巨大企業すぎて権利を取り戻すにも誰に連絡すれば…混乱続くワーナー傘下のゲーム配信停止問題―弁護士から見ても「奇妙」なAdult Swim作品の相次ぐ販売終了 | GameBusiness.jp

巨大企業すぎて権利を取り戻すにも誰に連絡すれば…混乱続くワーナー傘下のゲーム配信停止問題―弁護士から見ても「奇妙」なAdult Swim作品の相次ぐ販売終了

ワーナー傘下のゲームが次々と販売停止になっている問題は、弁護士から見ても奇妙に見えるようです。

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巨大企業すぎて権利を取り戻すにも誰に連絡すれば…混乱続くワーナー傘下のゲーム配信停止問題―弁護士から見ても「奇妙」なAdult Swim作品の相次ぐ販売終了
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海外メディアPolygonは、ワーナー・ブラザース・ディスカバリーの傘下ブランドであるAdult Swim Gamesの販売するゲームをワーナー側が次々と販売終了の方向性を進めている件について、「弁護士から見ても奇妙である」という見解を報じました。



同記事によると、国際ゲーム開発者協会のボランティア弁護士であるBrandon Huffman氏はAdult Swim Gamesの親会社であるワーナーがなぜゲームを配信停止にするのかの理由がそもそも不明であると述べています。同氏曰く、「ゲームが配信停止されると収益が得られなくなるため、通常はパブリッシャーがゲームを配信停止にする可能性は非常に低いです。したがってゲームが配信停止になる場合は理論上そのゲームの収益が少なすぎて開発者に小切手を渡す負担がコストとして大きすぎるか、あるいはもっと大きな何かが起こっているに違いありません」とのことで、ワーナー側のゲーム・アニメなどの関連部門閉鎖による影響があることを示唆しています。

ゲームのアーカイブ面からも今回の動向は問題視されており、ビデオゲーム歴史財団のライブラリーディレクターであるPhil Salvador氏は「ゲームの歴史を保存することは、ゲーム自体を保存するだけではありません。Steamのゲームを削除すると、場合によっては10年以上にわたってこれらのゲームに存在していたコミュニティも削除されることになります」と語りました。

また、Adult Swim Gamesを通してゲームを発表していた複数の個人開発者が権利を取り戻そうとワーナー側に問い合わせたものの、「ワーナーが巨大企業すぎて連絡担当者が誰になるのかわからない」という状況が続いており、Huffman氏はこの状況について「開発者がパブリッシャーにひどい目に遭うのはこれが初めてではないし、最後でもないだろう」と述べています。

《ずんこ。@Game*Spark》

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