『アークザラッド R』原作チームにファンを代表して訊いた!シリーズ新作を紐解く9つの質問 | GameBusiness.jp

『アークザラッド R』原作チームにファンを代表して訊いた!シリーズ新作を紐解く9つの質問

フォワードワークスより発表されたシリーズ最新作となる光と音のRPG『アークザラッド R』。事前登録が30万人を突破するほど期待を集めた本作がついに配信されました。

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フォワードワークスより発表されたシリーズ最新作となる光と音のRPG『アークザラッド R』。事前登録が30万人を突破するほど期待を集めた本作がついに配信されました。

本作はシリーズ最高傑作と呼ばれる『アークザラッドII』から10年後を舞台に、新主人公のハルトとヒロインのミズハを中心に繰り広げられる群像劇。『アークザラッドI・II』のオリジナルスタッフが再集結し、およそ23年ぶりに衝撃的な結末だった「大崩壊」後の世界を描くことでも話題を呼んでいます。

8月某日に都内で集まった開発スタッフの座談会において、企画・原案・ゲームデザインを担当する土田俊郎(以下、土田)氏、シナリオを担当する米坂典彦(以下、米坂)氏、アート原案・監修を担当する小山英二(以下、小山)氏、はやしひろし(以下、はやし)氏の原作チーム4人に、『I・II』をプレイした筆者のファン目線で質問にお答え頂きました。『III』との関連性もいよいよ明らかに!

『アークザラッド R』開発の経緯と最新情報満載の座談会はこちら

――本作では『I・II』で活躍したファンの思い入れが強いキャラクターたちが登場します。新キャタクターとのバランス取りは難しそうですが、いかがでしょうか?

米坂『II』を作っている時もそうだったんですけど、前作キャラクターと新キャラクターをどう上手く絡ませて物語を盛り上げていくかは常に考えて作っていました。なので、今回が特別というわけではなくて、『II』の時と同じように「面白くするには?」「キャラを活かすには?」といったところを大事にして書いています。

シナリオなどテキスト周り全般を担当する米坂典彦氏

――『I・II』のキャラクターたちの役割はどうなるのでしょうか?

米坂アークの意志を受け継いだ『I・II』のキャラクターたちは、ハルトたち新しい世代を支える側になります。大崩壊後の10年間どういうことを思って過ごし、どのように成長を遂げたのかていねいに書いているので、そこを楽しんでいただければと。

――シリーズを通して、アークとククルの存在がとても大きいように感じます。ハルトやミズハたち、新世代の活躍に期待していいのでしょうか?

米坂『II』の時もエルクという主人公をどうするかで悩みましたが、アークの意志や思いを受け継ぐ次代の主人公であることを大事にして描きました。そういう意味では、アーク、エルクで受け継がれたものを『R』の主人公ハルトが受け継いでいく流れになるので、納得してもらえるものになると思います。

小山アークとククルの存在はレイヤーが変わっているんですね。まるで神話の存在になっている部分があると思っています。そのすぐ下にアークの意志を受け継いだエルクたちがいて、『R』ではその下にハルトたち新人が来ている。この構図がストーリーのキーだと思います。

土田アークザラッドは群像劇だと思っていて、米坂さんともそういう話をしているんですね。『R』の事件のきっかけは主人公とヒロインが出会うことで生まれるんですけど、物語の出だしは、復興している世界を支えている『I・II』のキャラクター達がその事件に巻き込まれていくという展開です。いきなり主人公とヒロインだけが突っ走るわけじゃないので、そこは安心してください。

企画・原案・ゲームデザインを担当する土田俊郎氏

――『II』はゲーム難易度が高かった部分がありましたが、『R』ではどのようなバランスになっていますか?

