ゲームユーザー減少が目立つmixi・・・「データでみるゲーム産業のいま」第45回 | GameBusiness.jp

ゲームユーザー減少が目立つmixi・・・「データでみるゲーム産業のいま」第45回

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前回は、ソーシャルゲームビジネス向け専用に当社(ゲームエイジ総研)が開発したユーザーセグメンテーション指標[SPS(Social game Play-style Segment)]をご紹介いたしました。今週は、実際のデータを挙げて具体的なイメージを想起していただくために、この[SPS]
  • 前回は、ソーシャルゲームビジネス向け専用に当社(ゲームエイジ総研)が開発したユーザーセグメンテーション指標[SPS(Social game Play-style Segment)]をご紹介いたしました。今週は、実際のデータを挙げて具体的なイメージを想起していただくために、この[SPS]
  • 前回は、ソーシャルゲームビジネス向け専用に当社(ゲームエイジ総研)が開発したユーザーセグメンテーション指標[SPS(Social game Play-style Segment)]をご紹介いたしました。今週は、実際のデータを挙げて具体的なイメージを想起していただくために、この[SPS]
前回は、ソーシャルゲームビジネス向け専用に当社(ゲームエイジ総研)が開発したユーザーセグメンテーション指標[SPS(Social game Play-style Segment)]をご紹介いたしました。今週は、実際のデータを挙げて具体的なイメージを想起していただくために、この[SPS]を使いながら主要SNSの最新データ(9月度)をご紹介いたします。

【図1】をご覧ください。これは、今年9月現在の主要SNS(Mobage/GREE/ハンゲーム/mixi/Facebook/Google+/アメーバピグ)のアカウント登録者数およびアクティブゲームユーザー数をまとめたものです。このコーナーでも何度かお伝えしている通り、これらのデータは全て当社が毎月おこなっているユーザー調査に基づいたものです。したがって、このアカウント登録者数は累計アカウント数ではなく、「ユニークアカウント数」となっていますので、この点ご留意ください。また、対比データとして、半年前(3月)のデータも合わせて掲載しました。

まず、一番目立っているのはFacebookのアカウント登録者数の急激な伸びです。9月のアカウント登録者数は1,059万人で、mixi(1,101万人)に次ぐ2番目ながらその差はわずか40万人程度です。この半年間で236万人ものユーザーを拡大しており、半年前には330万人もあったmixiとの差を急激に縮めました。この勢いを見ると、近い将来Facebookのアカウント登録者数がmixiを抜いて国内トップの座に躍り出るのは間違いないでしょう。

次にアクティブゲームユーザー数に目を移すと、こちらはゲーム系SNSであるMobage、GREEのユーザー数の多さが目立ちます。大ざっぱに言って、Mobageが約400万人、GREEが約300万人といったところです。半年前と比べてもゲームユーザー数にそれほど大きな変動はなく、比較的安定していると言えるでしょう。先ほどのFacebookの9月のゲームユーザー数は161万人で、全体の6番目となっています。アカウント登録者数では急激な伸びを示しているFacebookもゲームユーザーとなるとその伸びは鈍く、Google+に次いで2番目に少ないというのが現状です。mixiはアカウント登録者数ではそれほど落ち込みが顕著にはなっていないものの、ゲームユーザー数の減少が非常に目立ちます。mixiの場合は、MobageやGREEなどとは違って必ずしもゲームがメインコンテンツであるとは言えませんが、このデータを見る限りではSNS全体の稼働率も落ちてきていることが想像できます。その他では、アメーバピグなどもゲームユーザーの減少がやや目立っています。

次に、これらのSNSの9月のアクティブゲームユーザーをソーシャルゲームユーザー専用指標である[SPS]を使って分解します。【図2】がそれをまとめたものです。左側が構成比、右側が推定ユーザー数となっています。

