
任天堂は6月27日に行われた「第85期定時株主総会」の質疑応答(要旨)を公開しました。
抽選販売に手ごたえありも想定外の需要に謝意示す

スイッチ2発売後初となる、今回の株主総会での質疑応答。従来通りの任天堂IPの利用や社風についての質問はさることながら、スイッチ2の販売に関するこれまでとこれからについてを問う質問が多く集まりました。
抽選販売や需要予測といったスイッチ2の立ち上げについての質問となるQ3、Q6では、最初の抽選販売における応募数が想定を大きく上回っていたと語るとともにその不便に対し謝罪の意を示し、引き続き生産体制の強化に努めるとのこと。一方で抽選販売そのものについては、スイッチを熱心に遊ぶプレイヤーへ優先的に応募機会を提供できたと評価していると語り、ユーザーからのポジティブ、ネガティブ双方の意見を将来に向けての学びにしたいとまとめています。
スイッチ2の普及拡大に全力!開発コスト上昇はリスクとも
スイッチ2の事業期間や価格設定、キーカードの是非やそれらを含めた長期的なビジョンについての質問となったQ11、Q12、Q14、Q16、Q17では、「Nintendo Switch について考えると、発売時に小学1年生だった方はもう中学生であり、プラットフォームが活性化している期間が長いほど、ソフトを手に取っていただく機会も多い」との見解を示しながら、広い視点で「任天堂 IP に触れる人口の拡大」との基本戦略を推し進めると言及しました。
また、スイッチ2本体がこれまでの機器に比べ高額である点や、性能向上によるソフトの開発コストの上昇をハードルやリスクとして認知していると話すとともに、ゲーム機以外でのIPの普及を足掛かりとすることや、効率良く「これは面白いアイデアだ」とユーザーが思うようなソフトの開発を目指すことを対策として提示。スイッチ2の普及拡大に全力を挙げるとともに、映画やテーマパーク等でも任天堂ファンの数を増やし、長期的にユーザーと良好な関係を築くことに注力をしていきたいと述べられています。

その他、映像事業について質問されたQ1では「ゼルダ」実写映画以降の予定について詳しく話すことはできないとしながらもさまざまな取り組みを行っていると明かしています。