非ゲーム専用機のユーザーについて知る・・・「データでみるゲーム産業のいま」第37回 | GameBusiness.jp

非ゲーム専用機のユーザーについて知る・・・「データでみるゲーム産業のいま」第37回

前々回(第35回)は、ゲーム専用機の主要プラットフォーム(PS3/Wii/PSP/3DS)のユーザー重複状況および各属性のユーザープロフィールをご紹介しました。今回は汎用機(非ゲーム専用機)を対象に、各デバイスのゲームユーザー重複状況およびユーザープロフィールをご紹

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前々回(第35回)は、ゲーム専用機の主要プラットフォーム(PS3/Wii/PSP/3DS)のユーザー重複状況および各属性のユーザープロフィールをご紹介しました。今回は汎用機(非ゲーム専用機)を対象に、各デバイスのゲームユーザー重複状況およびユーザープロフィールをご紹介いたします。

対象とした汎用機デバイスは、パソコン/スマートフォン/フィーチャーフォンの3つ。対象ユーザーは本体所有者ではなく、調査対象期間中(2012年7月)に何らかのゲームをプレイしたアクティブゲームユーザーですのでご注意ください。また、合わせて下記の点についてもあらかじめおことわりしておきます。

※パソコンのユーザーの中にはプリインストールされたカジュアルゲーム(ソリティア、マインスイーパなど)のユーザーも含まれている。
※スマートフォンにはiPhone、Androidだけではなく、その他の機種(WindowsPhone、BlackBerryなど)のゲームユーザーも含まれている。
※iPhoneにはiPod touchのゲームユーザーも含まれている。


集計軸としたのは、前々回と同様[性別][年齢別(5歳刻み)][IPS(ゲーム先行性指標)]の3つです。それぞれの組み合わせについて、順を追ってご紹介していきます。

【図1】パソコン×スマートフォン



◇調査期間中(2012年7月)パソコンもしくはスマートフォンでゲームをプレイしたユーザー数は2,045万人。そのうち重複ユーザーは281万人で全体の14%。
◇男女比は、[パソコンのみ]が56%:44%、[重複ユーザー]が63%:37%、[スマートフォンのみ]が56%:44%。[重複ユーザー]のみ男性比率がやや高くなる傾向が見られる。
◇年齢別では、[パソコンのみ]は10代が若干少ないが、ほぼ全世代に渡りフラットにゲームユーザーが分布している。[重複ユーザー]と[スマートフォンのみ]は、ともに20代から40代くらいがメイン。
◇IPS別では、[パソコンのみ]と[スマートフォンのみ]は基本的に似ているが、[パソコンのみ]の方がゲーム専用機非所有者の割合が大きい。つまり、[スマートフォンのみ]の方がゲーム専用機の普及率が高い。[重複ユーザー]はイノベータやアーリーアダプタといったコアゲーマー比率が高くなっている。

【図2】パソコン×フィーチャーフォン



◇調査期間中パソコンもしくはフィーチャーフォンでゲームをプレイしたユーザー数は1,660万人。そのうち重複ユーザーは208万人で全体の13%。「パソコン×スマートフォン」の重複率(14%)に近い。
◇男女比は、[パソコンのみ]と[重複ユーザー]は若干男性比率が高いものの、総じて女性の比率が高いのが特徴。[フィーチャーフォンのみ]は男女ほぼ同数。
◇年齢別では、[パソコンのみ]はやはりほぼ全世代に渡りフラットにユーザーが分布している。[重複ユーザー]と[スマートフォンのみ]は、ともに20代から40代くらいがメイン。
◇IPS別では、3グループともにライトユーザーになるほどユーザー数が大きくなっており、基本的な傾向は似ている。[重複ユーザー]のみ若干イノベータやアーリーアダプタの比率が大きくなっている。

