マイクロソフトは2026年4月29日(現地時間)、2026会計年度第3四半期(2026年1~3月期)の決算を発表しました。全社の売上高は829億ドル(前年同期比18%増)と過去最高を記録しましたが、ゲーム事業は前年同期の好調なファーストパーティコンテンツの反動を受け、減収となりました。
ゲーム売上は7%減、Xbox コンテンツ・サービスも5%減
ゲーム事業全体の売上高は前年同期比7%減(為替一定ベースで9%減)でした。Xboxコンテンツ・サービスの売上高も5%減(同7%減)となっています。エイミー・フッドCFOは決算説明会で、前年同期にファーストパーティコンテンツが好調だった反動が主因であると説明しました。
ゲーム事業を含む「More Personal Computing」部門全体の売上高は132億ドル(同1%減)。同部門では、ゲーム事業における減損およびその他関連費用の計上が営業費用の増加要因となっています。ただし部門の営業利益率は28%と前年同期から改善しました。
エンゲージメントは好調――月間ユーザー数・配信時間ともに過去最高
売上が低調な一方で、ユーザーエンゲージメントは明るい材料を見せています。サティア・ナデラCEOは決算説明会で、月間Xboxアクティブユーザー数およびゲームストリーミング時間がいずれも四半期として過去最高を更新したことを明らかにしました。
ナデラCEO「コアファンへの再コミット」を強調
ナデラCEOはコンシューマー事業全般について「ファンを取り戻し、エンゲージメントを強化するための基盤づくりに取り組んでいる」と述べ、短期的には「品質とコアユーザーへの対応を最優先にする」方針を示しました。
Xbox について具体的には「チームはコアなファンやプレイヤーへの再コミットを進め、プレイの未来を形づくっている」と語り、2026年4月22日に実施したGame Passの価格変更を「顧客フィードバックに応える取り組み」の一例として挙げています。
来四半期も減収見通し――Game Pass改定やハードウェア縮小が影響
第4四半期(2026年4~6月期)のXboxコンテンツ・サービス売上は、前年同期比で10%台前半の減収を見込んでいます。フッドCFOは、前年同期にファーストパーティコンテンツが好調だったことに加え、「ゲーマーにより多くの価値を届けることに注力した」直近のGame Pass価格改定の影響を理由に挙げました。ハードウェア売上についても前年同期比で減少する見通しです。
全社業績はAI・クラウドがけん引し過去最高
ゲーム事業が苦戦する中、全社ではクラウドとAI事業が力強い成長を見せています。Microsoft Cloud全体の売上高は545億ドル(同29%増)で、中核のAzureは40%増を記録しました。AI事業の年間売上ランレート(ARR)は370億ドルを超え、前年同期比123%増に達しています。
なお、第4四半期の全社売上高見通しは867~878億ドル(同13~15%増)で、商業部門の成長加速がコンシューマー事業の減速を補う構図が続く見通しです。






