
マイクロソフトは、Windows 11のテストプログラム「Insider Preview」のBetaチャンネル向けに最新ビルド「26120.6760」をリリースしました。このアップデートでは、多くのユーザーを悩ませていた「更新してシャットダウン」が機能しない問題が修正されています。
「押したはずなのに…」更新とシャットダウンが正常に

Windowsの更新プログラムは、多くの場合、その適用を完了させるためにOSの再起動が必要です。しかし、作業後にすぐPCを使わないのであれば、更新適用後にそのまま電源をOFFにしてほしいもの。「更新してシャットダウン」は、まさにそのための便利なコマンドです。
ところが、このコマンドが正常に機能せず、更新適用後にPCの電源が完全に落ちずに起動したままになってしまう――。こうした地味ながらも非常に厄介な不具合が、今回のプレビュービルドでついに修正されました。
これまで、更新プログラムを適用して確実にPCの電源を切りたいユーザーにとって、この問題は大きなストレスの原因となっていました。今回の修正により、ようやく意図した通りにPCをシャットダウンできるようになる見込みです。
この修正はいつ使える? Insider Previewの仕組み

今回修正が行われたのは、あくまで「Windows Insider Preview」と呼ばれる、開発者や上級者向けのテスト版です。Insider Previewとは、新機能やバグ修正を一般公開前に先行して配信し、ユーザーからのフィードバックを得るためのプログラムです。そのため、動作が不安定になるリスクもあります。
今回の修正は「Betaチャンネル」で提供されました。これは、比較的製品版に近い、安定性を重視したテスト段階です。
一般的に、Betaチャンネルでテストされた修正は、その後の製品版向け更新プログラムに含まれることが期待されますが、具体的な実装時期は公式には発表されていません。 安定性の確認や他の修正との兼ね合いなど、様々な要因によって提供時期は変動する可能性があるため、今後のマイクロソフトからの公式な発表を注視しましょう。
多くのユーザーが待ち望んでいる修正だけに、安定性が確認され次第、速やかに製品版へ展開されることが期待されますが、一般ユーザーは今後のWindows Updateの情報を注視しましょう。