【アドテク “きほんのき”】新社会人も必見!いまさら聞けないアドテク基本用語「SSP」を AppLovin 日本法人代表が解説 | GameBusiness.jp

【アドテク “きほんのき”】新社会人も必見!いまさら聞けないアドテク基本用語「SSP」を AppLovin 日本法人代表が解説

連載「アドテク“きほんのき”」第2回は、前回に引き続きAppLovin日本法人代表の林宣多氏に「SSP」について解説して頂きます。3文字の英単語が多い業界ですが、きっとこれを読めばスッキリ分かるはず……!

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【アドテク “きほんのき”】新社会人も必見!いまさら聞けないアドテク基本用語「SSP」を AppLovin 日本法人代表が解説
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4月、新たに社会人として一歩を踏み出した方、転職や異動で新たにアプリのマーケティングに携わるようになった方……。今まさにアドテクの勉強を始める方、もしくは急にマーケティング携わることになったけど、“いまさら聞けない”という方のための連載「アドテク“きほんのき”」。

第2回は、前回に引き続きAppLovin日本法人代表の林宣多氏に「SSP」について解説して頂きます。3文字の英単語が多い業界ですが、きっとこれを読めばスッキリ分かるはず……!

アプリの広告収益を最大化させるSSP


連載第1回では、広告を発注する側、すなわち広告主や広告代理店が使う DSP(demand side platform:デマンドサイドプラットフォーム)を解説しました。今回ご紹介するSSP ( supply side platform: サプライサイドプラットフォーム )は、広告配信をアプリに実装する側、すなわちアプリを運営するデベロッパーが広告マネタイズに用いるプラットフォームです。SSPは「アプリの広告収益を最大化させること」が目的です。

SSPの機能は2つある


SSPには大きく2つの機能があります。1つ目は、RTB(real-time bidding:リアルタイム入札) といわれる仕組みを使って、広告のインプレッションが発生する度に、アルゴリズムに従って各DSPから入札された広告の中から最適な広告を配信し、収益を向上させる機能。そして2つ目は複数のアドネットワークを組み合わせて配信し、収益を向上させる「メディエーション」という機能です。このメディエーション機能については、コラム後半で詳しく説明します。

RTBを使った広告配信の最適化


RTB は、広告が表示される瞬間に複数のDSPからの入札を行う自動取引手法です。DSPとSSPは、このRTBの行程でそれぞれ広告枠の「買い手」と「売り手」としての役割があります。広告枠の「買い手」であるDSPは、広告主や広告代理店がキャンペーンの目的に応じて、自社のアルゴリズムを利用して最適な広告枠を見つけ出し、オークションにより低価格で広告枠を買い付け、広告を配信します。一方、SSPはアプリを運営するデベロッパーが送る広告リクエストをもとに、広告主や広告代理店の中でもっとも広告枠を高く買ってくれる広告主を選択し、広告枠を売ります。また、SSPは各インプレッションの売り上げを最大化するために、複数のDSPと連携し、豊富な案件数を確保します。

RTBによる収益最大化


前回の「DSPとは?」でもお伝えした通り、DSPとSSPを使った広告取引は、数百ミリ秒以内というかなりの高速取引です。その上、取引には多数の広告主や広告代理店とアプリ媒体が参加するため、双方にとって納得のいく結果でなければなりません。すなわち、広告主は有益な広告枠をできる限り低価格で獲得し、アプリ媒体を運営するデベロッパーは広告枠をより高く買ってくれる広告主や広告代理店を確保することが重要になるのです。

メディエーション機能の活用


SSPによっては、RTB配信に加えて、複数のアドネットワークを組み合わせて配信できるメディエーション機能を提供しているプラットフォームも多くあります。RTBはインプレッション単位で収益を最大化する一方、メディエーションは、各アドネットワークを事前に設定した順に呼び出して広告を配信する機能です。現在、RTBと、あらかじめ順番を設定したアドネットワークの配信(=メディエーション)の両方を利用して、収益が最大化されるように組み合わせる方法が主流となっています。

参考例: Supership株式会社が提供するSSP「Ad Generation」のメディエーション機能を利用した例 
(画像元URL:https://ad-generation.jp/support/help/faqs/rewardedvideoad)


最適なSSPとは?


最後に、私がアプリデベロッパーの皆様だった場合のSSPの選び方のポイントをご説明いたします。

1) 技術的な安定性とアップデート頻度


メジャーなSSPであれば基本的に問題ないと思いますが、技術的な安定性がもっとも重要かと思います。可能であれば、既存の広告主のクライアントにSSPを紹介してもらい、これまで使っていてどういうことを感じているのかを直接聞いてみるのが良いと思います。

また、アップデートの頻度が多いと、その都度対応するのも負荷になってくるので、そのことも考慮すると複数のSSPプラットフォームを比較できると良いかと思います。

2) 接続先DSPの確認


RTB配信に関しては、案件の数が収益に直結するため、接続先のDSPを確認することも重要です。主要なDSPと接続されていることは高い収益を得るための必須条件になので、必ず確認しましょう。

次回は、これまでも何度も登場している「RTB(real-time bidding: リアルタイム入札)」 について解説しますので、ぜひチェックしてください!

AppLovinについて


AppLovin (アップラビン)はあらゆる規模のアプリデベロッパーが、質の高いユーザーにアプローチできる包括的なプラットフォームを提供しています。2012年の創業以来、個人デベロッパーから大手ゲーム会社まで、それぞれのフェーズにおいてビジネスが成長できるよう、マーケティングやマネタイズ、資金調達に至るまでのノウハウの提供とサポートを行っています。スマホアプリ市場で成功するための知識を備え、デペロッパーの目標達成を手助けできるパートナーとして信頼を得ています。詳しくはwww.applovin.com/jp/をご覧ください。

AppLovin公式サイト

【林さんのプロフィール】
著者: 林 宣多(はやし・のりかず) AppLovin日本法人代表取締役。GREE、Yahoo! Japanでの広告プロダクト立ち上げ後、米国に拠点を移し、設立直後のAppLovinに参画する。AppLovin本社の営業責任者として事業の成長をけん引した後、2016年4月にAppLovin日本法人の代表取締役に就任する。
《林 宣多》

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