
フランスのゲーム会社Naconは、世界ラリー選手権(WRC)のゲーム化の権利を2027年から2032年の期間で契約したと発表しました。
以前WRC公式ゲームを手がけていた企業が再びライセンス取得。『DiRT』シリーズの開発元のSNS等消滅はこの影響によるものか

Naconは、2022年までWRCのゲーム化を手がけていた企業として知られています。同社制作のWRCゲームにおいて、現時点での最新作『WRC Generations - The FIA WRC Official Game』はSteamなどでも配信中です。
一方、2023年からはエレクトロニック・アーツがWRCゲーム化のライセンスを取得。名作ラリーゲーム『DiRT』シリーズなどを手がけたCodemastersによって、『EA SPORTS WRC』としてゲーム化されています。
しかしながら5月1日のEAの告知では、同ゲームのバージョンアップは2024年シーズンをもって終了するという発表がなされ、開発元のCodemastersもSNSアカウントが消滅しました。
そして今回、再びNaconがWRCゲーム化ライセンスの取得を行ったと発表。NaconのCEOであるAlain Falc氏は、「WRCプロモーターとの協力関係を新たに締結できたことを大変嬉しく思います。この象徴的なライセンスは、ラリーファンの期待に応える、洗練されたドライビング体験を構築するための舞台を提供します」とコメントしています。
また、WRCマーケティング責任者のArne Dirks氏は「Naconによる、優れたラリーゲームを提供する専門知識は疑いようがありません」と答えました。
5月初めにあった突然の『EA SPORTS WRC』のサポート打ち切り告知、そして『DiRT』シリーズなどを長年手がけてきたCodemastersのSNSアカウントの消滅は、こうしたライセンス契約の移行が水面下で動いていたことによる結果なのかもしれません。
何はともあれ、長年「WRC」ゲームを手がけてきた企業の手に再びゲーム化の権利が戻ってくるということで、ファンの方は楽しみに待ちましょう。
Naconの発表全文は、「WRC」公式サイトをご確認ください。