ゲームも舞台も好調のマーベラスが打つ次の一手・・・マーベラス中山晴喜会長インタビュー 4ページ目 | GameBusiness.jp

ゲームも舞台も好調のマーベラスが打つ次の一手・・・マーベラス中山晴喜会長インタビュー

ゲームや音楽・映像事業だけでなく、ミュージカル『テニスの王子様』をはじめとした漫画やアニメ、ゲームを原作とした2.5次元ミュージカルでライブ・エンターテイメントの世界でも躍進を続けるマーベラス。

企業動向 戦略
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新しいコンテンツの創り方



―――マーベラスはいろんなコンテンツを扱っているわけですが、どういうものを扱うかという基準はあるのでしょうか。

基本的にはそれぞれのセクションが自分たちで見つけてきます。今ではセガの時にやっていたようにキャラクター連絡会みたいなものを作っています。毎月10誌以上の漫画をカバーしていて、新規連載になったものはとにかく皆で情報共有するんですよ。今月からマンガ誌でこういうジャンルの作品が始まりました、みたいに。少なくとも目をつけるのは早くなっていると思います。あと、各クールのアニメの番組情報も、メディア戦略室が全部リサーチして情報共有しています。

具体的な動き方としては、毎月の企画会議でプロデューサーから大小様々な企画書が出てきますので、それを見て動きを検討しています。こちらから権利獲得に動くケースもありますし、最近特に舞台なんかではマーベラスさんでプロデュースしてもらいたいという話もいただけたりもします。全社的にこれで、というよりはプロデューサー個人の嗅覚や力量を信じています。

―――なるほど。マーベラスのプロデューサーというのはどういう人達なのでしょうか?

ステージ事業は全員女性プロデューサーだったり、ゲームは比較的男性が多かったりという特徴はあります。ステージ事業はお客さんも女性ですので、彼女たちの感覚がとても大事だと思います。もちろん宣伝などには男性スタッフもいますが。ゲームについては、はしもとよしふみ(『牧場物語』シリーズ)や高木謙一郎(『閃乱カグラ』 )など男性向けを得意とするプロデューサーが多いのですが、女性向けのゲームも狙いたいと考えていて、女性プランナーの採用に力を入れていたり、現場のスタッフを引き上げていったりしています。横展開で舞台や映像・音楽などとも連携するような企画も動かしています。

―――VR(バーチャルリアリティ)はどう思われますか?

VRはこれから研究していかないといけないと思っていて、もちろんやって行きます。ただ、現状のプラスアルファ程度に捉えていて、VRで売上が倍になるというような期待まではしてません。ただ、久しぶりにコンシューマゲームにとっては明るい話題かなと思いますし、音楽・映像の分野でも大きな可能性があると思います。

―――社外取締役として今回、泉水敬氏(元マイクロソフトXbox事業担当)が入られますが、どのようなことを泉水さんには期待しているのでしょうか。

現状の経営陣の担当領域としては、COO(最高業務責任者)の青木利則がこれまでオンライン事業とコンシューマ事業を統括していたのですが業務過多の面もありましたので、青木にはオンライン事業に専念してもらい、(副会長の)許田周一にコンシューマ事業とアミューズメント事業、私が音楽・映像事業と海外事業を見る形になっています。

泉水さんには担当領域というよりは、私が担当している経営全般の業務について分けて手伝って貰おうかなと思っています。特にマイクロソフトでの経験もありますので、海外についても期待をしているところです。

―――マーベラスの会長として、ゲームファンに対して期待してほしいことや、マーベラスさんがこうでありたいと思うものがあれば教えていただけますか。

厳しい状況ですが、「バットを振らないと球には当たらない。チャレンジしなくなったら終わりだよ」といつも社員には言っています。ユーザーの皆さんにも、「何かやらかすのではないか」というような期待感を持ってもらえるような会社を目指しています。来年以降、こんなのも出してくるのか、というようなタイトルも仕込んでいますので是非期待して欲しいと思います。

―――どうもありがとうございました

インタビュー取材後記:黒川文雄





中山晴喜さんとお会いしたのは、私がセガに在職した1993年でした。無知なこととは言え、初めは中山隼雄(当時のセガ社長)氏のご子息とは知りませんでした。

インタビュー取材のとおり、中山さんはキャラクター部に所属、私はAM2研(アミューズメント第2研究開発部)に所属して、「バーチャファイター」の攻略本や外部ライセンス、グッズやなどの件で打ち合わせを重ねることが多かったと記憶しています。当時、セガの一般的な会議は長時間、要点を得ず、結論は持ち越しというケースが多いなかで、中山さんとの打ち合わせは、いつも簡潔で要点を得ており、短時間で結論を出し終わるもので、強く印象に残っています。

実際に仕事をご一緒したのは3年ほどでしたが、その間に、セガのコンテンツ規模が拡大し、キャラクタービジネスが拡張していったことは中山さんが促進した版権活用の結果に依るところが大きかったと思います。その後、私は、セガを退職しましたが、ほどなくして中山さんも起業されました。再びの接点は私が2003年に起業したときに、私の会社に創業出資していただきました。その恩は今も感謝をしています。先のことはわからないと言いながらも、新しいこと、周りを驚かせるような挑戦を続けたい。そして、そういう気持ちを応援したいという起業家マインドが中山さんにはあります。

今回の取材で中山さんのセガ以前のエピソードは泥臭く、魅力的でした。私も今まで知らなかった中山さんの一面を見ました。

2・5次元舞台、ライブエンターテイメント、モバイル、VRなど、常に新しい挑戦と発送を基にどこまで拡がりを見せるのかわかりませんが、さらなるご活躍を楽しみにしています。
《Daisuke Sato》

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