企業やタイトルを越えて連携するスマホの新プラットフォーム・・・セガが展開する「Noah Pass」の戦略とは? | GameBusiness.jp

企業やタイトルを越えて連携するスマホの新プラットフォーム・・・セガが展開する「Noah Pass」の戦略とは?

セガが提供するスマートフォンアプリ向けのマーケティング支援サービス「Noah Pass」が、新しい取り組みとして存在感をみせはじめています。企業やタイトルを越えてバナー広告やオファー(リワード)広告などを提供するもので、同様のサービスは過去にも存在しましたが

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セガが提供するスマートフォンアプリ向けのマーケティング支援サービス「Noah Pass」が、新しい取り組みとして存在感をみせはじめています。企業やタイトルを越えてバナー広告やオファー(リワード)広告などを提供するもので、同様のサービスは過去にも存在しましたが
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セガが提供するスマートフォンアプリ向けのマーケティング支援サービス「Noah Pass」が、新しい取り組みとして存在感をみせはじめています。企業やタイトルを越えてバナー広告やオファー(リワード)広告などを提供するもので、同様のサービスは過去にも存在しましたが、コンテンツプロバイダーが無料で使用できる点が特徴。サービス提供の狙いや戦略について、セガネットワークス執行役員の岩城農氏に話を伺いました。

セガの人気ゲーム『ぷよぷよ!!クエスト』をインストールすると、起動画面でバナー広告が表示されたり、ショップ画面でオファー広告(他のアプリなどをダウンロードして起動すると、アイテムなどが無料でもらえる仕組み)のボタンが追加されていたりする・・・。こうした広告の背後で機能しているサービスが「Noah Pass」です。ソーシャルゲームでは定番の手法なので、それと気がつかずに利用中のユーザーが多いかもしれません。

もっとも「Noah Pass」が他のマーケティング支援サービスと異なる点があります。▽ゲームメーカーが自社で提供していること▽他社タイトルとも連携すること▽使用料などを徴収しない無料サービスであること−−などです。「Noah Pass」を利用したい企業はアプリにSDKを組み込むだけで広告などを表示させることができ、ユーザー動向などのマーケティングデータも活用できます。ユーザーにとっても会員登録なく有料アイテムが無料でゲットできるのは嬉しい話ですし、ランキング以外で新しいゲームを知るきっかけにもなります。

本サービスの構想が浮かんだのは、セガがネイティブアプリ開発に乗り出した2年半前のこと。モバイルアプリの開発・運営部隊を集約して分社化しする、たセガネットワークスが設立される以前のことでした。キャリアやSNSサービスなどがプラットフォームホルダーとなって、販促支援なども受けられるフィーチャーフォン向けコンテンツと異なり、ネイティブアプリではiOSやAndroidといったOSが事実上のプラットフォームとなるため、販促においても自社で行う比重が高まります。そのため個々のアプリが独自に宣伝活動を行うよりも、何か統一策があったほうが良い・・・。こうした意識が開発のきっかけとなりました。サービス名の「Noah」も、新しい土地を切り開く意志を込めて「ノアの箱舟」が由来だといいます。

もっとも他社に「無料」で開放するとなると、話は違ってきます。この点について岩城氏は「F2P(基本プレイ無料のアイテム課金モデル)では、いかに多くのお客様にアプリを目にしていただく機会を増やすかが、一番重要になります。そのためには、自社だけでなく他社様にもサービスを開放し、できるだけ多くのアプリに組み込んでいただくことが、なによりも重要でした」と説明しました。約1年前から他社にも声がけをはじめ、現在は約25社が採用し、約2000万人のユーザーが利用するまでに成長したといいます。

もっとも、自社アプリに他社アプリの広告を入れるということは、ユーザーを誘引されるリスクも発生します。そのため、自社アプリの完成度が高いことが前提条件となりますが、「Noah Passを導入いただく際の最大の効果は自然流入の増加と各タイトルの継続率向上の両面があり、それは実績面からも確認できています。もちろん自社アプリの高い完成度は重要になって来ますが、そこは皆さん、腕に覚えのある企業様ばかりですから」(岩城氏)。一方で各企業が「Noah Pass」の機能をどのように使用するかは自由で、「アプリ戦略は企業ごとに異なると思いますし、他のマーケティング支援サービスと併用される例も多いと思いますので、特に制約を設けるつもりはありません」とのこと。いわば「ゲームメーカーだからできるマーケティング支援サービス」だと説明されました。

ちなみに、タイトルごと表示される広告内容は完全ランダムではなく、特殊なアルゴリズムによって選別されています。当初はタイトルの組み合わせで広告効果が異なるのではと懸念もされましたが、解析の結果、特徴が見られないことがわかりました。「『ぷよぷよ!!クエスト』のユーザーが『チェイン・クロニクル』や他のタイトルをダウンロードするのか、という声もありましたが、特に定量的な差異はないようです。ベンチマーキングしたサービスでも同様の結果が確認できています。」(岩城氏)。気になる広告効果ですが、タイトルによっては宣伝広告費が約1/5にまで節約できたとのこと。節約した広告費を開発予算に回すことで、コンテンツ力を強化してもらえれば、といいます。

「Noah Pass」の機能は今後も増加されていく予定です。現在は国内向けアプリのみですが、今後は海外展開も年度内には視野に入れていきたいとのこと。今後はまた、サイトの攻略情報をはじめ、メディア、コミュニティなどゲーム市場に関連するさまざまなコンテンツやサービスとも連携を図っていき、エコシステムを拡大させていきたいと抱負が語られました。「最近ではF2Pが大きな消費トレンドになっています。それこそ家庭用ゲームやアーケードゲームとの連携なども、あり得るかもしれません。垣根なくサービスが連携することで、連携するサービスはもちろん、お客様、参加企業様にとってのメリットはさらに拡大していきます。もちろん他社様が『Noah Pass』を自由に展開いただくのも歓迎です」(岩城氏)。

「基本プレイ無料のコンテンツだから、無料のマーケティング支援サービスで、ユーザーの裾野を拡大」というのは、まさにフリーミアム時代ならではの戦略でしょう。アプリの背後でさりげなく働く「Noah Pass」の今後に期待したいところです。
《小野憲史》

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