朝日新聞社は、グループ企業5社を10月1日付で2社に再編すると発表しました。朝日インタラクティブのメディア事業、朝日デジタルラボ、サムライト、ディーイーシー・マネージメントオフィスを統合して新会社「4X(フォーエックス)」を設立し、朝日インタラクティブのウェブ受託開発事業とアルファサードを統合してアルファサードを承継会社とします。
新会社の4Xには、ブランド戦略支援、広告クリエイティブ、記事広告、動画制作、デジタルマーケティング、ウェブメディア運営、イベント企画・運営といった多様な専門性を集約。戦略立案からコンテンツ制作、発信・運用、効果検証まで、企業のマーケティング活動を一貫して支援する体制を整えます。
コンテンツ消費が加速度的にデジタルへ移行する中、課題に寄り添うパートナーとして、マーケティングとコミュニケーションのあり方そのものを再定義していくとしています。4Xという社名は、「クライアント・生活者・社会・私たち」の4者が交差し、共に価値を創り出す、という思いを込めて付けられました。10月時点では各社のオフィスを使用し、12月に朝日新聞東京本社ビルへと移転予定です。

一方、朝日インタラクティブのウェブ受託開発事業を統合するアルファサードでは、主軸である「PowerCMS」、「PowerCMS X」、「伝えるウェブ」などのソフトウェア開発事業を強化するとともに、ウェブ受託開発事業の領域を拡大。顧客の課題解決や、DXへの貢献度を高めます。
朝日新聞社は中期経営計画に基づき、グループ経営の推進と事業ポートフォリオの見直しを進めています。今回の再編は、各社が持つアセット・リソースを最大限に活かし、広告制作、デジタルメディア、動画コンテンツ、リードビジネス、イベント運営、ウェブ受託開発といった多岐にわたる領域において、顧客への提供価値を向上させることを目的としています。
朝日新聞社は、6月24日に角田克代表取締役社長がCEO(最高経営責任者)に就任し、取締役の顔ぶれを50代中心とする若返り人事を発表するなど、次世代に向けた取り組みを推進しています。組織再編は、分散していた開発力やマーケティング機能を集約することでシナジーを高める戦略的施策となり、グループ全体の企業価値向上に寄与することが期待されます。