東京のゲームイベントの熱量を地方にも届けたい―仙台で5月18日に開催の「インディゲームマーケット5」主催者インタビュー | GameBusiness.jp

東京のゲームイベントの熱量を地方にも届けたい―仙台で5月18日に開催の「インディゲームマーケット5」主催者インタビュー

試遊やトークショー、物販など盛り沢山!入場無料です!

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東京のゲームイベントの熱量を地方にも届けたい―仙台で5月18日に開催の「インディゲームマーケット5」主催者インタビュー
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ゲーム制作・仙台を拠点とするピクセルは、2025年5月18日11時より宮城県仙台市の太白区文化センターにて「インディゲームマーケット5」を開催します。イベントは入場無料です。

インディーゲームを中心としたゲームに関する作品の試遊・展示・物販などを行うイベントで、メーカーの発売前作品から個人制作ゲームまで、さまざまな出展で作品やクリエイターの方々と交流できます。また、有名クリエイターによる会場内特別イベントなども行われます。

ピクセルはこれまで『焔龍聖拳シャオメイ』『アンシェリアントリガー』など、多くのレトロゲーム風の作品をリリースしていることで知られています。元ナムコの中潟憲雄氏、イラストレーター・漫画家の木村明広氏、元カプコンの海田明里氏など、多くの有名クリエイター達も作品に参加しています。

Game*Sparkでは、今回のイベント開催にあわせて、ピクセルの代表取締役である佐々木英州氏へのインタビューを実施しました。ピクセルのゲームづくりにかける想いや、東北で開催されるゲームイベントに関する情熱など、さまざまなお話を聞かせていただきました!

ピクセル代表取締役・佐々木英州氏インタビュー

――まずは会社の紹介と佐々木さんの自己紹介をお願いします!

佐々木英州氏(以下、佐々木):ピクセルは、レトロゲームをオマージュした作風を中心としたオリジナルゲームの開発と販売をしている仙台のゲーム会社です。

弊社はまもなく9周年になるんですが、ゲーム事業へとシフトしたのはまだ4年くらいですね。ピクセルという会社名は、画像を作るための最小単位である「ピクセル」から取っています。1個だけでは絵にはならないけど、集まることであらゆる絵が完成しますので、“他の人々と協力することで何かが生まれていく、繋がりを大切にしたい”という意味を込めた社名になっています。

僕自身の経歴としては、元々Webデザイナーで、そこから独立してiOSアプリや個人でゲームを作っていたんです。その後に法人を設立することになって、ゲーム業界に関わることになっていったという感じですね。

――ピクセルの業務と理念について教えて下さい。

佐々木:ピクセルの企業理念は「明るく楽しく社会貢献」というものです。これは会社の創業時に漠然と考えていた部分もありますね(笑)。

でも、今こうしてゲーム開発やイベントの運営などを行うようになって、結果的に「明るく楽しく社会貢献」をもっとできていけたらいいな、と考える気持ちがより強くなっています。

これまで弊社はコンシューマーなどでオリジナルIPのゲームを開発しています。各作品には色々なクリエイターの方に助けてもらっているので、各IPや登場キャラクター達が今後も長く愛されてもらえるよう、努力していきたいです。

――佐々木さんはレトロゲーム好きということですが、好きな作品を教えて下さい!

佐々木:多すぎて正直絞れないんですが、ハードで言えばMSX、MSX2、セガ・マークIII、メガドライブとかが好きですね。この時点で絞れていない気もします(笑)。

ゲームなら『エメラルドドラゴン』『スペースハリアー』『フェリオス』『ナイトストライカー』などが好きな作品ですね。あと、最近は色々な投稿などをしているうちにMSXの『ガルフォース』という作品がめちゃくちゃ好きだな、ということにあらためて気付きました。

――あらためて「この作品好きなんだな」と気付けるのも素晴らしいですね。

佐々木:そうですね。最近は思い出したように『ガルフォース』を定期的に遊ぶようになっています(笑)。

――僕も兄貴の影響で昔からメガドライブで遊んでいたので、当時は『ランドストーカー』や『マイケル・ジャクソンズ・ムーンウォーカー』などの色々なゲームを楽しんでいました。

佐々木:『マイケル・ジャクソンズ・ムーンウォーカー』も印象に残ってますね。僕はマイケル・ジャクソンが大好きで、セガハードも大好きだったので、その2つがコラボした、ということですごいテンションが上がったことを覚えています。アーケード版もそれなりに遊びましたが、やはりメガドライブ版が印象深いですね。

あとはメガドライブでいえば『エレメンタルマスター』も大好きですね。メガドライブトークはこれ、キリがありませんね(笑)。

――(笑)。

――ピクセルの作品は元ナムコの中潟憲雄氏をはじめとした“レジェンド”開発者も多く参加しています。こちらはどういった経緯での出会いがあったのでしょうか?

