
2025年10月8日、Windows 11のInsider Previewビルド 27965の更新点がWindows Blogsにて発表されました。この発表によると、同ビルドの更新では.NET Framework 3.5コンポーネントが含まれなくなったということです。
主にVisual Studio 2010以前による製作アプリケーションで使用されているコンポーネントがWindows 11から同梱されなくなる予定
.NET Frameworkは、主にVisual StudioでC#・Visual Basicといった言語を用いてアプリケーションを制作する際に用いられてきたWindows向けのフレームワークです。
最新のVisual Studioではクロスプラットフォーム対応の.NET Coreに置き換わる形で.NET Frameworkは用いられなくなったのですが、.NET Frameworkを用いているアプリケーションはいまだ数多く存在します。

特に今回Windows 11に含まれなくなることが発表された.NET Framework 3.5コンポーネントはVisual Studio 2010以前で制作されたアプリケーションでは幅広く使われており、2010年代前半にかけて制作されたアプリケーションの多くに支障が生じる可能性があります。
幸い、.NET Framework 3.5のインストーラー自体はマイクロソフトのサイト(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=2337635)から手に入り、これを導入することで.NET Framework 3.5向けのアプリケーションも引き続き使用できます。またSteamにはゲームの初回起動前に必要な前提ファイルをインストールする機能も付いています。
が、それらも絶対とは言い切れない部分もありますので、2010年代前半のアプリケーションが現役だ……という方は注意が必要かもしれません。