【GDC2011】クラウドゲームの世界が着々と・・・ゲーム機不要の「OnLive」最新アップデート | GameBusiness.jp

【GDC2011】クラウドゲームの世界が着々と・・・ゲーム機不要の「OnLive」最新アップデート

次世代の破壊的技術の一つとして注目を集める「OnLive」。ある業界人は「彼らの謳い文句が100%本当なら、業界はひっくり返る」と漏らしたほどです。

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次世代の破壊的技術の一つとして注目を集める「OnLive」。ある業界人は「彼らの謳い文句が100%本当なら、業界はひっくり返る」と漏らしたほどです。
  • 次世代の破壊的技術の一つとして注目を集める「OnLive」。ある業界人は「彼らの謳い文句が100%本当なら、業界はひっくり返る」と漏らしたほどです。
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次世代の破壊的技術の一つとして注目を集める「OnLive」。ある業界人は「彼らの謳い文句が100%本当なら、業界はひっくり返る」と漏らしたほどです。

OnLiveは米OnLive社が開発・運営するゲームオンデマンド・サービス。ローカル側でゲームプログラムをダウンロードして実行するのではなく、ゲーム映像をビデオ信号としてクラウドサーバからストリーミング配信し、リアルタイムなプレイ環境を提供するというものです。

OnLive公式サイトより昨年のE3で大々的にブースを出展テレビ向けのSTBを99ドルで販売


最大の特徴は、最新ゲームをクライアント側のスペックに依存することなく、マルチディストリビューションできる点。ユーザーは本サービスに契約すれば、ブロードバンドに接続するだけで、OSやスペックに依存することなく、それこそWindowsでもMacでもインターネットTVでもスマートフォンでも、好きな環境で最新ゲームをプレイできます。

OnLiveがはじめてお目見えしたのは2009年のGDC。2010年のE3出展を皮切りに商用サービスを開始しました。今年のGDCではエキスポ出展を取りやめた一方で、スポンサーセッション「To the Cloud:How Onlive changes the way you make games」を実施。デベロッパーに対して参入を促すなど、着実にステップアップしています。

講演者はOnLive社からChris Donahue氏とTobin Cozaihr氏。参入ディベロッパーの代表としてsidhe社のテクニカルディレクター、Stu Sharpe氏が開発事例を紹介しました。sidhe社はニュージーランドのディベロッパーで、SteamとPS Networkで配信中のSFシューティング『shatter』をOnLive上で配信。「PCゲームなら最小限の手間で配信でき、レイテンシーも問題ない範囲だ」と振り替えりました。

マーケティング担当のChris Donahue氏技術担当のTobin Cozaihr氏ディベロッパー代表のStu Sharpe氏(sidhe社)


前述の通りOnLiveがローンチしたのは昨年の6月で、北米市場向けにWindows/Mac向けにサービスを開始。12月には家庭用テレビ向けのセットトップボックス「TV MicroConsole」(99ドル/本体+1コントローラ)を発売、あわせてiPad向けにビューワアプリの配信も開始しました。

参入メーカーにはEA、UBIソフトなど蒼々たるパブリッシャーが並び、日本企業もスクウェア・エニックス、カプコン、セガ、コナミが参入。一方でインディーズ系にも門戸を開いており、最新技術のショウケースともいえる『アサシン クリードII』から、配信ゲームの代表例『グーの惑星』まで、44本の最新ゲームを配信中。今後もXbox360・PS3・PC向けゲームを中心に、累計75本以上のタイトル配信が予定されています。

ビジネスモデルも当初は14.95ドルの月額課金に加えて、遊びたいゲームごとにプレイ料金を支払うスタイルでしたが、10月に月額課金が撤廃されました。料金は▽期間限定の無料体験コース▽3日パス▽5日パス▽一度購入したら無制限で遊べるフルパスの4コースがあり、タイトルごとに若干コース設定や料金が異なっています。

『アサシン クリードII』では3日パスが4.99ドル、5日パスが8.99ドル、フルパスが29.99ドルといった具合。XBLAやPSNと異なり、製品版をそのまま体験版として遊べる点も特徴です。さらに本年2月からは月額課金が復活し、1ヶ月9.99ドルでゲームが遊び放題の「PlayPack」が加わりました。
 
ハードに関係なくゲームが遊べる北米・欧州を中心にユーザーが拡大スマートフォン向けにコントローラ対応も予定


クライアントとなるプラットフォームは、大きくテレビ、PC、スマートフォンの3種類に分類できます。家庭用ゲームを配信する際、問題となるのがスマートフォンでの操作方法。同社では本年後半に、Bluetooth対応コントローラやキーボード+マウスで遊ぶためのSDKを配信する計画を明らかにしました。これによりiPad+コントローラなどの組み合わせでゲームを遊ぶ事が可能になります。
 
ゲーム開発もシンプルで、「1:デベロッパー契約」「2:SDKとドキュメントのダウンロード」「3:ゲームプログラムにSDKを統合し、テスト」「4:OnLiveのテストサーバにアップロード」「5:OnLiveからの認証を経てローンチ」というのが大まかな流れ。PCゲームであれば、HUDやコントローラ、ソーシャル性などの追加要素を組み込むだけで、大きな修正は不要だと言います。自社タイトルを配信したStu Sharpe氏(sidhe社)によると、プログラマー2名が2週間の作業で対応できたと紹介されました。

PCゲームなら簡単にOnLiveに対応できるサーバアップロードの手順契約から配信までの手順
sidhe社のシューティング「shatter」ニュージーランドから全世界に配信できたプログラマー2名が2週間で対応


今後のSDKのアップデートでは、ボイスチャット機能や、プレイ動画をYoutubeにアップロードするなどの機能も盛り込まれる予定。残念ながら総ユーザー数は示されませんでしたが、すでに欧州でも相当数のユーザーを獲得しており、今年中には正式サービスを開始するとのこと。また数は少ないながら、日本のユーザーも存在するようです。

ゲームをストリーミング配信するサービスは、2004年に国内でもサービスが行われた「Gクラスタ」をはじめ、過去にもいくつか例があります。しかしこれまで、商業的にはパッとしなかったのも事実。その一方で今年のGDCではOnLiveに加えて、新たに「Gaikai」がエキスポエリアでデモを披露。クラウド時代の新サービスとして、次第に注目を集めてきました。

気になるプレイ感ですが、前述の関係者は知人から聞いた話と断って、「思った以上に良いようだ」とコメントしてくれました。日本でもサービスが上陸するか否か、大いに注目していきたいところです。
《小野憲史》

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