佐々木:中潟さんとは2018年に開催した「Mr.ドットマンinSENDAI」というイベントでゲストとして呼ばせていただいたのがきっかけです。

そのイベントでは、同じく元ナムコの“ドット絵の神様”こと、小野浩さん(2021年逝去)が主役だったのですが、そこでトークゲストとして来ていただいた中潟さんと知り合いました。小野さんと中潟さんのお2人がいなかったら、今うちはゲーム会社になっていないんではないかと思うくらいお世話になりました。

他のクリエイターの方には基本的にSNSを通じてオファーを出すことが多かったと思います。ピクセルのゲームは「クリエイターのイメージから浮かぶゲーム」と「ゲームの企画からクリエイターのイメージが浮かぶ」という、いずれかのパターンが多いです。

――ピクセルの『アンシェリアントリガー』には、佐々木さんの好きな『エメラルドドラゴン』のデザインを担当した木村明広さんを起用していますね。

佐々木:木村さんとは2018年のエメラルドドラゴン原画展、2019年の30周年記念イベントVariousMoreなどでお世話になり、当時から企画は進んでいました。アンシェリアントリガーよりもイベントが先あったという流れです。僕は本当に『エメラルドドラゴン』が好きで、学生時代に文化祭のイラストコンクールでタムリン(本作のヒロイン)の絵を描いたり、木村さんの絵を模写したりしていました。

他にも『アンシェリアントリガー』のエンディングテーマでタイアップしていただいた森川美穂さんなんかは、僕が元々大好きな方だったんですね。森川さんのアルバムを聞いたときにゲームのイメージにピッタリの曲があって、それでタイアップをお願いできないかな、と事務所に連絡して実現したんです。

――7月に発売される『歌と森の妖怪屋敷』は、以前iOSでもリリースされています。ニンテンドースイッチ版での追加点を教えて下さい。

佐々木:ニンテンドースイッチ版の『歌と森の妖怪屋敷』では、オリジナル版の画像や音の素材以外は新規に作り直しています。エフェクトや映像表現に関しては、iOS版よりもかなり綺麗になっていますね。操作面ではタッチからコントローラーに特化してより直感的に遊べると思います。

『歌と森の妖怪屋敷』は基本的にブロック崩しで、少し運の要素も絡みます。ゲーム内ではステージを有利に進められるアイテムがあるんですが、スイッチ版では強化できるようになっています。何度もプレイすることで、誰でもきっとクリアできるような作品になっていると思います。

またスイッチ版ではゲストコンポーザーとして中潟さんに参加していただいています。過去のイベント打ち上げのときにiOS版を見せたら、会話の流れもあったと思うんですが中潟さんが「音楽付けますよ」といってくれたんですね。それが嬉しくて印象に残ってて、スイッチ版を出す「今しかない!」とお話させてもらいました。

――『歌と森の妖怪屋敷』の森や妖怪といったイメージはどのようにして生まれたものなんでしょうか?

佐々木:僕は山形県新庄市で育ち、幼少時に昆虫採集などが好きだったんですが、やはりそういった原体験や、妖怪に対する親しみのようなものが反映されていると思います。また、毎年8月24日~26日に新庄市で行われている新庄まつりの様々なモチーフが、ゲームの中に散りばめられています。

本作では、タイトル画面やPVで表現してるものに「夏休みの空気感」のようなものがあるんです。こういった風景を大人には思い出してほしいし、子供には思い出に残ってほしい、そういうイメージがあります。

実は発売日を7月10日にしたのも理由があります。今度ニンテンドースイッチ2が出ることで「ニンテンドースイッチとしては最後の夏になる」と思ったんです。それを踏まえたうえで、ゲームを夏休みの思い出にしてほしいなと考えました。

夏といえばお化け屋敷なんかのイメージもありますね。妖怪も大好きなので、開発を進めていくうちに「これも出したかったな」と思う妖怪がどんどん増えていきました(笑)。

――ピクセルの今後の展望や予定している企画でお答えできるものがあれば、是非教えて下さい!

佐々木:弊社は来年で10周年になるんですが、それに向けての1つのタイトルが進行中です。この作品はレトロゲームファンや、ピクセルのゲームを応援してくれる人には間違いなく喜ばれるゲームになると思います!

それと、今後リリースを予定している作品に『アステリアの翼』と『バウンティシスターズ』という作品があります。『アステリアの翼』は横スクロールシューティングで、Shuzilow.HAさん(『ツインビー』キャラクターデザインなど)や、Kawagenさん(『バーニングフォース』作曲など)が参加しています。

今年発売予定の『バウンティシスターズ』にはShuzilow.HAさん、TECHNOuchiさん(『ダークソウル』作曲など)、仲野順也さん(『デュープリズム』作曲など)、東野美紀さん(『幻想水滸伝』作曲など)、佐藤豪さん(『雷電』作曲など)、錚々たるメンバーが参加しています。こちらも期待してください!

この2作と10周年記念タイトルを出したら、会社としては一つの大きな節目になるかなと思ってます。この先は、また新しい展開ができればいいなと思いますね。


レトロゲーム好きであり、新規IPを通じてレジェンド開発者達の新作を提供しようとするピクセル。次ページでは、まもなく開催されるイベント「インディゲームマーケット5」についてお聞きしました!



《Mr.Katoh@Game*Spark》

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