SFリアルタイム4X『ステラリス』開発者インタビュー!PS4日本語版決定の同作の魅力や今後の展開に迫る【PDXCON 2019】 | GameBusiness.jp

SFリアルタイム4X『ステラリス』開発者インタビュー!PS4日本語版決定の同作の魅力や今後の展開に迫る【PDXCON 2019】

ついにPS4日本語版が発表された『ステラリス』開発者インタビューをお届け。わずかながら今後のアイディアについても。

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SFリアルタイム4X『ステラリス』開発者インタビュー!PS4日本語版決定の同作の魅力や今後の展開に迫る【PDXCON 2019】
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先日、ドイツ・ベルリンにて開催されたParadox Interactiveのイベント「PDXCON 2019」。同イベントにあわせDMM GAMESより、SFリアルタイム4X『ステラリス』PS4日本語版の発表が行われました。

本記事では、同作ゲームデザイナーのDaniel Moregard氏に対し実施されたメディア向けインタビューの様子をお届けいたします。



――まず初めに自己紹介をお願いします。
Daniel Moregard(以下 Moregard)『ステラリス』ゲームデザイナーを務めています、Daniel Moregardです。実は9月に日本へ訪れていました(笑)良いところですよね。

――今回、日本で『ステラリス』PS4版が正式展開されます。日本の未プレイのユーザー向けにゲームの魅力をお聞かせください。
Moregard本作は非常に奥深く複雑なストラテジーゲームですが、それだけではなくユーザーたちが各々の物語を語れるようなゲームになっているのが魅力です。プレイヤーは各々の宇宙帝国を築き上げていきますが、その姿をどうするかはプレイヤー次第です。悪の帝国を作るもよし、善人として、自分の理想やモラルを追い求めることもできます。

ストラテジーゲームとしては宇宙の探索や、リソースの発見、他の宇宙人との出会いにより膨らんでいく選択肢などがあります。彼らが敵なのか味方なのか、共存ができるのかの判断が必要です。他にも探索するにつれて経済などの他のチャレンジも増えていくほか、いずれは別銀河からの来訪者へも対応していくことになります。他にもたくさんの機能があり、楽しいゲームに仕上がっています。

――プレイヤーが帝国を大きくしていくためには、どのようなことをしていくのでしょう。
Moregardまずは探検ですね。近くのリソースの探索と、近隣の異星人の探索や敵味方の判断は重要です。銀河は不思議で一杯です。過去の拡張の内容ですが、“宇宙ドラゴン”や衰退した帝国などと遭遇することもあります。

――ゲームのスケールはどの程度なのでしょうか。
Moregard1つの銀河系です。ただし、設定で大きさや、存在する帝国の数などを変えることができます。

――既存プレイヤーからは本作はどのような評価をもって受け入れられているのでしょうか。
Moregardこの種のゲームは百時間以上プレイに掛かることも珍しくありません。ユーザーがプレイする理由は様々ですが、共通するのは「自身の物語を語りたい」ということです。皆よくゲームを楽しんでいます。ストラテジーとしてはその複雑なゲーム性の中で、「リソースの早期確保で優位に立つ」などの戦略を楽しんでいます。

――様々なエイリアンが登場する本作ですが、その設定は苦労せずできますか?
Moregardポートレートと特徴を選んで、母星の種類を決めます。次に政府形態を決め、文化的な特徴も設定していきます。商人ギルドなどもあります。あとはどのようなストーリーを伝えたいか、ということになります。

――ゲーム中プレイヤーと相対する帝国はどのように作られているのでしょうか。
Moregardゲーム内に登場する帝国は原型を元に、様々な要素を付加して毎回ランダムで生成されます。直接特定の既存国家のようなものが登場することはないですが、例えばかつてのローマ帝国のような王政を有した国家などが構築されることもありました。また、好戦的な帝国の原型から、例えばターミネーターのような、有機生命を害する機械種族の国家が登場することもあります。

――エイリアンと共生することはできるのですか?
MoregardSynthetic Evolutionなどの方法を用いてできます。例えばアンドロイドとの場合、開始からはできませんが、アセンションパークというものを用いて、人間からサイボーグ、そこから完全な機械化を成し遂げ、ロボットを生産することが可能になったら、彼らに人権を与えるか、奴隷として使うのか、と言った選択が生じます。


――本作のアップデートではどのような部分を重視していますか?
Moregardアップデートは一般的なテーマから、今まで行ったことのないコンセプトか、改良したい部分を選択しています。まずはテーマを決め、ゲーム内で必要な要素を抜き出して行く形です。

――今回の新種族、珪素生物はSFとしてはかなりメジャーです。また多数のメジャーな生態を有した種族が本作には既に居ますが、今後の種族はどのようなものを考えているのでしょうか。
Moregardそうです。今回はメジャーなものとして珪素生物を導入することにしました。今後のアイディアもいくつかあって、非常に強い種族や水に関連した種族、エネルギーを直接食べてしまう種族などがあります。もちろんゲームに与える影響なども鑑みた上での話なので、あくまでアイディアです。


――PS4版はPC版とはどのように違うのでしょうか。
Moregard現時点のPS4版は1年ほど前のバージョンをベースにしており、2020年に大きなアップデートを行う予定です。操作系は違いますが、ゲームコンテンツについてはPC版の同じバージョンと比較するなら同一です。

――PC版でもかなりの操作量を要求されますが、PS4ではコントローラーでプレイ可能にするためにどのように努力しているのでしょうか。
Moregardマウス・キーボード向けに作られたゲームをコントローラーに適合させるのは前例もあまりなく非常に難しかったです。今後更に良くしていく予定です。

――本作は後半に行くに連れ大量にやることが増えていきますが、自動化を公式に導入する予定はあるのでしょうか。極端な話、船の設計だけとか外交だけとか、好きなことだけプレイできるような。
Moregard惑星の開発傾向など、一部の要素については既に自動化が可能です。開発チームとしてもマイクロマネジメントの量が膨大になる問題は把握しているので、少しづつユーザーの負担を避けられるようにする予定です。つまらない管理などを減らし、ユーザーにとって楽しい・面白い選択肢だけを残していきたいと思っています。


――最後に本作のどのような部分を楽しんでほしいかと、日本のゲームファンにコメントを頂ければ。
Moregard新たな拡張の内「Lithoids」は見てのまま岩石種族と岩石船が魅力です。「Federations」では銀河のコミュニティの要素や、連邦での他の帝国との関わりが強化され、より面白くなります。また新要素「起源」で帝国に様々なバックグラウンドを設定することができます。

たくさんのユーザーが本作を遊んでくれていたようで嬉しいです。自分が考えたファンタジーを探検することだけでなく、チャレンジングなストラテジーとしても楽しいものとなっています。日本のみなさんが楽しんでくれることを期待しています。



『ステラリス』PS4日本語版は2020年春発売予定。PC向け英語版はSteam/GOG.comなどにて販売中です。


《Arkblade@Game*Spark》

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