内容に入っていく前に、前回からの繰り返しになりますが、まずは[SPS]の各クラスタについてもう一度おさらいしておきます。

[エヴァンジェリスト]
ソーシャルゲームに対して極めて能動的。ゲーム専用機よりもソーシャルゲームを優先的に捉えており、テレビCMやクチコミなどの情報にも敏感。直接の友人・知人はもちろん、そうでない他者とも積極的にコミュニケーションを図っている。

[ソーシャルアダプタ]
エヴァンジェリストほど積極的ではないが、ソーシャルゲームに対してかなり適性が高いクラスタ。直接の友人・知人よりもネット上の他人とのコミュニケーションを好む点や空き時間などのプレイの積極性ではむしろエヴァンジェリストを上回る。

[ポジティブゲーマー]
ソーシャルゲーム全般に対し、寛容的な態度を示しているクラスタ。属性的には全クラスタ中最もゲーム専用機所有率が高く、また年齢的には若年傾向が強い。ソーシャルゲームだけではなく(専用機も含めた)ゲーム全体に対してポジティブである。

[フリーライダー]
ソーシャルゲームが持つほとんどの要素に対し否定的な態度を見せる中、唯一「基本無料」という部分にのみ価値を見出しているクラスタ。ソーシャルゲームに対しそれほど多くのものを求めておらず単なる暇つぶしと捉えている。

[ネガティブゲーマー]
ポジティブゲーマーとは逆に、ソーシャルゲームに対し総じてネガティブな姿勢を見せるクラスタ。男性比率が高い点はポジティブゲーマーと同じだが、年齢層がやや高い点が異なる。これがソーシャルゲームに対する寛容度の違いとなって表れていると思われる。

ゲームユーザー数で他のSNSを上回っているMobageとGREEのSPS構成は、比較的ソーシャルゲームユーザー全体のものと似ています。但し、両者とも“ゲーム系”SNSらしく、[ネガティブゲーマー]が少なく、その分[ポジティブゲーマー]が多いのが特徴です。

ハンゲームは、これら7つのSNSの中では最もソーシャルメディア色が薄いということもあるためか、ソーシャルゲームに対する適性が高いクラスタである[エヴァンジェリスト]の比率が他のSNSに比べると低くなっています。逆に、mixiやアメーバピグはこの[エヴァンジェリスト]の比率が高いのが特徴です。この2つのSNSに共通しているのは「女性比率の高さ」です。コミュニケーション志向が強い女性の比率が高いことが[エヴァンジェリスト]比率の高さに密接に関係しているのは間違いありません。

FacebookのSPS構成はmixiとも全く違っており、[ポジティブゲーマー]が多いのが特徴です。mixiとFacebookはそのSNSとしての機能特性が似ていることもあり、比較して語られることも少なくありませんが、このようにそのゲームユーザー属性が全く異なっているのは非常に興味深いところです。

なお、Google+については、ゲームユーザー数が25万人程度とこれらのSNSの中では極端に少ないため、SPS構成比については集計誤差が生じている可能性もありますのでご注意ください。

このように、全体の規模感を俯瞰するだけではなく、[SPS]を使って把握することにより、それぞれのSNSのユーザー特性がより具体的にイメージしやすくなります。この[SPS]はコンテンツ単位でも使うことも可能ですので、今後も随時この[SPS]を使った具体的な事例をご紹介いたします。

ゲームエイジ総研
『Monthlyゲーム・トレンド・レイティング』 発行人 光井 誠一

調査スキームについて
本ページ掲載のデータは、約2万サンプルを対象とした大規模インターネット調査の調査結果を元に、社会調査(訪問調査/毎月実施/1,200サンプル)をベースに構築したウェイトバック値(補正係数)により拡大集計したものです。この手法により、ネットバイアスを排除したユーザープロフィールの実像を推計することが可能となっています。なお、調査手法その他詳細につきましては、ゲームエイジ総研のHPにてご確認ください。
《光井誠一》

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