【GDC2011】得られた最大の宝とは?・・・スカラーシップ学生のGDC体験記(後編) | GameBusiness.jp

【GDC2011】得られた最大の宝とは?・・・スカラーシップ学生のGDC体験記(後編)

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スカラーシップでGDCにやってきた男がいる、と噂を聞いてさっそくTwitterでコンタクト。サンフランシスコで初対面だったのですが、厚かましくもスカラーシップの体験記をお願いしました。少し時間が経ちましたが、日本人での参加は殆どないというGDCのスカラーシップについて貴重な話になりますのでここで紹介させていただきます。最終回です。

■木曜日 ブースツアー

この日奨学生は午前中にEpic GamesとMicrosoftの企業ブースに招待され、特別なモノを見せて頂きました。これは……秘密です。来年は一体何があるんだろうな……?

そして昼には、火曜日のオーディオブートキャンプで講演されていたSCEヨーロッパのプリンシパル・オーディオ・プログラマーを務める方と食事に。直前に知り合ったコナミのプログラマの方もお誘いして3人で語らいました。このように業界のすごい方々とつながれるのも嬉しいのですが、実はこの夜は同じく日本から来た学生と食事をしました。なんとチケットも自費で買って一人で来たとのことで、そういうたくましい学生もいるようです。

この日行ったセッション:
・PS3 and NDS, the Two Extreame FINAL FANTASY Series - インタラクティブな音楽の仕掛けを提案して実装するなどの話が聞けて嬉しかった。cyanというアドリブが効くソフトの紹介もしていて、非常に面白そうだった。
http://schedule.gdconf.com/session/12122
・PS3 & Xbox360 NARUTO SHIPPUDEN: ULTIMATE NINJA STORM 2
Exploring the ‘Other Side’ of Super Anime-like Visual - 「神作画」を再現する事への愛と熱意が感じられ、素晴らしかった。
http://schedule.gdconf.com/session/12138
・Stealing Sound: The Application of Generative Music - リズムのない、サウンドスケープのような奇妙な音楽の生成。正直何が起こっているかわからなかった。
http://schedule.gdconf.com/session/12242

■金曜日 お別れ会

奨学生は世界中でゲームコミュニティにコミットしている人ばかりなので、学生のゲーム制作クラブやコミュニティを運営している人も少なくありません。そのためIGDAのStudentSIGに全員が招待され、USC(南カリフォルニア大学、現在ゲームの学位としては世界最高峰と言われているらしい)でMegaというコミュニティを運営している方にお会い出来ました。日本中探しても中々いないような人に何人も会うことができて、とても嬉しかったです。

この日行ったセッション:
・The Story of CAVE STORY - 個人的に一番心に響いたセッション。Cave Story(洞窟物語)とは、言わずと知れた日本の同人アクションゲーム最高峰の作品。すべてを一人で製作し、細部にまでこだわり、ゲームデザインの本質を追求した姿には、大きな尊敬の念をいだきました。
http://schedule.gdconf.com/session/12375
・IASIG Town Hall Meeting - InteractiveAudioをやる人たちの集まり。しかし実際はAudioだけやる人が多く、Audioの側からゲームを提案しない限り何も起きない、つまらない!と勇気を持って言っておきました。
http://schedule.gdconf.com/session/12525
・The Music Recipe of Emotion - 作曲の話。主にイベントシーンに合わせてどのように作曲するか、具体的な実例をいくつも紹介する、という形でした。
http://schedule.gdconf.com/session/12119

そしてついに奨学生達とお別れの時。いちいち書いていなかったですが、イベントの際や移動中、またはGDC前の土日など、多くの時間を共にして、お互いの志の高さを認め合った仲。「来年GDCでまた集まろう!」「いつかゲーム業界でまた会おう!」という固い握手を交わし、解散。このScholarshipを取りまとめたJack,Gordon,Sheriに皆でお礼。この時間が一番寂しくも幸せな時でした。

最後はIGDAJapanが主催するパーティに出席し、ゲーム業界の名だたる方々を前に少しスピーチをさせていただきました。業界を背負っていく覚悟が身にしみました。

■最後に

この人生最高の一週間を頑張って言葉で説明しようとしたのですが、とても説明しきれたとは思えません。深いところを書こうとすると、英語だったからホントにそう言われてたのか自信がなかったり、自分の専門分野なので書き難かったり。しかし、この写真がすべてを物語っていると思います。



ここに映っているメンバーが、とにかく世界中からゲーム業界を盛り上げるために集まった学生で、この中にいることがとにかく幸せだったし、全員が「人生で最高の一週間だった」「去年もGDCに来たけど、Scholarでの参加はその100倍楽しかった」といったコメントをFacebookのIGDA Scholarグループに投稿しています。別れが惜しくて「明日この世界最高のメンバーでGameJamをやろう!」と言ったら、実際そうなって、4時間で1本ゲームを作りました。

やはりこういった、非常に熱意あふれる仲間と一緒にできる経験こそが、一番自分を勇気づけてくれます。来年も日本から、この興奮と熱気を感じて持ち帰ることができる人が出てきてくれることを切に願っています。

■著者紹介

岩本 翔
札幌ゲーム製作者コミュニティ”Kawaz”代表 / Twitter:@geekdrums
《岩本翔》

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