【図3】スマートフォン×フィーチャーフォン



◇調査期間中パソコンもしくはスマートフォンでゲームをプレイしたユーザー数は1,298万人。そのうち重複ユーザーは34万人で全体のわずか3%。お互いにモバイルデバイスということもあり、パソコンとの重複率に比べて極端に低くなる。
◇男女比は、[スマートフォンのみ]が58%:42%、[フィーチャーフォンのみ]は男女半分ずつだが、[重複ユーザー]は男性比率が69%とかなり高くなる。
◇年齢別では、[スマートフォンのみ]と[フィーチャーフォンのみ]はともに10代後半から40代前半くらいがメインユーザーとなっているが、[スマートフォンのみ]ユーザーの方がやや若年傾向が強く出ている。[重複ユーザー]は20代と30代の比率が非常に目立つ。
◇IPS別では、[スマートフォンのみ]と[フィーチャーフォンのみ]は基本的に傾向が似ているが、[スマートフォンのみ]の方がゲーム専用機所有率が高い。

ここまでは、スマートフォンを1つのユーザーグループとして見てきましたが、最後に補足情報としてスマートフォンの中で2大勢力であるiPhoneとAndroidのゲームユーザー重複状況をご紹介します。

【図4】iPhone×Androidスマートフォン ※iPhoneにはiPod touchが含まれる



◇調査期間中iPhone(iPod touchを含む)もしくはAndroidスマートフォンでゲームをプレイしたユーザー数は880万人。そのうち重複ユーザーは22万人で全体のわずか2%。「スマートフォン×フィーチャーフォン」よりもさらに低くなる。
◇男女比は、[iPhoneのみ]と[Androidのみ]は全く同じで58%:42%、[重複ユーザー]は男性比率が76%と、今回集計したすべてのユーザーグループの中で最も男性比率が高くなっている。
◇年齢別では、[iPhoneのみ][Androidのみ]ともに10代後半から40代前半くらいがメインユーザーとなっているが、[iPhoneのみ]ユーザーの方が20歳前後世代のユーザーが目立つ。[Androidのみ]は20代から30代まではほぼフラット。[重複ユーザー]はかなり若年傾向が強く出ている。
◇IPS別では、[iPhoneのみ]と[Androidのみ]の分布傾向はほぼ同じ。[重複ユーザー]は極端にイノベーティブな傾向が見られる。

総括すると、パソコンとそれ以外の2デバイス(スマートフォン/フィーチャーフォン)は使用状況やゲームのプレイスタイルが異なることから、ゲームユーザーの重複率が13〜14%とやや高くなっており、お互いに共存あるいは補完関係が見られます。特にスマートフォンについては、フィーチャーフォンと違い物理的にパソコンとつながることから両者の関係はより密接になっていることが想像できます。

それに対し、「スマートフォン×フィーチャーフォン」に関しては、お互いにモバイルデバイスであるということで重複ユーザーは全体のごくわずか(20代から30代の男性コアゲーマー)にとどまっていることが確認できました。いわゆる”2台持ち”ということで、このような傾向が出るのはある意味当然と言えるでしょう。また、この傾向はスマートフォンの中の「iPhone×Androidスマートフォン」の関係でも同じです。

今後スマートフォンの普及がますます進むにつれ、これまで汎用機市場のメインプレイヤーであったパソコンとフィーチャーフォンにどのような影響が出てくるのか、引き続きマーケットを注視してまいります。

ゲームエイジ総研
『Monthlyゲーム・トレンド・レイティング』 発行人 光井 誠一

調査スキームについて
本ページ掲載のデータは、約2万サンプルを対象とした大規模インターネット調査の調査結果を元に、社会調査(訪問調査/毎月実施/1,200サンプル)をベースに構築したウェイトバック値(補正係数)により拡大集計したものです。この手法により、ネットバイアスを排除したユーザープロフィールの実像を推計することが可能となっています。なお、調査手法その他詳細につきましては、ゲームエイジ総研のHPにてご確認ください。
《光井誠一》

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