世界最大のゲームパブリッシャーであるエレクトロニック・アーツが発表した2011年度第3四半期(〜2010年12月31日)業績は、売上高10億5300万ドル(前年同期12億4300万ドル)、純損失は3億2200万ドル(8200万ドルのマイナス)と前年同期と比べて損失が大幅に拡大しました(いずれも米国会計基準)。売上高をカテゴリ別に見ると、パッケージゲームが前年同期の9億2900万ドルから11億0800万ドルと拡大。EA Partnersブランドで扱っている他社から流通を委託されたゲームは2億6500万ドルから9100万ドルと減少しました。注目すべきはデジタル関連(ダウンロードや追加コンテンツ)の拡大。前年同期の1億5200万ドルから2億1100万ドルへと成長しています(比率にして39%)。ただ、買収したソーシャルゲームのPlayfishについてMAUで3900万人を獲得している、としか触れられていないのは気になります。カンファレンスコールでは人員が減少していることも報告されています。前年同期の8537人に対して7743人と約800人が削減されています。また、人員の配置のうち人件費の安いローコストロケーション(場所は明示されず)での配置が前年同期の20%から22%に増えていることも明らかにされています。タイトルでは『ニード・フォー・スピード ホットパースート』や『EA Sports Active 2』が好調。シリーズ物では『FIFA11』や『マッデン11』などがありました。業績発表と同時に6億ドルにも上る自社株買いを今後18ヵ月間で行うと発表。株価は上昇しています。しかし、足元の業績は低迷していて、株価対策よりも先にすることがあるような気もしますが。(ただし、自己株式は将来の買収に備える考えも示唆しています)
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