データで振り返る家庭用ゲーム機の一年 伸びたゲーム機、減ったゲーム機・・・「データでみるゲーム産業のいま」第49回 | GameBusiness.jp

データで振り返る家庭用ゲーム機の一年 伸びたゲーム機、減ったゲーム機・・・「データでみるゲーム産業のいま」第49回

このコーナーでも何度もお伝えしている通り、当社(ゲームエイジ総研)が毎月発行している『Monthlyゲーム・トレンド・レイティング』が、この11月で発行1周年を迎えました。この『Monthlyゲーム・トレンド・レイティング』では、ゲーム・マーケットにおける“プラット

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このコーナーでも何度もお伝えしている通り、当社(ゲームエイジ総研)が毎月発行している『Monthlyゲーム・トレンド・レイティング』が、この11月で発行1周年を迎えました。この『Monthlyゲーム・トレンド・レイティング』では、ゲーム・マーケットにおける“プラット
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このコーナーでも何度もお伝えしている通り、当社(ゲームエイジ総研)が毎月発行している『Monthlyゲーム・トレンド・レイティング』が、この11月で発行1周年を迎えました。この『Monthlyゲーム・トレンド・レイティング』では、ゲーム・マーケットにおける“プラットフォーム”を「ハードウェア(ゲーム専用機/汎用機)」と「SNS」という2つの視点により定義づけてまとめています。
そこで、今週はこのうちの「ゲーム専用機」について1年間のプラットフォーム(ハード)別のゲームユーザーの推移と最新状況をご紹介いたします。

【図1】は、昨年11月から今年10月までの1年間のゲーム専用機各機種のアクティブユーザー数の推移をまとめたものです。全部で7機種(据置型・・・PS3、Xbox360、Wii/携帯型・・・PSP、Vita、DS、3DS)ありますが、グラフを見るとこれらは3つのグループに分かれていることが分かります。

まず、最もユーザー数が多いのがWiiとDSの任天堂プラットフォーム2機種です。比較的上下動が大きく季節変動が激しいプラットフォームであるといえますが、ご覧の通りこの1年間で徐々にユーザー規模を落ちてきていることが分かります。年末に非常に強い任天堂プラットフォームらしく、さすがに12月はユーザー数が一時的に拡大していますが、概ね1年前の両機種の平時のユーザー規模が700〜800万人程度だとすると、最新の今年10月にかけて100万人から200万人くらいユーザー数が減少したことになります。ご存じの通り、DSについては後継機種の3DSがこの1年で一気に普及したこと、Wiiについても先日12月8日にWiiUが発売を迎えたということで、このDS、Wiiは今後も徐々にユーザー数が縮小していくのは間違いなく、プラットフォームとしての使命をほぼ終えつつあるといえるでしょう。

次のグループはPS3、PSP、3DSの3機種です。こちらは先ほどの2機種とは全く状況が異なります。この3機種は全体の中で第2グループであるといいながら、1年前はそれぞれユーザー規模にやや開きがありました。しかし、その後の1年間で、3機種中最もユーザー数が多かったPSPは右肩下がり、2番目のPS3は年間を通じて安定して推移、1年前は一番ユーザー数が少なかった3DSはユーザー数を一気に倍以上に伸ばすというように三者三様の動きを見せた結果、今年10月の時点でこれら3機種のユーザー数は全て400万人弱で並びました。今後も同じような傾向が続く可能性は高く、この中では3DSがいつDSのアクティブユーザー数を逆転するかというところが注目されます。

最後のグループはPS VitaとXbox360です。こちらは年間を通じてほぼ50万人規模でユーザー数が推移しました。Xbox360については発売後既に7年以上が経過していることもあり、今後もユーザー数が急激に増えることはないでしょうが、昨年12月に大きな話題とともに発売を迎えたPS Vitaについては率直に見て当初計画を大きく下回って推移したのは否めないでしょう。第2グループの中でPSPが徐々にユーザー数を落としつつある一方でVitaのユーザー数が伸び悩んでいるところを見ると、おそらく3DSに移行しているユーザー数も相当数いることは容易に想像でき、そういった意味では早期の対策が必要だといえるでしょう。

次に、【図2】はこれら7機種の今年10月の[IPS]構成をまとめたものです。[IPS(Innovative Power Segment)]とは、いわゆるイノベータ理論に基づく、ゲーム先行性に関する当社の独自指標です。【図2-1】が「据置型」、【図2-2】が「携帯型」です。

「据置型」3機種の中で、最もコアユーザー傾向が強いのはXbox360です。逆に一番ライトユーザー傾向が強いのはWiiで、[マジョリティ]が4割近くを占めています。これらの傾向はほぼ世間一般のイメージ通りでしょう。その中間がPS3ですが、ちょうど中間ということではなく、全体としてはややコアユーザー色が強く出ているといえます。かつての据置機市場でリードプラットフォームだったPS2についてはその全盛時のデータがありませんが、おそらく当時のPS2ユーザーよりはイノベーティブな傾向が強く出ているのは間違いないでしょう。

「携帯型」4機種も、全てIPS構成の状況が異なります。この1年間で大きく普及した3DSも、DSに比べるとまだまだコアユーザー色が強く、どちらかというと現状はDSよりもPSPの方に近いようにも見えます。このことからも、若年ユーザーの普及が先行した3DSの今後のターゲットは、ライトユーザー傾向が強い30代や40代以上のユーザーへの普及拡大であるといえるでしょう。

興味深いのはPS Vitaで、この4機種の中で一番コアユーザー傾向が強いのはご覧の通りですが、よく見るとXbox360とIPS構成が極めて似ていることに気づきます。この2機種はユーザー規模も約50万人で並んでおり、こういったところも現状PS Vitaが伸び悩んでいるひとつの要因でしょう。コアユーザーに支持されているというのは決して悲観することでも何でもありませんが、まさに彼らを核(コア)にして、その周辺層にユーザーを拡大していけるかどうかが重要でしょう。

ここ数年、ゲーム専用機市場はどちらかというと携帯型(ハンドヘルド機)を中心に推移してきたといえますが、久しぶりの新機種となるWiiUが発売されたことや、また汎用機(非ゲーム専用機)市場に目を向けてもスマートフォンの勢いはますます本格化しており、2013年のゲーム市場がどのような動きを見せるのかますます注目されます。

ゲームエイジ総研
『Monthlyゲーム・トレンド・レイティング』 発行人 光井 誠一

調査スキームについて
本ページ掲載のデータは、約2万サンプルを対象とした大規模インターネット調査の調査結果を元に、社会調査(訪問調査/毎月実施/1,200サンプル)をベースに構築したウェイトバック値(補正係数)により拡大集計したものです。この手法により、ネットバイアスを排除したユーザープロフィールの実像を推計することが可能となっています。なお、調査手法その他詳細につきましては、ゲームエイジ総研のHPにてご確認ください。
《光井誠一》

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