女王メーヴの復讐を描く『奪われし玉座:ウィッチャーテイルズ』の"ねらい"はどこにある?CDPR本社で突撃インタビュー【特集】 | GameBusiness.jp

女王メーヴの復讐を描く『奪われし玉座:ウィッチャーテイルズ』の"ねらい"はどこにある?CDPR本社で突撃インタビュー【特集】

CD Projekt RED本社にて、『奪われし玉座:ウィッチャーテイルズ』ゲームプレイデザイナーにインタビューを敢行!

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女王メーヴの復讐を描く『奪われし玉座:ウィッチャーテイルズ』の
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CD Projekt REDが新たに送り出す『ウィッチャー』シリーズの新展開『奪われし玉座:ウィッチャーテイルズ』。本作は当初、『グウェント ウィッチャーカードゲーム』のシングル用キャンペーンとして発表されたあと、スタンドアローンのシングル用RPGへとその姿を変えたタイトルです。

これまでのゲームシリーズでは描かれたことのない物語を描くとあって、期待している方も多いと思いますが、まだ本作のことがわからない、という方も多いはず。そこで編集部では、ポーランドはワルシャワに位置するCD Projekt RED本社に潜入。同デベロッパーで、ゲームプレイデザインを担当するMichał Dobrowolski氏(通称ルイージ氏)にお話を伺いました。RPG要素とグウェントが融合した本作のねらいはどこにあるのでしょうか。



――『奪われし玉座:ウィッチャーテイルズ』がスピンオフから単体作品に変わったのはボリュームが大きくなりすぎたためと伺いましたが、開発のどの段階で単体作品へとシフトしたのでしょうか

ルイージ氏:実はあまり覚えていないんですが… スピンオフ作品としてはボリュームが大きくなりすぎたので、単体のRPG作品として売り出すべきだと決断したのは、開発のかなり初期段階のことでした。

――本作のコンセプトを教えてください

ルイージ氏:本作は、あくまで「グウェント」の要素が入っているRPGです。主人公、ライリアとリヴィアの女王「メーヴ」の復讐の物語を、カードバトルを通して描いていく、というのがコンセプトになっています。

――本作の物語は、『ウィッチャー』シリーズのどの年代を描いているのでしょうか

ルイージ氏:本作は、原作小説で描かれた第二次ニルフガード戦争が舞台です。原作をお読みの方でしたら、キャラクターなどに色々気づけるはずですよ。

開発者放送でも使用される雰囲気たっぷりな一室でインタビューが行われた

――本作の開発で注力した部分を教えてください

ルイージ氏:私はゲームプレイデザインを担当しているのですが、戦闘のコアな部分と物語を繋げるところに特に気を使っています。『奪われし玉座』では物語と密接に関係した特殊ルールが多々登場しますので、その部分のデザインには特に注力しました。

――戦闘以外のRPG要素、例えば野営地だとか、そういった部分を盛り込んだねらいとはなんでしょうか

ルイージ氏:まず、本作を開発する際、一番最初に目指したのは「物語を伝える」ということでした。なのに、単なるスピンオフにしてしまうと、その目標は達成できないと思いました。メーヴが復讐をしていく、という物語を伝えるにあたって、我々が最も得意としているのがRPGというジャンル。なので、RPG主体の作品になっています。

――本作に、『ウィッチャー』ゲームシリーズとの関連性や時系列の繋がりなどはありますか。また、ゲラルト以外のシリーズキャラクターは登場するのでしょうか

ルイージ氏:本作は『ウィッチャー』ゲームシリーズではなく、原作小説に繋がっているので、こちらからのキャラクターが複数登場します。もしキャラクターのことが知りたかったら、原作を読んでみてください。


――ゲーム内での進行フローを教えてください

ルイージ氏:まずはオープンワールドの探検パートから始まり、ここではメーヴを操作して、人々と話したり、資源を拾ったりできます。そのあと、敵と遭遇して、敵とのバトルが始まります。通常のグウェントにはないルールもありますが、コアな部分は変わっていません。敵を倒したり、道中で拾った資源を使って、拠点(野営地)を強化可能です。兵士をカードとして雇ったり、新しい施設を作れたりする機能がありますよ。これが基本のフローです。

――盤面が2列になったりと、グウェントのルールが一部変更されていましたが、その意図を教えてください。

ルイージ氏:現在『グウェント ウィッチャーカードゲーム』では、「Homecoming」という改修プロジェクトが走っていて、これは『奪われし玉座』と同日に配信される予定です。したがって『奪われし玉座』で採用されているルールは、この新生『グウェント』のコンセプトが採用されています。ただ、『グウェント ウィッチャーカードゲーム』はマルチプレイヤータイトルですが、『奪われし玉座』はシングルプレイヤータイトルなので、ゲームバランスは違うものに調整しています。

――カードゲーム好きのユーザーと、ウィッチャーシリーズ好きのユーザーそれぞれに本作の魅力を1つずつ伝えてください

ルイージ氏:もちろんです。『ウィッチャー』シリーズファンの皆さんに対しては、ゲームの中にとてもたくさんのイースターエッグを隠しています。ピンとくるキャラクターやイベントがあるので、ぜひ隅々まで世界を探検してください。カードゲームファンの皆さんに対しては、本作はスキルが試されるゲームなので、到底運だけでは勝つことはできません。ぜひスキルベースの戦いをお楽しみください。ただし、純粋に物語を楽しみたいプレイヤーには、イージーモードも用意しています。


――『ウィッチャー』内のミニゲームだったものが、スタンドアローンタイトルになっていますが、最終的な目標はありますか。例えば、より大規模なe-Sports大会ですとか……

ルイージ氏:我々の目標は、「グウェント」を最高のカードゲームにすることです。『奪われし玉座』に限らず、もっと多くのキャンペーンを作っていきたいと思っていますし、e-Sportsに関しても、現在開催しているような大会を今後も続けていきたいです。



『奪われし玉座:ウィッチャーテイルズ』PC版は GOG.com上で10月23日、PS4/Xbox One版は12月4日に配信開始予定です。

(取材協力:CD Projekt RED)
《秋夏@Game*Spark》

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