【アドテク “きほんのき”】いまさら聞けないアドテク基本用語「eCPM」「CPM」を AppLovin 日本法人代表が解説 | GameBusiness.jp

【アドテク “きほんのき”】いまさら聞けないアドテク基本用語「eCPM」「CPM」を AppLovin 日本法人代表が解説

アプリマーケティングにおいて “いまさら聞けない”基本用語を解説する連載「アドテク“きほんのき”」。第4回は、広告主もパブリッシャーも重要視する指標「ecpm」と「cpm」について解説していきます。

市場 マーケティング


アプリマーケティングにおいて “いまさら聞けない”基本用語を解説する連載「アドテク“きほんのき”」。これまでは広告配信の基本機能について解説してきましたが、第4回からは実践編に突入です。広告主もパブリッシャーも重要視する指標「eCPM」と「CPM」について解説していきます。数字の計算も必要になってきますが、その概念さえ押さえれば、関数などを使うわけではないのできっと理解出来るはず……。4回目も引き続きAppLovin日本法人代表の林宣多氏に解説して頂きます。

広告枠の価格を決める指標 “CPM”と”eCPM”


モバイル広告の世界では、パブリッシャーが広告枠の価格設定をする際に用いる指標はいくつかありますが、その中でも特によく使われているモデルの1つが、広告表示数に応じて価格を計算するCPM(cost per mille:コスト・パー・ミル)です。

CPMは広告を1,000回表示させたときの料金を意味します。日本語では「インプレッション単価」と訳されます。表示回数が基となるため、CPMの料金体系ではクリック率(CTR)やインストール率(CVR)は料金や収益には影響を与えありません。

CPMはパブリッシャーからすると広告枠の販売収益にあたり、広告主からすると広告費にあたります。たとえば、パブリッシャーがCPM300円と設定していて、広告主が30万円の予算がある場合、パブリッシャーは広告主に広告を100万回[1000回×(30万円÷300円)]の広告表示分の広告枠を売ることができます。

ただ、アドネットワークを利用した場合には広告表示回数ベースではなく、パフォーマンスベースで収益を得ることになるため、パブリッシャーは常に設定した通りのCPMで広告枠を販売できるとは限りません。そのような場合はeCPM(effective cost per mille:エフェクティブ・コスト・パー・ミル)という指標を用います。このeCPMは、実際にパブリッシャーが得た収益(広告費)を、広告1,000回表示当たりの収益(広告費)で割った数値で、以下の数式から算出されます。

eCPM=(広告費用÷表示回数)×1,000

CPMとeCPMの解説は以上ですが、これだけではなかなかイメージがつきづらいと思うので、読者の皆さんにとってより身近な事例に置き換えてみたいと思います。1つ目の事例ではCPMとeCPMの違いを、2つ目の事例では広告表示回数が異なる2つの広告枠の比較を紹介します。実際の広告売買では2つ目のシーンと同様なケースが多いので、覚えておくと良いと思います。

<事例1:CPMとeCPMの違い>


あなたは花屋を経営していて、チューリップを1,000本セットで2,000円で販売しているとします。在庫は10セット、つまり合計で10,000本あります。

あるお客さんがそのチューリップ4,000本(4セット)を8,000円で買います。このとき、あなたは1,000本(1セット)を2,000円で売っており、これは広告の世界ではCPM2,000円にあたります。

しかし、チューリップは季節物で、残りの6000本(6セット)の売れ行きは芳しくありません。そこに別のお客さんが来て、残りのチューリップ6,000本(6セット)を6,000円で買い取りました。この時あなたは1,000本(1セット)のチューリップを1,000円で売っているので、CPMは1,000円です。

それでは、最終的に10,000本(10セット)のチューリップの1,000本(1セット)あたりの値段はいくらになるでしょうか?チューリップ1,000本あたりの値段は、

(8,000円+6,000円)÷10セット=1,400円

となります。これが広告の世界ではeCPMにあたります。

またすでにお気づきだと思いますが、この例では花屋がパブリッシャー、そして花を買ったお客さんが広告主となります。この事例でCPMとeCPMの違いはお分かりいただけたでしょうか?

<事例2:広告表示回数が異なる2つの広告枠の比較>


CPMと「それとは広告表示回数の異なる」2つの広告配信を比較したいときは、買い物の際に単価を同じにして価格を比較するように、単位をeCPMにあわせて収益の高さを比較すると良いでしょう。

たとえばあなたが食器用洗剤を買う場合、480mlで300円の洗剤Aと710mlで400円の洗剤Bがあれば、どちらを選ぶでしょうか?洗剤Aの1mlあたりの値段は300円÷480ml= 0.625円、洗剤Bの1mlあたりの値段400円÷710ml=0.563円です。したがって、あなたはより安い洗剤Bを選ぶはずです。



広告の場合も考え方は同じです。例えば1,600回の表示で500円の料金の広告(C)と、1,300回の表示で400円の料金の広告(D)ならば、それぞれのeCPMが



Cが313円、Dが308円であることが分かります。逆にパブリッシャーであれば、eCPMの値がより大きい(つまり収益がより大きくなる)広告(C)を選ぶでしょう。

eCPMの算出は広告のパフォーマンスを理解する上で重要なファーストステップです。ぜひその考え方・算出方法を理解し、これを機にマスターすることをオススメいたします!

次回は「メディエーション」について解説しますので、是非チェックしてください!

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【林さんのプロフィール】
著者: 林 宣多(はやし・のりかず) AppLovin日本法人代表取締役。GREE、Yahoo! Japanでの広告プロダクト立ち上げ後、米国に拠点を移し、設立直後のAppLovinに参画する。AppLovin本社の営業責任者として事業の成長をけん引した後、2016年4月にAppLovin日本法人の代表取締役に就任する。
《林 宣多》

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