています。

2つ目に、手に入るテクノロジーは一つ一つ異なり、場所、環境、プレイヤーの周りの資源、そしてプレイヤーの選択によって異なってくるということです。これにより、プレイするたびにまったく異なる体験となります。本作は一回のプレイが約20分~1時間ぐらいとなり、140種類以上ものテクノロジーの中から6~12個が登場します。

最後に、使える新しいテクノロジーをアンロックすることにより、より複雑なゲーム性が生まれる点は、ローグライトから多くの影響を受けています。

まとめると、本作は都市建設とローグライトのシステムを組み合わせたゲームであり、プレイヤーは世界のことをよりよく知り、理解することでクリアを目指すゲームとなっています!

――本作はどんな人にプレイしてもらいたいですか?

Erik遊んでいただきたいのは、チャレンジを楽しめる方、都市建設ゲーム/ストラテジーゲームが好きな方、そして新しい世界を発見するのが好きな方ですね。仕事の後に奥深い世界観のゲームを楽しみ、一回のプレイが短くても少しずつ先に進めるようなゲームが好きな方、つまり私のような人向けのゲームと言えるでしょう。本作では個人的に好きなこともあり、2Dのキャラクターを採用しています。これはレトロゲーム好きの人にも気に入っていただけるのではないでしょうか。

――早期アクセスはどれぐらいの期間を予定していますか?今後どのような要素が追加されるのですか?

Erik本作の早期アクセスは計1年間を予定しており、今後4つの大型アップデートを配信予定です。一つ一つのアップデートが新しいシステム、テクノロジー、獣、そして遊べる新しいロケーションを追加予定です。今後どんなものが追加されるのか、ぜひロードマップを見てみてください!

――早期アクセスとしてリリースしてみた感想を聞かせてください。

Erik正直にいうと、早期アクセスとしてリリースするのにめちゃくちゃ緊張していました!本作は私が初めて作ったゲームですので、多くの方向けにローンチするのは少し不安だったのです。しかし反響はとてもポジティブで、皆さんとても親切にサポートしてくださいます。驚きましたし、同時にとても嬉しかったです。早期アクセスとしてローンチしたのは、結果的にとても良かったですし、今遊んでいただいているプレイヤーや、今後遊んでくれるプレイヤーの皆さんに向けて、新しいアップデートを作るのがとても楽しみです!

――本作が影響を受けた作品はありますか?

Erik本作はたくさんのゲームから影響を受けています。『Enter the Gungeon』『ポピュラス ザ・ビギニング』『The Elder Scrolls III: Morrowind』…まだまだありますね。しかし一番大きな影響を受けているのは、現実世界、地球上の文化や創造物です。私は昔からどのように文明が進歩し、それが環境に順応していくのかとても興味をそそられていました。そして古代のものから現代のものまで、人々が作るものはどれも本当に素晴らしいのです。

――本作の日本語対応予定はありますか?有志翻訳は可能ですか?

Erik他の多くの言語も含め、日本語には対応させる予定です。しかし正式リリース前に行うことはありません。早期アクセス中の開発が可能な限りスムーズに進むよう、そう決めました。すべてのシステムとコンテンツが実装されましたら、日本語を含むすべての言語を追加予定です。今はSteamでアップデートをしながらDiscordのコミュニティに声をかけようと思っているので、ぜひお気軽に参加していただき、その時が来たら翻訳を手伝っていただけると助かります!

――新型コロナウイルスによる開発への影響はありましたか?

Erik実は新型コロナによるロックダウンは、本作の開発をフルタイムで行うという決意を後押ししてくれました!パンデミック以前は、仕事の後にこのプロジェクトを進めていたのです。パンデミックが始まると、自分が本当に楽しめるものを仕事にしたいと思い、仕事をやめ、ゲーム開発をフルタイムで行うこととしました。

――本作の配信や収益化はしても大丈夫ですか?

Erikはい、本作を配信したり動画をアップロードしたりするのは、どのプラットフォームでやっていただいても構いません。しかし本作はまだ早期アクセス中で、完成していないということをご理解ください。完成するまでにまだまだたくさんのものが追加されますので、まるで本作がすでに完成したゲームのようにレビューしないでいただきたいのです。よろしくお願いします!

もし動画をお作りになりましたら、ぜひDiscordでご共有ください。私もぜひ見てみたいです!(例え何を言っているかわからなくても)

――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。

Erik日本の方々は本作がとても気にいると思います。私が思うに、日本のゲーマーの皆さんは素晴らしい世界観や驚くようなクリエイティビティが大好きです。私は自分のベストを尽くし、まるで本当にあるかのような、それでいて奇妙な世界を作り上げました。本作に出てくる建造物や祭りなどにおいて、日本文化からはたくさんのインスピレーションを受けています。私は日本文化や日本の歴史の独自性や奥深さが大好きですので、それらのほんの少しでも、本作中で表現できたのはとても嬉しいです!

たくさんの素晴らしいゲームを作っていただき、そして私が日本にいた頃、私を暖かく迎え入れていただき、ありがとうございました。良い1日を!

――ありがとうございました。

◆「注目インディーミニ問答」について
本連載は、リリース直後インディーデベロッパーメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に500を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。
《Chandler@Game*Spark》

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