土田一人でも多くの方にシナリオを読んでいただきたいので、勝てないから先に進めない、ということにならないようにしています。一方でゲームデザインやシステムをすごく練っていて、様々なキャラクターの持ち味を活かして戦うことが楽しめます。バトルも普通に敵を倒すだけじゃなくて、キャラクター同士のポジティブリンクを活かした連携で上手に倒すとか、少ないターン数で倒すとか、攻略要素が幾重にもあるので、狙い通りに行った瞬間の喜びが本作の醍醐味です。

敵に合わせてデッキ編成を変えることで攻略できる設計になっていて、全部アタッカーで行くのか、サポーターも含めて行くのかでクリア時の報酬も変わって来るんです。また、基本はノーマルモードでクエストをクリアしていただいた後に、チャレンジモードのレベルがもう2段階あるのでより楽しめると思います。

小山遺跡ダンジョンも普通に敵を倒すだけでなく、あのフロアを「こう解いたらいいんじゃないか?」と考える要素が多くあります。そこら中に色んな仕掛けがありますから。

アート原案・監修を担当する小山英二氏

――遺跡ダンジョンといえば、『R』では隠しキャラクターのちょこは出て来るのでしょうか?

土田どこで出てくるかはまだ言えませんが登場しますよ。ちょこの人生はすごく長いんで、彼女にとっての10年はたぶんすごく短いので「変化はあるのか?」と言われたら答えるのは難しいですが(笑)。ご期待に添えると思います。

――『III』との繋がりも気になりますが、アレクは登場するのでしょうか?


土田アレクは未発表のキャラクターですが、ある国の軍人として登場します。具体的には言えないんですが、『III』とは違う姿で出て来るんですね。彼らが生きている世界なので繋がりがないわけではないんですが、「なぜ姿が違うのか?」というミステリーを含んでいます。

往年のファンが知るアレクのままなのだろうか?

――『III』の「大災害」と『R』の「大崩壊」は言い方が違いますが、同じことを指しているのですか?

小山私が『R』を含むシリーズ全作の世界地図を描いているんですが、「大災害」のあった『III』の地図と「大崩壊」のあった『R』の地図は微妙に違うんですよ。3000年前の七勇者の話で大崩壊があって、それと全く同じような現象が起きているのが『R』の「大崩壊」。なので、『III』で語られた「大災害」は、ちょっとニュアンスが違うのかなという気がします。実際に遊んでいただくことで分かっていく部分なので、解き明かしていただきたいですね。

――『I・II』ではキャラクターの内面を深く描いてきましたが、『R』においてもキャラクターの背景は重要な要素ですか?

米坂人間なので単純ではないなと思っています。状況が異なれば色々なことを思うでしょうし、色んな態度に現れますよね。また、時間が経つことで成長して変わって行くところもある。そのあたりは『I・II』でもていねいに書いたので、『R』でも同じように描いて行きたいと思っています。それで文章多くなって怒られるみたいな(笑)。

土田そのキャラクターがメインストーリーに登場するまでの過程を描いたキャラクターストーリーがあるので、プレイすると過去を知ることができます。「あいつとこういう出会い方をしたから、こいつはずっと弟子みたいについて回っているんだ」みたいなのが分るわけです。メインストーリーではサラッとしていても、キャラクター1体1体は深く作ってあります。


――『R』でもシルバーノアが象徴として出てきます。崩壊後の世界でも飛行艇は大事な役割を担ってりますか?

土田乗り物が好きなので、いっぱい出て来る世界にしたかったんです。飛行艇のデザインは本当にお気に入りだったんですが、『I・II』ではおもに移動手段として出てくるだけでした。そこを『R』では「こういう世界だから飛行艇がどう使われている」まで掘り下げているので、飛行艇も何種類もデザインを起こしてもらいました。

実は『R』では飛行艇の甲板でのバトルから始まるんです。『R』では飛行艇というものがかなりストーリーに絡んで来るようになっています。

はやし『I・II』では昔は敵だった戦艦も登場するんですけど、それらも全部デザインを整理して私のほうで起こしているので、飛行艇のデザインにも注目してください。

アート原案・監修を担当するはやしひろし氏



気になる『III』の世界との繋がりも明らかとなり、想像が膨らんで頭の中をめまぐるしく駆け巡ってしまいますね。いよいよ配信が開始したので、プレイしてからの謎解きも楽しみにしましょう。

(C)Sony Interactive Entertainment Inc. (C)ForwardWorks Corporation.
Developed by AltPlus Inc.
《乃木章@インサイド》

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